2009年09月17日

Outside『Almost In』

UKアシッド・ジャズの隠れた佳作☆Outside『Almost In』
Almost In
発表年:1993年
ez的ジャンル:Dorado系アシッド・ジャズ
気分は... :嬉しいサプライズ!

今日はUKのアシッド・ジャズ、Outsideのデビュー・アルバム『Almost In』(1993年)です。

Outsideは、マルチ・プレイヤーMatt Cooperを中心としたUKのジャズ・ファンク・ユニット。実際には Matt Cooperのソロ・プロジェクトだったようですが。

当ブログで紹介したD*NoteMatt Winn (Matt Wienevski)が設立したDoradoレーベルと契約し、『Almost In』(1993年)、『The Rough And The Smooth』(1995年)、『Discoveries』(1997年)、『Suspicious』(1998年)、『Out of the Dark』(2001年)といったアルバムをリリースしています。

Matt CooperはOutsideの活動以外にも、The SolsonicsのJez ColinとThe Latin Projectを組んだり、Incognitoのメンバーにも名を連ねています。また、日本人アーティストとの関連では、BONNIE PINKのアルバム『Present』(2003年)のプロデュースを手掛けています。

おそらくOutsideなんて、リアルタイムでアシッド・ジャズを聴いていた人以外は知らないかもしれませんね。特にOutsideはアシッド・ジャズ・ブームの中でもかなり地味でしたからね。

僕も正直Outsideというグループに特に興味を持っていたわけではありませんでしたが、今回久々に聴き直してみて"こんなに良かったっけ?"と嬉しい驚きを感じています。

特に90年代のUKらしいクール&ダークなジャズ・ファンクという雰囲気がいいですね。
このあたりはDoradoレーベルやD*Noteの影響が大きいのかもしれませんが...

多分、リアルタイムで聴いた人間がフォーカスしない限りは陽の目を見ない作品だと思うので、アシッド・ジャズをリアルタイムで体現した40代オヤジ世代を代表して紹介してきます。少し大袈裟ですが(笑)

全曲紹介しときやす。

「Movin' On」
シングルにもなったオープニング曲。アシッド・ジャズ好きの人ならば、ど真ん中の心地よいグルーヴに仕上がっています。Vanessa Simonの女性ヴォーカルをフィーチャーし、華があるのもいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=5h7Z2kc9DLU

「11:08 am」
Doradoらしい単純にアシッド・ジャズと括れない雰囲気を持った仕上がり。Wayne Bachelorのアコースティック・ベース、Byron Wallenのトランペットが印象的です。11:08 amというよりは11:08 pmといった感じかも(笑)

「Almost Hot」
フルートをフィーチャーしたインタールード的な小曲。

「Ruffneck Radio」
キーボード、ベース、ドラムとMatt Cooper大活躍の1曲。フツーにしっかりジャズしています。

「If You Come With Me」
Anita Kelsey の女性ヴォーカルをフィーチャー。Doradoらしい壮大かつクール&ダークな雰囲気がいいですね。D*Noteのデビュ『Babel』がお好きな人は気に入ると思います。

「Almost Out」
インタールード的な小曲その2。

「Positivity」
軽やかなスペイシー感がグッドなアシッド・ジャズ。70年代ジャズ・ファンク好きの方も気に入る仕上がりなのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=hShsyv6AsBc

「Kaleidoscopic Summer」
ホーン、ストリングス、ヴァイヴも加わったスケール感の大きさが魅力です。少しミステリアスな雰囲気も僕好み。

「Travels」
Anita Kelseyの女性ヴォーカルとZingerの男性ラップをフィーチャー。90年代らしいスペイシー感が大好きです。
http://www.youtube.com/watch?v=ucXmG4Qxe8A

「Almost There」
インタールード的な小曲その2。

「Big City」
個人的には一番のお気に入り。心地よいグルーヴ感とミステリアスな雰囲気が同時に味わえるところが好きです。これぞ90年代ならではのジャズ・ファンクという気がします。
http://www.youtube.com/watch?v=t_BtU5brGO0

「144 Brooklyn Palace Mansions」
疾走するブラジリアン・フレイヴァーのジャズ・ファンク。ブラジリアン・フュージョン好きの人にオススメ。

「Elena」
ラストはMatt Cooperのキーボードのみのミステリアスなインスト。

今日はサッカーUEFAチャンピオンズリーグの「インテル対バルセロナ」です。
初戦でまだまだ本調子ではないとは言え、注目の一戦ですね。
イブラ対エトーの古巣対決が見ものですね!
posted by ez at 02:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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