発表年:1995年
ez的ジャンル:Hip-Hop時代の女性R&Bグループ
気分は... :ルックスはブー!中身はグー!
今回は90年代半ばの女性R&Bグループ☆Nuttin' Nyce、唯一のアルバム『Down 4 Whateva』(1995年)です。
Nuttin' Nyceは、Onnie Ponder、Eboni Foster、Teece Wallaceの3人から成る女性R&Bグループであり、今日紹介するアルバム『Down 4 Whateva』と数枚のシングルをリリースしています。
Hip-Hop時代の女性R&Bグループですね。TLC、SWVといったトップ・グループに続く二番手グループとして、Xscape、Total等とセットでよく聴いていました。
なので、近年のNuttin' Nyce、Xscape、Totalらの作品に対する評価が不当に低いのは残念です。これらのグループの持つ90年代半ばの空気感は捨て難いところがありますからね。
特にNuttin' Nyceはファンク・テイストの楽曲が魅力でした。その点ではG-Funkの流れに乗った女性R&Bグループと言えるかもしれませんね。
ジャケを観てわかるように、メンバーはルックス面でもファッション面でもパッとしませんが、「Froggy Style」、「In My Nature」をはじめ中身の方は今聴いてもなかなか楽しめると思います。
プロデューサーにはLarry "Rock" Campbell、K. Fingers等が起用されています。
全曲紹介しときやす。
「Jackin' for Men (Interlude) 」
インタールードその1。
「Down 4 Whateva」
タイトル曲は映画『A Low Down Dirty Shame』(1994年)のサントラにも収録され、シングルにもなりました。Soul II Soul「Back To Life」をサンプリングした歯切れの良いミッド・グルーヴに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=EzSWG-Yrta4
「Froggy Style」
オススメその1。本作のハイライトと言えば、ファンクネスたっぷりの本曲でしょう!Nuttin' Nyceの持つ魅力の全てが凝縮されたG-Funk時代のR&Bクラシック!Yarborough & Peoples「Don't Stop The Music」、George Clinton「Atomic Dog」、The Gap Band「Shake」をサンプリングしたトラックがサイコーに格好良いですね!シングルにもなりました。
http://www.youtube.com/watch?v=GACSPBSRPAI
「Liquor Run (Interlude 2) 」
インタールードその2。
「U Anin't Gotta Lie to Kick It」
オススメその2。彼女達らしいナスティなR&Bチューンに仕上がっています。A Tribe Called Quest「Electric Relaxation」、Boogie Down Productions「Exhibit C」、「Check It Out」をサンプリング。
http://www.youtube.com/watch?v=tkArdh7Mn6w
「En Tu Deep (Sticky Situation) 」
オススメその3。あまり話題にならない楽曲ですが、美メロのスロウ・チューンに仕上がっています。切ない恋心にグッときます!
「Bomb Stop (Interlude 3) 」
インタールードその3。
「Nasty Girl」
Prince殿下が送り出したナスティなガール・グループVanity 6の1982年のヒット曲をカヴァー。オリジナルほどのエロさはありませんが、程よくナスティな仕上がりが印象的です。この曲はMr. Leeがプロデュースしています。Mr. Leeと聴くと、R. Kellyとの「Hey Love」を思い出しますね。
R.Kelly & Public Announcement Feat.Mr. Lee「Hey Love」
http://www.youtube.com/watch?v=IPJviy3NmCU
「Don't Make Me Wanna Do U」
ヴォコーダー使いのバラード。ヴォコーダー好きの僕は気になります。
「Munchies at Roscoe's (Interlude 4) 」
インタールードその4。
「What Can I Say to You (To Justify My Love) 」
オススメその4。男性R&BグループHi-Fiveとの共演したミッド・グルーヴ。先輩Hi-Fiveに牽引され、彼女達も伸び伸びとしたヴォーカルを聴かせてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=fmSygFY2nYg
「In My Nature」
オススメその5。シングルにもなったラブリー・グルーヴ。これでビジュアル面がもう少し洗練されていると、キュートな歌声の魅力が倍増してもっと人気が出たのになぁ(笑)
http://www.youtube.com/watch?v=wqHSwO8aMlw
Blacksmithによるリミックスもなかなかグッド!
「In My Nature (Blacksmith Remix)」
http://www.youtube.com/watch?v=vmGt3WEajxY
「Show Me」
オススメその6。美メロのミディアム・スロウ。「En Tu Deep (Sticky Situation) 」と並ぶ僕の密かなお気に入り曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=BonkDlufrK0
「Goin' to the Mustang (Interlude 5) 」
インタールードその5。
「Gotta Get Mine」
なかなか小粋なトラックにグッとくるミッド・グルーヴ。
「Wandering Eyes」
オススメその6。ラップも披露するナスティ・モードのセクシー・グルーヴ。妖しげな雰囲気にグッときます!
「Proof Is in the Pudding」
ヴォーカル・グループとしての魅力を押し出したミディアム・スロウに仕上がっています。
「Boom Boom's Surprise (Interlude 6) 」
インタールードその6。
メンバーのうち、Eboni Fosterはソロ・アルバム『Just What You Want』(1998年)をリリースしています。
Eboni Foster『Just What You Want』(1998年)
Eboni Foster「Crazy For You」
http://www.youtube.com/watch?v=68dw5YFep4I
"Froggy Style"とか、なんちゅータイトル!って思いながらも、かなりリピートして当時聴いてました。
こういうわくわくするアルバムに出会いたいなあ。
ありがとうございます。
「Froggy Style」懐かしいですよね!
この頃はTLC、SWVに続け!とばかり、多くの女性R&Bグループが登場してきましたね。それらのグループを通じて、R&Bの新時代がやってきたと感じたものです。