2009年09月21日

Larry Young『Unity』

オルガン・ジャズの魅力が広がります!☆Larry Young『Unity』
ユニティ
録音年:1965年
ez的ジャンル:モード系オルガン・ジャズ
気分は... :ソウルフルもいいけどモーダルもね!

ジャズ・オルガン奏者Larry Youngの登場です。

『Into Somethin'』(1964年)に続いて紹介するのは、Blue Note移籍第二弾アルバム『Unity』(1965年)です。

オルガンのColtrane”を代表する作品が本作『Unity』(1965年)かもしれませんね。

お馴染みReid Milesのデザインによるジャケがインパクトあります。
このタイポグラフィからも何か新しい流れを感じますよね!

レコーディング・メンバーは、Larry Young(org)、Woody Shaw(tp)、Joe Henderson(ts)、Elvin Jones(ds)の4名。

Elvin Jonesは前作『Into Somethin'』に続く参加となります。Woody ShawとJoe Hendersonの二管は当時Horace Silverのグループのフロントとして活躍していたコンビですね。特に本作に収録された6曲中3曲がWoody Shaw作品であり、Woody Shaw好きの方にも外せない作品かもしれませんね。

オルガン・ジャズなのに、ソウルフルではなくモーダルというのが魅力の作品です。

Jimmy SmithBrother Jack McDuffLonnie Smithらに代表されるソウルフルなオルガン・ジャズも大好きですが、そうした作品とは異なる魅力持つLarry Youngのモーダルな演奏は、オルガン・ジャズの楽しみ方を広げてくれる気がします。

たまにはこんなオルガン・ジャズでもいいのでは?

全曲紹介しときやす。

「Zoltan」
Woody Shaw作品。今回初めて知りましたが、本曲はハンガリーの作曲家Zoltan Kodalyの「Hary Janos」がモチーフになっているらしいですね。マーチ風のElvinのドラミングで始める出だしを聴くと"アレっ?"という気もしますが、その後はモーダルな演奏が展開されます。Shaw自身のリーダー作では『Love Dance』(1975年)等で本曲の演奏を聴くことができます。

「Monk's Dream」
Thelonious Monk作品を取り上げています(Monkのオリジナルはアルバム『Monk's Dream』収録)。個性派ピアニストMonkの作品を独自の音世界へ突き進むオルガン奏者Larry Youngが演奏するというのが楽しいですね。演奏もグッドですが、誰が演奏してもMonk作品はMonk色に染まるというのが実感できます(笑)

「If」
Joe Henderson作品。ジョー・ヘンらしいクールでカッチョ良い作品ですね。演奏面でもジョー・ヘンが目立っています。また、Youngによるモーダルなオルガンにもグッときます。ジョー・ヘン自身のリーダー作では『The Kicker』(1967年)で本曲の演奏を聴くことができます。

「The Moontrane」
Woody Shaw作の名曲。John Coltraneに捧げられた本曲を、"オルガンのColtrane"と形容されたLarry Youngのリーダー作で演奏されるというだけで期待感大ですよね。Shawのスピリチュアルとスキルが伝わってくるソロにグッときます。

Shaw自身のリーダー作では『Moontrane』(1974年)で本曲の演奏を聴くことができます。また、Jackie McLean『Demon’s Dance』でもShaw本人の演奏を聴くことができます。

「Softly, As in a Morning Sunrise」
Oscar HammersteinU作詞、Sigmund Ronberg作曲のスタンダード(ミュージカル『New Moon』の挿入歌)。当ブログでは、Wynton Kelly『Kelly Blue』Sonny Rollins『A Night At The Village Vanguard, Vol. 1』の演奏を紹介済みです。Sonny Rollinsの演奏では本作と同じくElvin Jonesがドラムでしたね。ここではオルガン・ジャズならではの「Softly, As in a Morning Sunrise」を堪能できます。

「Beyond All Limits」
ラストもWoody Shaw作品。個人的にも本作で一番のお気に入りの演奏です。実にスリリングでエキサイティングなモーダル・オルガン・ジャズを堪能できます。

今週はNFLの第2週。
開幕週、我がマイアミ・ドルフィンズはファルコンズ相手にターンオーバー連発の自滅で完敗でした。

今週の相手はQBマニング率いるコルツ。
厳しい対戦となることが予想されますが初勝利を願っています。
ワイルドキャット絡みのビッグプレイを連発して欲しいですね。
posted by ez at 11:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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