発表年:1986年
ez的ジャンル:Cameo系B級ファンク
気分は... :人懐こい雰囲気が好き!
今日は元CameoのメンバーCharlie Singletonの2ndソロ『Nothing Ventured, Nothing Gained』(1987年)です。
Charlie Singletonは1954年ニューオリンズ生まれのギタリスト/シンガー。
Larry Blackmon率いるCameoにアルバム『Knights of the Sound Table』(1981年)より参加します。
『Knights of the Sound Table』(1981年)のリリース直後にリストラを敢行し、大所帯から少数精鋭体制になったCameoですが、Larry Blackmon、Tomi Jenkins、Nathan Leftenantと共にメンバーとして残りました。
当ブログでも紹介した『She's Strange』(1984年)を最後に正式メンバーからは外れますが、その後も大ヒット作『Word Up!』(1986年)をはじめレコーディングには参加しています。
グループ脱退後は、『Modern Man』(1985年)、『Nothing Ventured Nothing Gained』(1987年)、『Man on A Mission』(1989年)という3枚のソロ(形式上はCharlie Singleton & Modern Man名義)をリリースしています。
今日紹介する『Nothing Ventured Nothing Gained』(1987年)は2ndソロ。リアルタイムで聴いた時には大学生でしたが、当時人気絶頂だったCameoの元メンバーの作品ということで興味を持ち、LPを購入した記憶があります。
当時から思い切りB級感が漂うアルバムでしたが、それが逆に魅力だと思います。
Larry Blackmon、Tomi Jenkins、Nathan LeftenantといったCameo勢がバックアップしています。あとは意外なゲストとしてPeabo Brysonがバック・ヴォーカルで参加しています。
決して名盤とは言いませんが、B級グルメ感覚で楽しめるアルバムだと思います。
ジャケ同様、サウンド、ヴォーカル、メロディも人懐こい雰囲気です。
全曲紹介しときやす。
「I Wanna Be with You」
オープニングはB級感覚溢れるポップな味わいのダンス・チューン。どこか憎めないヴォーカル&メロディなんですよね(笑)
「Nothing Ventured, Nothing Gained」
タイトル曲はアルバムからの1stシングルにもなりました。軽快なSingletonのギターを中心としたノリの良いファンク・チューン。Larry BlackmonをはじめとするCameo勢のヴォーカルが加わり、Cameoの別プロジェクトみたいな雰囲気もあります。
http://www.youtube.com/watch?v=uc7CXgsezck
僕の中では同じ年にリリースされたShalamar「Circumstantial Evidence」、Mico Wave「Misunderstood」あたりと一緒に聴いていました。個人的には1987年のB級3大ファンク・チューンといったところでしょうか(笑)
Shalamar「Circumstantial Evidence」
http://www.youtube.com/watch?v=H-5KLK15vqE
Mico Wave「Misunderstood」
http://www.youtube.com/watch?v=PGXUIkeaTsU
「Thank You (Falettinme Be Mice Elf Agin) 」
ご存知、Sly & the Family Stoneの大ヒット曲のカヴァー。良く悪くも80年代後半の「Thank You」のカヴァーといった感じで楽しめます。
http://www.youtube.com/watch?v=lKapnYff4sA
「Spending Money」
ポップなダンス・チューン。バブリーな雰囲気が80年代後半らしいのでは(笑)
http://www.youtube.com/watch?v=mAth1rrDMTE
「Over My Head」
Peabo Brysonがバック・ヴォーカルを務めるミディアム・スロウ。その後、某コンピ・アルバムにも収録されており、密かにいい曲だと思います。
「Love Machine」
Prince殿下からの影響も感じられるSingletonらしいファルセット・ヴォーカルを駆使したファンク・チューン。途中でCameoの大ヒット「Word Up!」でも聴かれた映画『夕陽のガンマン』の口笛フレーズが聴こえてくるのも嬉しいですね!
http://www.youtube.com/watch?v=HLFRNhwxGl0
「Vain」
グイグイ、ゴリゴリ突進するノリが魅力のファンク・チューン。
http://www.youtube.com/watch?v=kgOM_qgntGw
「Too Busy Thinking About My Baby」
Marvin Gaye、1969年のヒット・シングルのカヴァー(Norman Whitfield、Barrett Strong、Janie Bradford作品)。少し意外な選曲という気もしますが...微笑ましいカヴァーに仕上がっています。Singleton作品ではお馴染みの女性シンガーKathy Mathisがバック・コーラスで盛り上げてくれます。
Marvin Gaye「Too Busy Thinking About My Baby」
http://www.youtube.com/watch?v=45Q7d85aCOI
「Almost over You」
ラストはなかなかグッとくるバラード。リアルタイムで聴いていた頃から大好きな曲。時々、本作を聴きたくなるのもこの曲が聴きたくなるからです。
今日はNFL第4週。我がドルフィンズの初勝利なるか!