発表年:2010年
ez的ジャンル:最新アーバン・ソウル系女性R&B
気分は... :悔し涙をバネに...
昨日は大興奮で五輪女子フィギュアをTV観戦しました。
でも試合後はブルーな気分のままです...
金がキム・ヨナ選手、銀が浅田真央選手という結果は、現在の二人の実力からして妥当だと思います。しかし、浅田選手がノーミスで演技できず、悔し涙を流す結果になったことが残念ですね。
試合後のインタビュー中に涙をこらえきれない彼女の映像を観るたび、自分のことのように心が痛みました。でも、自身が納得できない演技といっても自己ベストの得点なんですよね!素晴らしい銀メダルだと思います。
それにしてもキム・ヨナ選手の演技は「ザ・パーフェクト」でしたね!
フィギュアの試合であれほど"パーフェクト"という言葉が似合う演技は観たことがありません。仮に浅田真央選手がノーミスで演技を終えたとしても、得点には大きな開きがあったはずです。
一方、フィギュアの採点方式が現状のままでいいのか!という疑問は感じます。
男子も4回転を跳んだプルシェンコが銀で、飛ばなかったライサチェクが金を獲得したことで議論になりましたよね。アスリート競技ということで考えれば、難易度の高い技の成功に対してより多くの得点を与えるべきではないかと思います。
素人の意見にすぎませんが、現行ルールが続くようであれば、難しい技で「加点」するよりも、それを回避して「減点」しないことを優先するプログラムが主流を占めるのではないかと思います。それで競技全体がエキサイティングになるのですかね???
今回はAdriana Evansの新作『Walking With The Night』(2010年)です。
日本で根強い人気を誇るアーバンな女性R&BシンガーAdriana Evansの紹介は、デビュー・アルバム『Adriana Evans』(1997年)に続き2回目になります。
1st『Adriana Evans』の後、『Nomadic』(2004年)、『El Camino』(2007年)といったアルバムをリリースしていますが、これら2枚はブラジル、ラテンのエッセンスも取り入れた日本人好みの作品に仕上がっていました。
日本での人気の高さは、DJ Deckstream「Memory of Melodies」(2007年、アルバム『Deckstream Soundtracks』収録)、Designed People「City Lights」(2009年、アルバム『Let's B Free』収録)といった日本人アーティスト作品への参加からも窺えます。
特に旦那のDred Scottと一緒に参加したDJ Deckstream「Memory of Melodies」は、僕の超お気に入り曲であり、これまで当ブログでも何度か紹介したことがあります。
DJ Deckstream Feat.Dred Scott & Adriana Evans「Memory of Melodies」
http://www.youtube.com/watch?v=SD7YeZQgckQ
Ahmad Jamal「Dolphin Dance」ネタのトラックとAdrianaのアーバン・テイストのヴォーカルの相性がバッチリ!
Designed People Feat.Adriana Evans「City Lights」
http://www.youtube.com/watch?v=TlQoRt3EtWU
こういった流れを見ると、純粋なR&Bファン以上に、ブラジル/ラテン、ジャジーHip-Hop、クラブ・ミュージックも含めたアーバン・サウンド好きに人気が高い女性シンガーかもしれませんね。
さて、新作『Walking With The Night』ですが、過去2作と比較すればソウル・ミュージックへ回帰した内容になっています。ただし、『Adriana Evans』のようなオーガニック・ソウルというよりも、ブラジル/ラテン、ジャジーHip-Hop、クラブ・ミュージック等を経由して辿り着いた最新型のアーバン・ソウルといった仕上がりになっています。
本作もこれまで同様、旦那様Dred Scott(クレジットではJonathan Scottになっています)のプロデュースによる夫婦タッグ作品になっています。
アーバン・ソウルというと80年代あたりのイメージかもしれませんが、2010年にもこんな素敵なアーバン・ソウルがあることを多くの方に知って欲しいですね!
全曲紹介しときやす。
「Waiting」
オープニングはDred ScottらしいHip-Hopビートのアーバン・メロウ・トラックでスタートします。アーバン・テイストの中に暖かい温もりを感じるのがいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=zXbf38SfLwQ
「Walking With The Night」
タイトル曲は僕の一番のお気に入り。ラブリー・モードの軽快なメロウ・グルーヴは最近の僕のiPodヘビロテ曲です。DredやAdrianaのグッド・ヴァイヴがビンビン伝わってきます。
http://www.youtube.com/watch?v=RZ2R68AInmU
「Surrender」
クラブ系リスナーはグッとくるであろう大人のパーティー・チューン。聴いていると、週末夜遊びしたい衝動に駆られます。
http://www.youtube.com/watch?v=OEwGJGagI-8
「Never Thought」
落ち着いた雰囲気の中で、Adrianaの艶やかなヴォーカルを堪能できる仕上がり。
http://www.youtube.com/watch?v=MovB2iTWJ5g
「Asrtal Projection」
スキャット中心のインタールード的な曲ですが実に素敵な仕上がりです。
http://www.youtube.com/watch?v=rXlNUwDKerc
「Suddenly」
ギターやヴァイヴの音色が印象的なジャジー・トラックをバックに、エモーショナルなAdrianaの歌声を聴くことができます。
http://www.youtube.com/watch?v=IxK2zUHWiM8
「Let You Get Away」
「Wheatherman」
70年代ソウルのヴァイヴに溢れた2曲。ソウル・ミュージック回帰という本作の狙いがよく表れています。特にStaxサウンドを意識した「Wheatherman」はソウル・ファンもグッとくる仕上がりなのでは?
「Let You Get Away」
http://www.youtube.com/watch?v=dBksFnKeThI
「Wheatherman」
http://www.youtube.com/watch?v=6qbgbqm5aAE
「Sooner Or Later」
「Walking With The Night」と並ぶ僕のお気に入り曲。アルバム中最もロマンチックな仕上がりです。最近、こういう雰囲気の曲ってあるようで意外に無い気がしまうs。
http://www.youtube.com/watch?v=tRJJmZ_cn1E
「El Sol (Extended Version) 」
前作、前々作の流れを汲むラテン・テイストのミディアム・グルーヴ。やはり、このテイストの曲は数曲欲しいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=8ainscIbCro
「Midnight」
タイトルの通り、ミッドナイト・モードの仕上がり。軽く哀愁モードなのがいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=IPOxxImjVO8
「Love Me On The One」
ラストはDred ScottらしいHip-Hopテイストのアーバン・メロウで締め括ってくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=Xhb8TreGSEs
「Surrender(Cut Creator$ Remix)」
国内盤ボーナス・トラックとして、「Suddenly」のCut Creator$によるリミックスが収録されています。Cut Creator$はN.Y.在住のDJ SOULJAHと東京在住のトラックメーカーSUIからなるプロデュース・ユニット。個人的にはオリジナル以上に好きです。
http://www.youtube.com/watch?v=poHuf74L8gM
未チェックの方は、『Adriana Evans』(1997年)、『Nomadic』(2004年)、『El Camino』(2007年)、Dred Scott『Breakin' Combs』(1994年)もどうぞ!
『Adriana Evans』(1997年)
『Nomadic』(2004年)
『El Camino』(2007年)
Dred Scott『Breakin' Combs』(1994年)
でも文章を読むとかなり良さげですねー!!
春間近だというのに私の財布は永久凍土並みの寒さです(泣)。
ありがとうございます。
過去作品がお好きな方ならば大満足の1枚だと思います。
さらにスタイリッシュ度が増しているのがたまりません。
> 私の財布は永久凍土並みの寒さです(泣)
僕も同じですよ。新譜以外は中古屋依存の状態です(泣)