発表年:1991年
ez的ジャンル:歌モノHip-Hop
気分は... :スポットライトを浴びるまでプッシュします!
今日はJibri Wise One唯一のアルバム『Jibri Wise One』(1991年)です。
多分、殆どの人が知らないアーティストだと思います。
僕自身も彼がラッパーであるということ以外は殆ど情報を持っていません。
アーティスト、作品名でさえ、長い間Jibriというアーティストの『Wise One』というアルバムだと思っていました(笑)
本作がリリースされた1991年当時も、日本では全く取り上げられることのないアーティストだったと思います。それでも1991年のある時期に僕が最も頻繁に聴いていたのが本作でした。
一応、Hip-Hopアルバムですが歌心のある"歌モノHip-Hop"といった内容になっています。その意味でNJS(New Jack Swing)あたりがお好きなR&Bリスナーも楽しめる作品です。
本作からは「I'll Be There for You」、「House the Dog Built」 の2曲がシングルになっていますが、特にNJSチューン「I'll Be There for You」がサイコーです。また、「House the Dog Built」では、かのNile Rodgersがプロダクションに加わっています。
プロデュースはAngelo RayとChip Allen。Angelo Rayは、当ブログでも紹介したKevon Edmonds(Babyfaceの兄)の『24/7』もプロデュースしている人物です。
Kevon Edmondsと言えば、久々のニュー・アルバム『Who Knew』を最近リリースしたばかりですね。
『Jibri Wise One』に話を戻すと、90年代初めらしいスタイルでHip-HopとR&Bが融合している点が好きですね。今聴いてもクラシック級のキラー・チューン満載の名作だと感じます。
いつかスポットライトを浴びることを信じて、このマイナーなアルバムをこれかもプッシュしていきたいと思います。
全曲紹介しときやす。
「House the Dog Built」
シングルにもなったオープニング曲。「I'll Be There for You」と並ぶハイライト曲かもしれませんね。前述のようにNile Rodgersがプロダクションに関与し、しかもサンプリングしているのがChic「Good Times」とくれば、Chic好きは聴かないわけにはいかないでしょう!「Good Times」ネタのベースラインに、Parliament「Give Up The Funk」のサンプリングも加わったP-Funk調の仕上がりです。
http://www.youtube.com/watch?v=mNYQw1epne4
「Sista Sista」
♪Sista Sista〜♪というセクシーな女性コーラスとJibriの歌心のあるフロウの絡みがいい感じのミッド・チューン。
「I'll Be There for You」
本作のハイライト。1991年の僕のウォークマン・ヘビロテBest10に入っていたと思います。NJS好きには相当グッとくる歌モノHip-Hopです。本作の良さを知ってもらうために、まずはYouTubeで本曲をぜひ聴いてみてください!
http://www.youtube.com/watch?v=ma9R-YyT3Us
「Livin' in the Life」
タイトルの通り、Isley Brothers「Livin' in the Life」(アルバム『Go For Your Guns』収録)ネタです。サンプリングというよりも本物カラオケ状態ですが(笑)。その意味では「Livin' in the Life」のラップ・リメイクという感じですね。Isleys好きの僕は当然お気に入りです。
Isley Brothers「Livin' in the Life」
http://www.youtube.com/watch?v=ssWDBMkm8ZE
「Coulda', Woulda', Shoulda'」
胸キュン・モードのスロウなメロウ・チューン。 これぞ歌心こそが歌モノHip-Hop!
「Life Ain't No Movie」
この曲もいかにも歌モノHip-Hopですね。良くも悪くも90年代初めな感じですね(笑)
「Blame It on the Horns」
James Brown「Get on the Good Foot」ネタのファンキー・チューンです。
「Waves of the Vibes」
超オススメ!当時「I'll Be There for You」に次いでよく聴いていたのが本曲でした。夜遊びモードの雰囲気がプンプンする大盛り上がりしそうな1曲です。
「Time to Get Black Up」
Staple Singers「I'll Take You There」ネタのソウルフルな仕上がり。ゲスト・ラッパーも加わり、なかなか盛り上がります。
「Earth Peace」
ラストはヒップ・ハウス調のアッパー・チューン。このあたりも90年代初めらしいですね。Aretha Franklin「Respect」ネタ。
情報が極めて乏しい本作関して、記事にするほどのボリュームになるのか???でしたが、とりあえずかたちになりました(笑)