発表年:2005年
ez的ジャンル:脱アイドル系R&B
気分は... :アイドル侮るなかれ!
今回は昨年末に個人的な2005年のアルバムベスト10に選んでおきながら、ずっと紹介できずにいたOmarion『O』です。説明不要とは思うけど、Omarionは大人気R&Bアイドルグループで、突然2003年に解散したB2Kのリードボーカルだった人っす。
全米アルバムチャート初登場No1アルバムであり、“何を今さら!”というカンジもありますが、逆に発売からかなり時間が経った今でも飽きがこない粒揃いの楽曲満載のアルバムと言えると損いマス。
B2Kをそれほど熱心に聴いていたわけではないので、最初は“Omarion”という名前を聞いてもピンとこなかったけど、CDショップで何気なく試聴してみて、一発で気に入り即決で購入しやシタ。正直、アイドルグループと聞いただけ、つい辛口の見方をしがちな僕ですか、アイドル云々で語る必要がない佳作アルバムだと損いマス。
購入してから、改めてOmarionについて調べてたら、同じくアイドルグループだった元Immature、IMXの“Batman”ことMarques Houstonや、2004年にデビューしたO'ryanと3兄弟であるといった情報を多く見かけたけど、どうやらOmarionとO'ryanが本当の兄弟で、Marques Houstonは単なる“兄貴分”みたいですね。何かややこしいっす。
オススメ曲を紹介してきやす。
「I Wish」
試聴して、このオープニング曲のカッチョ良さに一発でヤラれました。とてもキャッチーなグルーヴ・ナンバーっす。
「Touch」
Neptunesプロデュースの2ndシングル。いかにもNeptunesらしいビートの曲であり、わかっていてもNeptunesワールドにハマってしまいマス。
「O」
大ヒットした1stシングル。このメロウな胸キュン・スローを1stシングルに持ってくるあたりに、ボーカリストとしての彼の自負が感じられる気がしマス。
「I'm Tryna」
アルバムからの3rdシングルであり、僕の一番のお気に入りナンバー。この切ないカンジがたまりませんな!何か夕陽を眺めたくなる曲っす。Bow WowをフューチャーしたRemixも見逃せないですよね。二人が共演したBow Wowの大ヒットシングル「Let me hold you」も良かったですよねぇ〜!
「Drop That Heater」
Rodney Jerkinsプロデュースのカッチョ良いグルーヴ感が印象的な曲っす。少しいかがわしい雰囲気が好きだなぁ!
「Never Gonna Let You Go (She's a Keepa)」
OutkastのBig Boiをフィーチャーしたナンバー。Kool & The Gang「Electric Frog」ネタのOutkastっぽい(いい意味での)仰々しいトラックが魅力デス。
「I'm Gon' Change」
「In the Dark」
「Slow Dancin'」
アルバムの後半はスローのオンパレード。僕の事前イメージでは、「I Wish」、「Drop That Heater」のようなアゲアゲ曲が多いのかと損っていたけど、こうしてアルバム全体を振り返ると、スローの割合が高く、かなりしっかり聴かせるアルバムだよね。一歩間違えると、スローのオンパレードはアルバムの流れが単調になり、ダレるんだけど、全くそういった印象を受けないのがこのアルバムの素晴らしさだと損いマス。個人的には「I'm Gon' Change」、「Slow Dancin'」がかなり好きっす。
このアルバムのおかげで、僕のアイドルへの偏見が少し解消されたと損います。それが無ければ、同じく2005年のベスト10に選んだPretty Rickyあたりも聴いていなかったと損うなぁ。偏見はいけませんなぁ!でも、僕みたいなオヤGがOmarionやPretty Rickyを聴いているってヘンなのかね???