2010年02月19日

Richie Havens『Stonehenge』

ニューソウルの雰囲気も漂う黒人フォーキー☆Richie Havens『Stonehenge』
Stonehenge
発表年:1970年
ez的ジャンル:ニューソウル系黒人フォーク・シンガー/ギタリスト
気分は... :懐かしい再会!

昨日、仕事帰りに渋谷レコファンへ立ち寄りました。
店がある4Fでエレベーターが止まり、ドアが開いて降りようとすると、いきなり「おい!」と誰かに呼び止められ...

相手の顔を見ると、横浜の高校時代の友人でした。
彼とは約17〜18年前に仕事の現場で偶然会ったことがあり、それ以来の再会でした。

高校卒業から約26年間で1回しか会っていない相手でも一瞬でわかるものなんですね!

彼とは高校時代に音楽の話で盛り上がった仲であり、久々に会っても最初に話したのは「最近何聴いてる?」(笑)

その後、店前でしばし立ち話を...
短い時間でしたが、昔話や近況を話しながら気分は青春時代でした!

さて、今回はRichie Havensが1970年にリリースした作品『Stonehenge』です。

Richie Havensは1941年N.Y.生まれの黒人フォーク・シンガー/ギタリスト。

ウッドストック世代の方にとっては、1969年ウッドストック・フェスティバルでのギターを掻き鳴らしながらのオープニング・パフォーマンスでお馴染みですね。また、モッズ好きにはJulie Driscoll,Brian Auger & The Trinity「Indian Rope Man」のオリジナルとして知られているかもしれませんね。

Opening Performance at the 1969 Woodstock Festival
http://www.youtube.com/watch?v=Q1pMeyy__r0

Julie Driscoll,Brian Auger & The Trinity「Indian Rope Man」
http://www.youtube.com/watch?v=S97ISWZsRBw

ソウルフルな側面もあり、"フォーク・シンガー"という形容は相応しくないユニークなシンガー/ギタリストという印象です。個人的にはパーカッションをバックに、激しくギターを掻き鳴らすフォーキー・グルーヴ感に惹かれます。

正直、Richie Havensのディスコグラフィについては、きちんと把握できていない部分が多いのですが、今日紹介する『Stonehenge』(1970年)は、印象的なジャケも含めて気に入っている1枚です。

サウンド面では、効果的なストリングスも含めてニューソウル的な雰囲気も漂います。また、FunkadelicEarth, Wind & Fireでお馴染みのゴスペル曲「Open Our Eyes」やBob Dylan「It's All Over Now, Baby Blue」のカヴァーもニューソウル気分にさせてくれます。

きっとフリーソウル好きの人あたりが一番グッとくる作品なのでは?

全曲を紹介しときやす。

「Open Our Eyes」
Leon Lumkins作のゴスペル曲ですが、後にFunkadelicEarth, Wind & Fireもカヴァーした名曲です。コーラス隊も入った感動的な仕上がりはニューソウルの雰囲気もありますね。
http://www.youtube.com/watch?v=S2fWfgwtl98

「Minstrel from Gaul」
イントロの鐘の音が印象的なフォーキー・チューン。力強さと優しさという剛柔のコントラストがお見事です!

「It Could Be the First Day」
シンプルな弾き語りのようで実は小技が効いています。琴の音色にグッときます。

「Ring Around the Moon」
不穏な張り詰めた空気感が印象的です。ニューソウル/ブラックムーヴィー系の音がお好きな方は気に入ると思います。

「It's All Over Now, Baby Blue」
Bob Dylanの名曲カヴァー(アルバム『Bringing It All Back Home』収録)。このあたりは"フォーク・シンガー"らしいセレクトです。ニューポート・フォーク・フェスティバルで大ブーイング後に悲しげに歌うDylanのイメージが強い曲ですが、ここでは美しいストリングスも入った感動的で味わい深い仕上がりになっています。

「There's a Hole in the Future」
本作のハイライト曲。コンガのリズムが心地よいフォーキー・グルーヴ。ストリングスも入り盛り上がります。フリーソウル好きの人は必ずグッとくるはずです!

「I Started a Joke」
Bee Geesの1968年のヒット曲カヴァー。オリジナルの雰囲気を受け継ぎつつも、Richie Havensらしいソウルフルな味わいが加わっています。

「Prayer」
"フォーキー・ゴスペル"とでも呼びたくなるような、タイトル通りの仕上がりです。

「Tiny Little Blues」
フォーキー・ブルースなインスト。個人的にはこうしたブルージーな楽曲をもっとやって欲しいですね。

「Shouldn't All the World Be Dancing」
「There's a Hole in the Future」と並ぶハイライト曲。スピード感がたまわないアコースティック・グルーヴ。インスト・パート重視のスリリングな展開にグッときます。何となくこの頃のSantanaあたりと一緒に聴きたくなります。

まだまだRichie Havens作品は未聴のものが多いですが、まぁ焦らずコレクションに加えていきたいと思います。

『Mixed Bag』(1967年)
Mixed Bag
「High Flyin' Bird」(From 『Mixed Bag』)
http://www.youtube.com/watch?v=E9upoeQJ6Fw

『Alarm Clock』(1971年)
Alarm Clock
Beatles「Here Comes the Sun」の名カヴァー収録

『Connections』(1980年)
Connections
「Going Back To My Roots」(From 『Connections』)
 http://www.youtube.com/watch?v=tMYziXIPodg

今日はバンクーバー五輪フィギュア男子フリーの結果を見届けていたら、記事アップが遅れてしまいました。

高橋大輔は、何とか銅メダルに滑り込んで良かったですね。
posted by ez at 14:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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