2009年10月23日

Lord Sitar『Lord Sitar』

名セッション・ギタリストBig Jim Sullivanによるシタール作品☆Lord Sitar『Lord Sitar』
Lord Sitar
発表年:1968年
ez的ジャンル:エキゾチック・ラウンジ系シタール
気分は... :カレー大祭り!

今日は仕事でお疲れモードなので気軽に聴ける作品を!
ということで、先日チラッと紹介した、タワレコの輸入CDクリアランスセールでゲットした作品の中からLord Sitar『Lord Sitar』(1968年)です。

Lord Sitarは、UKを代表するセッション・ギタリストBig Jim Sullivanの変名。

Big Jim Sullivanは1941年生まれ。1950年代終わりからセッション・ギタリストとしてのキャリアをスタートさせています。人気セッション・マンとして、1,000曲以上のヒット曲のセッションに参加しているらしいです。また、Jimmy PageやRitchie Blackmoreといったスーパーギタリスト達の師匠としても有名ですね。

今日紹介する『Lord Sitar』(1968年)は、タイトル通り、全編シタールが演奏されているアルバムです。きっと当時シタールでのセッション参加が多かったのでしょうね。そんな流れで当時のSullivanは、本作以外にもM.Kansara名義の『Sounds of India』(1967年)や『Sitar Beat』(1968年)といったシタール作品をリリースしています。

本作『Lord Sitar』は、BeatlesThe Who、Monkees等の当時の人気曲をシタールで演奏したエキゾチック・ラウンジ作品といった印象です。良く悪くもB級感が漂いますが、その分気軽に楽しめる作品だと思います。

一口にシタール演奏と言っても、様々なバリエーションがあることを実感できるのが楽しいですね。

本格インド・カレーもあれば、欧風カレー。和風カレー、カレー・チャーハン、カレーパンもあるカレー祭りといったところでしょうか(笑)。

全曲紹介しときやす。

「If I Were a Rich Man」
ミュージカル『屋根の上のバイオリン弾き(Fiddler on the Roof)』のシタール・カヴァー(Sheldon Harnick/Jerry Bock)。最初は45秒は本格的なシタール演奏なのですが、それ以降はホンワカ・モードの演奏です。スーパーの食品売場のBGMとかで流れていそうな雰囲気です(笑)

「Emerald City」
オーストラリア出身のフォーク・グループThe Seekersのヒット曲をカヴァー。でもコレってベートーベンの第九のシタール演奏じゃないの?よくわかりません。

「Tomorrow's People」
リズムがクリスマスっぽいです。

「Daydream Believer」
Monkees、1967年の大ヒットのカヴァー。お馴染みの曲なので、分かりやすくて楽しめます。女声スキャットやリコーダーも入った素敵なカヴァーだと思います。

「Like Nobody Else」
スペインのビート・グループLos Bravosのカヴァー。楽曲自体はBee GeesのGibb兄弟によるものです。ラーガ・ロックな仕上がりはロック・ファンも満足するのでは?

Los Bravos「Like Nobody Else」
 http://www.youtube.com/watch?v=cxS4iGTzry4

「I Am the Walrus」
Beatlesカヴァー1曲目。この曲はシタールがマッチしますね。Beatles自身がこんなヴァージョンで演奏していてもおかしくなかったのでは?そう言えば、"Lord Sitarの正体はGeorge Harrisonである"なんて説も当時はあったらしいです。
http://www.youtube.com/watch?v=4mM6CdBeqZY

「In a Dream」
妖しげなフルート音色と共に始まります。疾走するシタールって感じがいいですね。演奏自体では一番好きかも?

「Eleanor Rigby」
Beatlesカヴァー2曲目。この演奏はスーパー食品売場のBGMパターンかもしれません(笑)

「I Can See for Miles」
The Whoのヒット曲「恋のマジック・アイ」のカヴァー。The Who大好きの僕としては、やはりこの曲をイチオシしたくなりますね。オリジナル以上に弾けている感じがグッド!ホーン隊も盛り上げてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=122__aBqSvY

「Blue Jay Way」
Beatlesカヴァー3曲目。この曲のシタール演奏ってハマりすぎってイメージがあったのですが、多少僕のイメージとは異なる演奏でした。女声スキャットが印象的です。

「Black Is Black」
ラストは「Like Nobody Else」に続き、Los Bravosのカヴァーです。R&B調のシタール・チューンといった感じで、なかなかキマっています。
http://www.youtube.com/watch?v=mvXkT-1eQkw

Los Bravos「Black Is Black」
 http://www.youtube.com/watch?v=ntHVZdIZ7Vk

『Sitar Beat』(1968年)あたりも聴いてみたいですね。こちらもBeatles「She's Leaving Home」、「Within Without You」Donovan「Sunshine Superman」Procol Harum「A Whiter Shade Of Pale」のシタール演奏が聴けるようです。

Big Jim Sullivan『Sitar Beat』
Sitar Beat
posted by ez at 12:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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