発表年:1979年
ez的ジャンル:パンク系パワーポップ
気分は... :一発当てたろか!
僕と同年代の方々はThe Knackと聴くと、“一発屋”という印象が強いと思いマス。
Beatlesの再来といった売り文句で、デビューシングル「My Sharona」が年間チャートNo1になるほどの大ヒットを記録したものの、その後はパッとせず、数年後にはシーンから完全に消えていた...という典型的な一発屋パターンのバンドだった。
当時中学生だった僕はBeatlesに一番ハマっていた時期だった。そんな時期に登場した“Beatlesの再来”というThe Knackに対して期待せずにはいられなかったねぇ。アルバムジャケットもBeatlesのアメリカデビュー盤『Meet The Beatles』(1964年)を意識したようなジャケットだしね。ただし、その当時からメンバーのルックスはイマイチだと思ったけどねぇ。いずれにしても、かなりの事前期待値でデビューアルバム『Get The Knack』を予約購入した記憶がある。
で、実際に聴いた印象は“全体的にそんなにBeatlesっぽくないなぁ?”♪もっとメロディアスなサウンドをイメージしていたんだけど、案外パンクの影響を受けたシンプルでストレートなロックだったね。今の言葉で言えば、パンクを通過したパワーポップってカンジかなぁ?
The Knackの場合、どうしても「My Sharona」の印象だけで語られてしまうことが多いんだけど、今聴き返してみると、アルバム全体もよく出来ているし、一発屋のアルバムで片付けてしまうには勿体ない気がしマス。
オススメ曲を紹介しときやす。
「Let Me Out」
疾走感溢れるかなりパンキッシュなオープニング・ナンバー。この曲こそがこのバンドの本質だと思うなぁ。今では、アルバム中で一番スキかなぁ。
「Your Number or Your Name」
「Maybe Tonight」
パワーポップ好きが喜びそうなナンバー2曲。この手のナンバーが多いと、もっとBeatlesっぽい印象になったのかもね?
「Good Girls Don't」
アルバムからのセカンド・シングル。「My Sharona」ほどはヒットしなかった。「My Sharona」のようなインパクトには欠けるけど、そんなに悪い曲ではありませんよ。
「My Sharona」
前述のグループ唯一の全米No1となった大ヒットシングル。僕も当時は1日中、♪マ・マ・マ・マイ・シャローナ♪と叫んでいまシタ。今では、このイントロを聴いただけで、思わず笑ってしまう人も多いかもね?
「That's What the Little Girls Do」
購入当時、アルバムで一番好きな曲がコレだった。彼らにBeatlesの再来を期待していた人にとって、最もBeatlesの姿をダブらせることができた曲だと思います。メロディアスな甘酸っぱい系ラブソングです。
「Siamese Twins (The Monkey and Me)」
「Frustrated」
彼らのパンキッシュな部分とパワーポップな部分がうまく融合した曲。今聴き返すと、このあたりのサジ加減の曲が一番しっくりくるねぇ。
久々に朝までコースでカラオケだった。ぐったりして帰ってきたら、何とかオリンピック・フィギュアスケートのエキシビションを観ることができた。荒川静香さんの華麗な演技にウットリしたまま、グッスリ寝ることができまシタZZzzzz