2009年12月15日

Brothers Like Outlaw『The Oneness Of II Minds In Unison』

グッド・ヴァイヴレーションなUK Hip-Hop☆Brothers Like Outlaw『The Oneness Of II Minds In Unison』
Brothers Like Outlaw.jpg
発表年:1992年
ez的ジャンル:UK Hip-Hop
気分は... :記憶が全くありません(泣)

昨晩は忘年会でした。3次会まで参加し、帰宅したのは午前様だったのですが、帰りの記憶が全くありません(泣)方向が同じ3人でタクシーに乗り、一番遠い僕が最後に降りたはずなのですが、気付いたら自宅のベッドで...

忘年会シーズン真っ只中ですが、皆さん、記憶を失わない程度に飲みましょうね。
と言いつつ、僕の場合、朝までコースの忘年会が多いのですが(笑)

今回はUKのHip-HopユニットBrothers Like Outlawが1992年にリリースしたアルバム『The Oneness Of II Minds In Unison』です。

Brothers Like Outlawは、Bello BK-Gee(Karl Gordon)という学生時代の友人2人がロンドンで結成したHip-Hopユニット。Outlaw Posseの名前でも活動していました。1990年にOutlaw Posse名義の『My Afro's On Fire』、1992年にBrothers Like Outlaw名義の『The Oneness Of II Minds In Unison』という2枚のアルバムを発表しています。

おそらくリアルタイムで聴いていた人以外は馴染みが少ないHip-Hopユニットだと思います。しかしながら、今日紹介する『The Oneness Of II Minds In Unison』は、僕にとってのHip-Hop黄金期である90年代前半にクラシック作品と共に頻繁に聴いていたHip-Hopアルバムの1枚です。

僕が本作を気に入った要因は、彼らの浮遊感溢れるメロウ・トラックと脱力系ラップに、UKのユニットながらDe La SoulA Tribe Called QuestJungle BrothersといったNative Tongues勢、Pete Rock & C.L.SmoothThe Pharcydeといった、お気に入りのUS Hip-Hopと共通するものを感じたからかもしれません。

トラック作りの中心は主に大半の曲でプロデュースを担当するメンバーのK-Gee(Karl Gordon)です。当時は今日のように作品に関する情報が殆どなく、恥ずかしながらNaughty By NatureKay Geeがプロデュースしているものだと勘違いしていました(笑)

また、当時のUKアシッド・ジャズ・ブームを反映して、Young DisciplesのFami Femがプロデューサーとして参加したり、GallianoのCrispin Taylor(ds)、Freak PowerのCyril McCammon(Key)、Junior Nelson(b)、Martin Virgo(Key)といったアシッド・ジャズ系ミュージシャンがバックを務めていたりします。また、Masters At WorkLouie Vegaが1曲プロデュースで参加しています。その意味でアシッド・ジャズ好きの方にも興味深い作品なのでは?

今日では語られることの少ない作品ですが、90年代前半のHip-Hopに愛着がある人はかなりグッとくる作品だと思います。

全曲を紹介しときやす。

「Trapped into Darkness(Enlightenment Mix)」
オススメその1。オープニング曲は、Young DisciplesのFami Femプロデュース。Steely Dan「The Fez」ネタをベースに、Young DisciplesらしいAcid Jazzテイストの仕上がりです。
http://www.youtube.com/watch?v=t0LBIrdHvnw

「The Real McKoy」
オススメその2。Freddie Hubbard「Keep Your Soul Together」ネタのジャジー・トラックが印象的です。個人的には中盤でのFaze-O「Riding High」ネタの浮遊感にグッときます。
http://www.youtube.com/watch?v=EeczOhHSQuI

「Camouflage」
アシッド・ジャズ+Hip-Hopな仕上がり。歯切れの良さがいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=e1cPD3b9TjE

「Partytime」
オススメその3。当時一番よく聴いていたのがこの曲。Hip-Hopというよりダンス・チューンに近いノリなのですが、Freeez「Flying High」ネタのトラックに思わず盛り上がってしまいます。

「Good Vibrations」
オススメその4。個人的には本作のハイライト。生音ベース&ドラムにDelegation「Oh Honey」ネタの浮遊感溢れる上モノが重なるトラックがモロに僕好み。まさにグッド・ヴァイヴレーションな1曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=36cfckG18Aw

「Deja Vu」
オススメその5。この曲はUS Hip-Hop寄りですね。Chakachas「Jungle Fever」ネタの危険な香りのするセクシー・トラックが印象的です。
http://www.youtube.com/watch?v=M-jfBDR0WWc

「System Booms」
オススメその6。Crusaders「In The Middle Of The River」ネタのトラックでグイグイ突き進みます。そんなトラックに負けない畳み掛けるフロウもいい感じです。
http://www.youtube.com/watch?v=lgV101yTjx8

「Wordz of Danger」
オススメその7。Louie Vegaプロデュース。ここでは"Hip-Hopプロデューサー"としていい仕事しています。
http://www.youtube.com/watch?v=XKKojinyF_c

「Full Essence」
僕が大好きなNative Tonguesに共通する脱力系フロウがいいですね。Billy Cobham「Red Baron」ネタ。
http://www.youtube.com/watch?v=xWSpNsbrmQM

「The Struggle Continues」
Jeff Lorber Fusion「Curtains」ネタのメロウ・トラックが心地よいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=7xXiAZQfdj8

「Settle the Score」
クールなトラックがキマっています。Leon Ware「Rockin' You Eternally」ネタ。

「Kickin' Jazz(K-Gee Mix)」
Nite-Liters「Bakers Instant」ネタのドラムブレイクが印象的なファンキー・チューン。
http://www.youtube.com/watch?v=3tjiZIPmKAM

「Hidden Jewels of Rap」
ファンキーな疾走感がいいですね。Jeremy Steig「Hopscotch」ネタ。
http://www.youtube.com/watch?v=lcigvLAwsuw

それにしても気だるい朝...熱い風呂にでも入ってスッキリしようっと...
posted by ez at 06:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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