発表年:1969年
ez的ジャンル:オシャレ系ボッサ・ジャズ/ポップ
気分は... :「Pretty World」サイコー!
まずはサッカーの話題から...
UEFAチャンピオンズリーグは準々決勝の残り2試合が行われ、バイエルンとリヨンが勝ちました。マンチェスターUがバイエルンに敗れたのは意外でしたね。開始直後の連続2得点でマンU圧勝と思いましたが...サッカーは怖いですね。それにしてもロッペンの決勝ゴールは素晴らしかった!
マンUとアーセナルの敗退でイングランド・プレミア勢が全て姿を消してしまったのは残念ですが、たまにはこういう年があってもいいのかもしれませんね。
これで準決勝は「インテル対バルセロナ」「バイエルン対リヨン」の組み合わせとなりました。
まぁ、順当に考えれば「インテル対バルセロナ」が実質上のファイナルという気がします。最強バルサにモウリーニョのインテルがどんな策に打って出るのか楽しみですね。
さてSergio Mendesの5回目の登場です。
これまで紹介してきたSergio Mendes作品は以下の4枚。
『Herb Alpert Presents Sergio Mendes & Brasil'66』(1966年)
『Equinox』(1967年)
『Look Around』(1968年)
『Sergio Mendes & the New Brasil '77』(1977年)
5枚目に紹介するのは『Crystal Illusions』(1969年)です。
最新作『Bom Tempo』をリリースしたばかりのSergio Mendes。
僕もCDショップで軽く試聴しましたが、『Timeless』(2006年)、『Encanto』(2008年)という前2作と比較すれば、よりSergio Mendesらしい作品に仕上がっている印象を受けました。
それでもセルメン聴くならば、まずは60年代、70年代でしょ!ということで今回は『Crystal Illusions』(1969年)です。
Brasil'66としては、『Herb Alpert Presents Sergio Mendes & Brasil'66』(1966年)、『Equinox』(1967年)、『Look Around』(1968年)、『Fool on the Hill』(1968年)に続く5thアルバムとなります。
前作『Fool on the Hill』でメンバー・チェンジを断行し、Sergio Mendes(key)、Lani Hall(vo)以外はメンバー一新となりました。新メンバーはKaren Philipp(vo)、Sebastiao Neto(b)、Dom Um Romao(ds)、Rubens Bassini(per)の4名。実質上はこの6名にOscar Castro-Neves(g)が加わり、第2期Brasil'66を形成していきます。
第2期Brasil'66の特色としてオーケストレーションの大幅導入が挙げられますが、本作ではDave Grusinがオーケストレーションのアレンジ・指揮を担当しています。
ハイライトとなる「Pretty World」をはじめ、セルメンらしいライト&ソフトなボッサ・サウンドとオーケストレーションが上手く融合した完成度の高い1枚だと思います。
セルメン好きには間違いない1枚だと思います。
全曲紹介しときやす。
「(Sittin' On) The Dock of the Bay」
ご存知Otis Reddingの名曲カヴァー(Otis Redding/Steve Cropper作)。アルバムからの2ndシングルになっています。 オリジナルとは全く異なるソフトタッチな仕上がりですが、なかなか雰囲気があっていい感じだと思います。Otis自身のヴォーカルがなくても楽曲自体が素晴らしいことを実感できます。
http://www.youtube.com/watch?v=IOSwQAnld1Y
「Viola」
Marcos Valleのカヴァー(Paulo Sergio Valle/Marcos Valle作品)。Marcosのオリジナルは『Viola Enluarada』(1968年)に「Viola Enluarada」のタイトルで収録されています。ボッサ・サウンドとオーケストレーションのブレンドが絶妙な第2期Brasil '66らしいアレンジ・センスを堪能できる1曲です。
Marcos Valle「Viola Enluarada」
http://www.youtube.com/watch?v=e601AKwAh_g
「Song of No Regrets」
Lani Hall/Sergio Mendes作のオリジナル。Lani HallのヴォーカルとDave Grusinによるオーケストレーションを前面に打ち出しています。
「Salt Sea」
Lani Hall/Sergio Mendes/Sebastiao Neto作のオリジナル。決して派手な楽曲ではありませんが、小粋なボッサ・チューンに仕上がっています。Oscar Castro-Nevesのギターがいいですね。
「Empty Faces」
Milton Nascimentoのカヴァー(原題 「Vera Cruz」)。Miltonのオリジナルは『Courage』(1968年)に収録されています。当ブログではElis Reginaのカヴァー(アルバム『Elis, Como e Porque』)も紹介済みです。
セルメン・ヴァージョンもオリジナルの幻想的&パーカッシヴな雰囲気を上手く活かしつつ、よりソフト&キャッチーに聴かせてくれます。Oscar Castro-NevesのギターとRubens Bassiniのパーカッションが大活躍です。
「Pretty World」
本作のハイライト。アルバムからの1stシングルにもなりました(Antonio Adolfo作、原題「Sa Marina」)。誰しもがラブリー&ハッピー・モードになれる至極の1曲ですね。個人的には当ブログでも紹介したBirgit Lystagerヴァージョン(「Vores Eget Lille Sted」としてアルバム『Birgit Lystager』収録)も超お気に入りです。また、小野リサ・ヴァージョンもセットで聴きたいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=yla_z-aFjn0
Lisa Ono「Pretty World」
http://www.youtube.com/watch?v=QtAFiN6YT8c
「Dois Dias」
Nelson Motta/Dorival Caymmi作品。意外と地味な扱いになっていますが、個人的にはかなり好きです。オーケストレーションが入りつつ、ブラジル色もきちんと打ち出しているのがいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=qt6AzeKlucs
「You Stepped out of a Dream」
Gus Kahn作詞、Nacio Herb Brown作曲によるスタンダード(1940年)。本作らしいエレガントなアレンジにグッときます。適度にパーカッシヴなのも僕好みです。
http://www.youtube.com/watch?v=4N3I31MNFKQ
「Crystal Illusions (Memorias de Marta Sare) 」
タイトル曲はEdu Lobo/Johnny Guarnieri/Lani Hall作。当ブログではElis Reginaのカヴァー(アルバム『Elis, Como e Porque』)も紹介済みです。ここでは幻想的なアレンジが印象的です。
未聴の方は他のBrasil'66の60年代作品もチェックしてみて下さい。
『Herb Alpert Presents Sergio Mendes & Brasil'66』(1966年)
『Equinox』(1967年)
『Look Around』(1968年)
『Fool on the Hill』(1968年)
強力プッシュはしませんが、気になる方は新作もチェックしてみて下さい。
『Bom Tempo』
さて今週末はリーガのクラシコですね。根性無しの私は録画にするか生にするか悩んでいるところです。
ありがとうございます。
本作はボッサ・サウンドとオーケストレーションが上手く調和していますよね。
クラシコは首位決戦も絡み楽しみですね。
バルサ・ファンとしてはメッシの絶好調ぶりを継続して欲しいものです。