発表年:1980年
ez的ジャンル:アーバン・メロウ系ブラコン
気分は... :初戦のカメルーン戦が全て!
いよいよサッカーW杯の組み合わせが決まりましたね。
日本はオランダ、デンマーク、カメルーンと同じグループEに入りました。
思ったよりも悪くはない抽選だったのではと思います。
ただし、オランダ戦が2戦目というのはネックですね。
出来れば3戦目になって欲しかったです。
順当ならば日本は3戦全敗でしょうが、初戦のカメルーン戦で勝ち点1以上を獲得できるとミラクルが起きるかもしれません。
他グループでは、ドイツ、オーストラリア、セルビア、ガーナのグループD、ブラジル、北朝鮮、コートジボワール、ポルトガルのグループGが面白そうですね。
今回は待望のCD化が実現したRockie Robbins『You And Me』(1980年)です。
Rockie Robbinsはミネアポリス出身の黒人シンガー/ソングライター。
これまで『Rockie Robbins』(1979年)、『You And Me』(1980年)、『I Believe In Love』(1981年)、『Rockie Robbins』(1985年)、『Are You Ready?』(1991年)といったアルバムをリリースしています。
今回紹介する2nd『You And Me』(1980年)はフリーソウル・クラシックとして大人気のタイトル曲が収録されており、ファンにとっては歓喜のCD化ですね。また、3rd『I Believe In Love』(1981年)も同時にCD化されたので喜びも倍増ですね。僕もCD化されている1st『Rockie Robbins』しか所有していなかったので、この2枚のCD化に歓喜している1人です。
さて、『You And Me』ですが、やはりタイトル曲「You And Me」が目玉ですよね。
フリーソウルのコンピ『Free Soul Parade』のラストに収録され、大人気となったフリーソウル・クラシックです。個人的にも数あるフリーソウル・クラシックの中でもマイ・ベスト3に入るお気に入り曲です。
スマートな中にもソウル・スピリットを感じるRockie Robbinsのヴォーカルと黄昏系のアーバン・メロウなサウンドが見事にマッチした完璧な出来栄えですね。
「You And Me」
http://www.youtube.com/watch?v=6iI4k7CUU9k
アルバム全体ではフィリー・ソウルの人気アレンジャーBobby Martinがプロデュース/アレンジを手掛け、元The TrammpsのRon "Have Mercy" Kerseyもアレンジで参加しています。
レコーディングには、Larry Graham(b)、James Gadson(ds)等も参加しています。Larry Grahamはソングライティングにも関与しています。
ソングライティングで言えば、ソウル・ファンには人気のシンガー/ソングライターSam Deesが4曲を提供しています。また、Leon Ware作品も1曲あります。デビュー作『Rockie Robbins』では全9曲中6曲を手掛けていたRockie Robbinsですが、本作では自身のソングライティングは全9曲中2曲に止まっています。
アルバム全体としてもミディアム〜スロウを中心に楽しめる構成になっています。ブラコン、AOR、ソウルが上手くバランスされている印象を受けます。
アーバン・メロウな仕上がりですが、そうした中でヒューマンな温もりを感じるのがシンガーRockie Robbinsの魅力かもしれません。
ジャケだけ見ると季節外れですが、寒い日に聴くと心温まるアルバムだと思います。
全曲紹介しときやす。
「You And Me」
前述のハイライト曲。シングルとして全米R&Bチャート第9位となった極上の黄昏メロウ・チューン(James P. Pennington作)。『Free Soul Parade』の曲順に慣れているせいで、エンディング曲というイメージが強いのですが。アルバムの冒頭で聴くとまた新鮮ですね。出だしのLarry Grahamのベースラインを聴いただけでもグッときます。♪You and me♪Together〜 forever〜♪と簡単に口ずさめる歌詞も日本人向けですよね。♪Just the two of us〜♪というコーラス部分の頃には、僕の胸キュン・メーターは限界を突破して計測不能状態です(笑)
http://www.youtube.com/watch?v=6iI4k7CUU9k
[追記]
本曲のオリジナルはExile(アメリカのロック/カントリー系バンドです)のアルバム『Mixed Emotions』(1978年)に収録されています。作者のJames P. PenningtonはExileのメンバーです。
→ Masatoさん、ありがとうございます。
Exile「You And Me」
http://www.youtube.com/watch?v=wce-E5eYDiY
「Hang Tough」
Sam Dees作。シングルとして全米R&Bチャート第70位となっています。Larry Grahamのベースがブリブリ響くダンサブルな仕上がりです。
http://www.youtube.com/watch?v=vIsjDcdylg0
「After Loving You」
Sam Dees作のソウル・バラード。シングルとして全米R&Bチャート第59位となっています。大人の哀愁モードといった雰囲気がいいですね。Rockie Robbinsのシンガーとしての実力を存分に堪能できます。ソウル・ファンの方は「You And Me」以上にグッとくる出来栄えかもしれませんね。Paul Shureによるオーケストレーションもグッド!
