2010年01月06日

Michael McDonald『No Lookin' Back』

魅惑のスモーキーヴォイス!ソロ第2弾☆Michael McDonald『No Lookin' Back』
No Lookin' Back
発表年:1985年
ez的ジャンル:スモーキーヴォイス系AOR
気分は... :グランジ止めてAORです!

今日は80年代USロックから1枚と思い、当初はNirvana『Bleach』(1989年)を予定していましたが、準備不足&気合い不足(?)だったので急遽変更し、全くベクトルの異なるMichael McDonald『No Lookin' Back』(1985年)にしました。グランジからAORへシフトしてしまうのが当ブログらしいかもしれませんね(笑)

後期Doobie BrothersのフロントマンMichael McDonaldの紹介は、ソロ1作目『If That's What It Takes』(1982年)に続き2回目になります。

ヒット・シングルI Keep Forgettin' (Every Time You're Near)を収録し、アルバム自体も全米アルバム・チャート第6位となった『If That's What It Takes』と比較すると、シングル・ヒットに恵まれずアルバムも最高第45位止まりだった本作は地味な印象を受けるかもしれません。

しかしながら、内容的にはAOR好きであれば十分楽しめるものです。
個人的には全9曲構成で7勝2敗の内容だと思っています。2敗はタイトル曲とラスト曲であり、そのタイトル曲を1stシングルに持ってきたのが本作の印象を悪くしている気がしてなりません。

レコーディングには、Michael McDonald(key)以下、David Pack(g、key)、Robben Ford(g)、Joe Walsh(g)、Nathan East(b)、Willie Weeks(b)、Jeff Porcaro(ds)、Randy Goodrum(key)、Michael Hanna(key)、Chuck Sabatino(key)、Paulinho Da Costa(per)、Cornelius Bumpus(sax)等が参加しています。

プロデュースはMichael McDonald とお馴染みTed Templemanです。

『If That's What It Takes』を気に入った方は、ぜひセットで揃えましょう!

全曲紹介しときやす。

「No Lookin' Back」
タイトル曲はKenny Logginsらとの共作であり、1stシングルにもなりました。Kennyヴァージョンはアルバム『Vox Humana』(1985年)に収録されています。軽快なロック・チューンですが、前述の通り正直僕好みではありません。それでもMichaelヴァージョンはMichaelのセンスで最後まで聴けます。耳障りなKennyヴァーションは1分も聴けないでしょう(笑)

「Bad Times」
アルバムからの2ndシングル。個人的にはオープニングのタイトル曲は余興でココからが本編の始まりだと思っています。本曲ではMichaelのソウルフルな持ち味を堪能できます。Joe Walshのスライド・ギターにもグッときます。

「(I'll Be Your) Angel」
Michaelらしさ全開のAORチューン。後期Doobiesや前作『If That's What It Takes』がお好きな人にとっては鉄板な出来栄えでしょう。

「By Heart」
David Packとの共作曲。独特の疾走感がたまりません。前作で一番好きな「That's Why」とセットで聴きたくなります。

「Any Foolish Thing」
この曲もAOR指数の高いミッド・チューン。Cornelius Bumpusのサックスもグッド!

「Our Love」
David Packとの共作によるロマンティックなバラード。他アーティストにもカヴァーされており、ある意味本作のハイライトかもしれません。Michaelのスモーキーヴォイスと実にマッチしています。

「(I Hang) On Your Every Word」
僕の一番のお気に入り曲。奥方Amy Hollandとの共作曲です。アルバム『On Your Every Word』収録のAmyヴァージョンは当ブログで紹介済みです。メロディ、ヴォーカル、アレンジ全てが"これぞMichael McDonald"といった感じがたまりません。

Amy Holland 「I Hang On Your Every Word」
http://www.youtube.com/watch?v=VrvYSfpFOXU

「Lost in the Parade」
AOR指数の高いミディアム・スロウ。Michaelらしいメロウ・ワールドが堪能できます。

「Don't Let Me Down」
ラストはタイトル曲に近いノリのアップ・チューン。オープニング同様僕の好みではありません。僕はいつもオープニングとラストを除く7曲構成で聴いています(笑)

その後も活動を続けているMichaelですが、僕の興味の対象は本作の翌年にリリースされたPatti Labelleとのシングル「On My Own」まででした。

当初予定のNirvana『Bleach』(1989年)は近々取り上げたいと思います。いきなり『Nevermind』(1991年)は気が重たいので『Bleach』から行くことにしました(笑)
posted by ez at 04:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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