発表年:1980年
ez的ジャンル:ワンマン・レコーディング系ブリティッシュ・ロック
気分は... :こんな終わり方されてもね...
ネット上で音楽を楽しむ方は既にご存知かもしれませんが、音楽コミュニティ・サイトimeemが突如昨日でサービスを終了しました。
一昨日まで利用できたのに、昨日アクセスしようとするとMySpaceサイトへジャンプし、そこに英語で"MySpaceがimeemを買収したので、今後はMySpaceに登録して利用してください!"といった趣旨の説明がなされていました。imeem利用者が作成していたplaylistはMySpace内に移行されるらしいですが、作業は完了していない模様です。
それにしても何の予告もなしに、いきなりサービス終了とはMySpaceもひどいですな。
僕の場合、imeem内で音楽を聴くことよりも、imeem音源をブログ記事に活用することが主な利用目的だったので、playlistがMySpace内に移行されてもplaylistのソースを外部利用できなければ意味がありません。
当ブログへの影響としては、過去記事に貼り付けた当方のplaylistが全てリンク切れで表示されず、その部分にポッカリと間抜けな空白エリアができて見苦しい状態になっています。面倒ですがimeem関連のソースを順次削除していく予定ですので、それまでご容赦願います。
《追記》
何とか2時間程度でimeem関連ソースの削除が完了しました。
一気に約200本近い記事を修正したので疲れました(泣)
さて、今日はSteve Winwoodの2ndソロ『Arc Of A Diver』です。
Steve Winwoodのソロ作の紹介は『About Time』(2003年)に続き2回目となります。気付くと久しくWinwoodのソロ作を紹介していませんでした(泣)
僕の場合、Winwoodのソロで一番のお気に入りは前回紹介した『About Time』なのですが、思い入れが強いのは中学〜高校の頃に聴いた2nd『Arc Of A Diver』(1980年)、3rd『Talking Back To The Night』(1982年)の2枚ですね。今でも聴くWinwoodのソロはこの3枚です。
逆に大ヒットした『Back In The High Life』(1986年)、『Roll With It』(1988年)の2枚は、ここ10年ほど殆ど聴いていないかもしれません。
さて、今日紹介する『Arc Of A Diver』(1980年)は、全米Top10ヒットとなったシングル「While You See A Chance」と共に、ソロ・アーティストSteve Winwoodの存在を世界中に知らしめたアルバムですね。
1stソロ『Steve Winwood』(1977年)ではJim Capaldi、Rebop Kwaku BaahといったTraffic時代の盟友が参加し、サウンドにもTrafficの香りを残していたのに対して、本作『Arc Of A Diver』では、作詞の Will Jennings、 Vivian Stanshall(元Bonzo Dog Band)、George Fleming以外はプロデュース、エンジニアリング、ソングライティング、演奏全てをWinwood一人でこなしています。
今聴き直してもヒューマンなシンセ・サウンドは『Back In The High Life』のようなやり過ぎ感がなくてグッときます。勿論、Winwood最大の魅力であるソウルフルなヴォーカルは健在です。
当時は「While You See A Chance」ばかり良く聴いていましたが、それ以外の楽曲も粒揃いです。改めて聴くと、ソウルフルな魅力が格別な「Arc of a Diver」、ヨーロピアンな雰囲気がグッとくる「Spanish Dancer」、ファンク・モードの「Night Train」など当時気付かなかった魅力を再発見できます。
The Spencer Davis GroupやTraffic時代のSteve Winwoodを聴いたことがない人でも楽しめる1枚だと思います。
全曲紹介しときやす。
「While You See a Chance」
全米シングル・チャート第7位となったヒット・シングル。イントロのシンセ・フレーズを聴いただけでグッとくるものがありますね。シンセ主体の楽曲なのにヒューマン・タッチな魅力に溢れているのがいいですね。タイトルも含めてジワジワと静かなる闘志が湧いてきてポジティヴ・モードになれる曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=XS513FRfbwE
「Arc of a Diver」
タイトル曲はソウルフルなミッド・チューン。中学当時は本曲のソウルフルな魅力にあまりピンときませんでしたが、今聴くと60年代ソウルのテイストと80年代ならではのシンセ主体のサウンドが違和感なく融合しているのが格別ですね。
http://www.youtube.com/watch?v=AIyX8jrd8jM
「Second-Hand Woman」
Winwoodらしくないダンサブルな仕上がりですがお気に入りです。「While You See a Chance」同様、シンセ・ソロを聴くとかなりグッときてしまいます。
「Slowdown Sundown」
アコギ、マンドリン、ピアノ、ハモンド等によるフォーキーな仕上がり。Winwoodらしいですが本作に限って言えば、少し浮いているかも?この曲ならばシンセ・ソロではなく、ハモンド・ソロを聴きたい気分ですが...
「Spanish Dancer」
ミステリアスな浮遊感が漂う哀愁モードのミディアム・スロウ。Roxy Music「Avalon」あたりにも通じるヨーロピアンな香りがいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=Tpyug3kAp2M
「Night Train」
今聴くと、この曲が一番格好良いですね。正に"Night Train"のようなクールな疾走感がグッとくるファンク・チューンです。8分近い長尺ですが一気に聴けてしまいます。
http://www.youtube.com/watch?v=4e6gH4yUl2k
「Dust」
ラストはWinwoodのソウルフル・ヴォーカルを堪能できるスケールの大きなバラード。
本作を気に入った方は、次作『Talking Back To The Night』もどうぞ!
本作のワンマン・レコーディングによるシンセ路線を踏襲しており、代表曲「Valerie」が収録されています。
『Talking Back To The Night』
「 Valerie」
http://www.youtube.com/watch?v=anCg5EiB2AM