発表年:2009年
ez的ジャンル:メロウ&ジャジー系アングラHip-Hop
気分は... :あのResidentsとは同名異グループです!
今月は全く新譜を紹介していなかったので、今日は絶対新作を紹介します!
ということでThe Residents『Open House』です。
The Residentsは、MuneshinとSaintにより結成されたHip-Hopユニット。
この二人の名前を聞いてピンと来る方は、かなりのアングラ・ジャジーHip-Hop好きの方でしょうね。
Muneshinは、カナダ、トロント出身のプロデューサー/トラックメイカー/MC。ライナーノーツには、Pete Rock、DJ Spinna、Pharoahe Monch等とのコラボが記載されていますが、アングラ・ジャジーHip-Hopファンには人気ユニットLightheadedの元メンバー、プロデューサーとしてお馴染みなのでは?
当ブログでは、Lightheadedの盟友Othelloによる生音ジャジーHip-Hopの名作Othello & The Hipknotics『Classic』や後述するThe Good Peopleのデビュー作『The Good People』の記事の中でMuneshinの名前が出てきます。
もう一人の主役Saintは、N.Y.出身のトラックメイカー。当ブログでは同じくN.Y.出身のMCであるEmskeeと組んだユニットThe Good Peopleのメンバーとして、1st『The Good People』、2nd『Long Time Coming』の2枚を紹介済みです。特に『The Good People』は『ezが選ぶ2006年の10枚』でもセレクトするほどのお気に入り作品でした。
The Good People『The Good People』
また、ソロ名義でも『Grown Folk Music』、『About Time』といった作品をリリースしています。
この強力メンバー二人が組んだThe Residents『Open House』ですが、アングラ・ジャジーHip-Hopファンが狂喜乱舞するくらいミラクルなメロウ&ジャジーHip-Hopアルバムに仕上がっています。
個人的には今年のNo.1アングラ・ジャジーHip-Hopアルバムは本作で決まり!と言いたくなるくらいの超お気に入りです。
全曲紹介しときやす。
「Intro」
「Something Like」
元The X-EcutionersのRob Swiftをフィーチャーしたジャジー・チューン。ヴァイヴの響きとスムース・ライミングの組み合わせがアングラ・ジャジーHip-Hop好きにはたまりません。
「Do Your Thing」
本トラックを聴いて、本作の購入を即決しました。The Good Peopleのデビュー作に通じる、メロディアスかつ躍動感のあるトラックがたまりません。
「Starting Monday」
出だしのソウルフルな女性ヴォーカルの早回しだけで期待が高まります。本編もその流れで暖かみのあるソウル・チューンに仕上がっています。
「What We've Got」
UKの女性ヴォーカリストShuaniseとカナダ人ラッパーShad K.をフィーチャー。アングラHip-Hop好きにはたまらないメロウ&ジャジー・チューン。華やかなShuaniseがグッド!
「Nocturnal」
Saintらしい浮遊感溢れるトラックが印象的です!A Tribe Called Quest(ATCQ)大好きの僕としては、このタイプのトラックには相当グッときます。
「Beneath the Surface」
70年代テイストの少しミステリアスなトラックがグッド。
「Here to There」
Understandingをフィーチャーしたメロウ&ジャジー・チューン。フェンダーローズの音色が心地よく響き渡ります。アングラ・ジャジーHip-Hop好きには鉄板でしょう!
「Forever Tonight」
女性ヴォーカルの早回しによる♪フォエヴァ〜♪フォエヴァ〜♪のフレーズが印象的です。
「Veterans」
ベテラン・ラッパーEdo.Gをフィーチャー。ボコーダー使いのトラックがグッときます。
「Keys to Life」
Cadence & Dminorをフィーチャー。CadenceはRaw Produceとしての活動で知られていますね。メロディアスなトラックとスムース・フロウが実に僕好みです。
「Anybody」
ヴァイヴが心地よく響くメロウ&ジャジー・チューン。こういったジャジーHip-Hop好きが歓喜するトラックを連発してくれるからSaintって大好き!
「Love of My Night」
ラブリー・モードのジャジー・チューン。アングラHip-Hopの醍醐味を堪能できる絶品トラックです。
「Reach」
当ブログではお馴染みLightheadedのOhmega Wattsをフィーチャー。Lightheaded人脈を持つMuneshineですから、こういう客演は期待しちゃいますよね。S.O.S Band「Just Be Good To Me」のメロディも聴かれるMuneshineによるトラックとOhmega Wattsのフロウの相性は当然ながらバッチリです。
「Diss One」
ラストはSaintによるダーク&レイジーなトラックで締めくくってくれます。カッチョ良さで言えば、アルバム随一かも!
国内盤にはボーナス・トラックとして「What We've Got(Hidetake Takayama Remix)」が収録されています。
オールド・ファンの中にはThe Residentsと聞いて、70年代から活躍する前衛音楽集団The Residentsを思い浮かべた方もいたかもしれませんね。同名異グループなのでお間違いなく!
The Residents『Eskimo』(1979年)
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このResidentsではありません(笑)
相変わらず、ほぼ毎日更新というペースと、
圧倒的な知識量、幅広いジャンル、感服しております…。
そして、今回のThe Residents「Open House」。
HIPHOPでは久々のツボです!
ツボ過ぎます!(笑)
ezさん、あなたは最高です。
「音楽の園」最高!大好きなブログです。
ありがとうございます。
The Residents「Open House」、気に入って頂けて嬉しいです。
YouTubeやimeem音源がないのが非常に残念なのですが...
僕もこの系統はど真ん中です。
LightheadedとThe Good Peopleの名前だけでグッときてしまいます(笑)
不意にこういう作品に巡り会えるのでアングラHip-Hop作品は楽しいですね。