http://www.youtube.com/watch?v=H_SqZmxZCBM
「Girl I'm Gonna Get Ya」
Larry Graham/Sam Dees作。ヴォーカル・アレンジもSam Deesが手掛けています。AORファンが気に入りそうなフュージョン系の爽快なメロウ・グルーヴに仕上がっています。
「Together」
Rockie Robbins作。哀愁モードの大人のミディアム・グルーヴに仕上がっています。
「Point Of View」
Leon Ware/Zane Grey作品。「You And Me」に次ぐ僕のお気に入り曲です。メロウ大王Leon Ware作品らしいアーバン・メロウなサウンドがよく似合うミディアム・チューンに仕上がっています。ヴォーカル・アレンジも素晴らしいですね。今年発売された『Leon Ware and Friends』にも収録されています。
「Lost In Love Again」
Rockie Robbins作のバラード。リリカルなピアノ、エレガントなハープやオーケストレーションをバックに堂々としたヴォーカルを披露してくれます。
「I Never Knew」
David Jolliffe/Jay Gruska作のダンス・チューン。ダンサブルな曲の中では一番好きですね。爽快かつスウェイ・ビート風の仕上がりがいいですね。
「For The Sake of A Memory」
ラストはSam Dees作の美しいバラード。壮大なオーケストレーションと女性バック・コーラスを従えて、感動的なヴォーカルで締めくくってくれます。
気に入った方は1st『Rockie Robbins』(1979年)、3rd『I Believe in Love』(1981年)もセットでどうぞ!
『Rockie Robbins』
「Be Ever Wonderful 」(From『Rockie Robbins』)
http://www.youtube.com/watch?v=YP7S5FVk_wQ
『I Believe in Love』
「Time to Think」(From『I Believe in Love』)
http://www.youtube.com/watch?v=DqlBEGYLpBc
「An Act Of Love」(From『I Believe in Love』)
http://www.youtube.com/watch?v=oLU_QIMzqLM
You And Me⇒Exileね。
ありがとうございます。
> You And Me⇒Exileね。
オリジナルがあったんですね。知りませんでした。
オリジナルも聴きましたが、Rockie Robbinsヴァージョンとは異なる味わいでいいですね。大変勉強になりました。
ad'さんのGolden Age Of Soul Musicから飛んできました。
これ、メンフィスのGalaxyというグループもカバーしてます。
私がこの曲を聴いたのはGalaxy⇒Rockie Robbins⇒Exileの順でした。
James P. Penningtonという名を頼りにExileに辿り着くまで、結構時間が掛かりました。
今なら他にもカバーあるかもしれませんね。
ちなみにJ.Pのソロアルバムはカントリー・ロック。期待したんだけどメロウな要素はありません。
Galaxy「You & Me」もYouTubeで聴きました!いいですね!
Rockie Robbinsヴァージョンしか知らなかったので、
今回Exile、Galaxyヴァージョンの存在を知り大感激です。
大変楽しめました。
情報ありがとうございました。