発表年:1979年
ez的ジャンル:元祖ノイズ/インダストリアル・ミュージック
気分は... :怖いもの見たさ、聴きたさ
Throbbing Gristle(略称:スログロ)は、リーダーのGenesis P-Orridge(本名:Neil Andrew Megson)が大学で行政学を学んだ後、前身のパフォーミング・アート集団Coum Transmissionを率い、音楽的な比重が多くなった結果としてロンドンで結成されたグループ。
自らのレーベル"Industrial Record"を立ち上げ、工業化社会に対するアンチテーゼとしてノイズ/インダストリアル・ミュージックを展開し、『The Second Annual Report』(1977年)、『D.o.A: The Third and Final Report』(1978年)、『20 Jazz Funk Greats 』(1979年)といったアルバムをリリースしています。
グループは1981年に解散していますが、Genesis P-Orridgeは新グループPsychic TVを結成し、音楽活動を続けています。
今日紹介する3rdアルバム『20 Jazz Funk Greats』はUKパンク/ニューウェイヴ・ファンにはマスト・アイテムの1枚ですね。
とにかく危ないアーティスト、音楽というのが僕のスログロに対する印象ですね。
決して僕の音楽嗜好とは合致しない音楽ですが、それでも怖いもの見たさ、聴きたさの衝動に駆られる作品です。
音楽好きの方はご存知のとおり、本作のタイトル、ジャケなどはポップ・ミュージックの大量生産を皮肉ったものであり、ジャケの撮影場所は自殺の名所です。そして、発禁になったオリジナル・ジャケ(現在のCDの裏ジャケ)にはメンバーの前に自殺した死体の一部(のようなもの)が写っています。
前述のように"Industrial Record"を立ち上げ、その後のノイズ/インダストリアル・ミュージックに大きな影響を与え、リーダーのGenesis P-Orridgeは宗教集団を設立し、性転換プロジェクトを展開するなど、常に危険な匂いのするグループという印象しかありません。
音的にはテクノ/エレクトロニカの要素が強いですが、そうしたサウンド以外の何かを感じるアルバムです。
曲ごとのコメントするのは、あまり意味の無い作品なので、曲目リストと音源があるもののみ紹介しておきます。
「20 Jazz Funk Greats」
http://www.youtube.com/watch?v=FUME3qqR1MY
「Beachy Head」
「Still Walking」
http://www.youtube.com/watch?v=mAeXhM0QWME
「Tanith」
「Convincing People」
「Exotica」
「Hot on the Heels of Love」
http://www.youtube.com/watch?v=fVtT6uTdkhQ
「Persuasion」
http://www.youtube.com/watch?v=ECBBAz1e5Dk
「Walkabout」
http://www.youtube.com/watch?v=iKId3RPPnqY
「What a Day!」
「Six Six Sixties」
http://www.youtube.com/watch?v=SFakiZzn6rw
(以下ボーナス・トラック)
「Discipline (Berlin) 」
「Discipline (Manchester) 」
NFLで我がマイアミ・ドルフィンズが初勝利!
これで一安心!