2010年05月12日

ArtOfficial『Fist Fights And Foot Races』

マイアミ産Hip-Hopバンドの躍動するジャジーHip-Hop☆ArtOfficial『Fist Fights And Foot Races』
フィスト・ファイツ・アンド・フット・レーシズ
発表年:2008年
ez的ジャンル:マイアミ産Hip-Hopバンド
気分は... :この躍動感がたまりません!

今回はジャジーHip-Hopファン注目のHip-HopバンドArtOfficialの1stアルバム『Fist Fights And Foot Races』(2008年)です。

ArtOfficialは2006年にマイアミで結成されたHip-Hopバンド。

マイアミのHip-Hopシーンで活躍していたSoulwhatのLogicsNewsenseという二人のMCと、同じくマイアミのジャズ・バンドDefonceで活動していたKeith Cooper(s、fl)、Ralf Valencia(b)、Danny Perez(key)の三人が意気投合してコラボを開始したのがグループの始まりのようです。現在はManny Patino(ds)も加えたHip-Hopバンドとして現在は活動しています(ただし、ドラムのMannyは準メンバー的な位置づけのようです)。

2007年に自主制作で12インチ『Stranger EP』をリリースし、勢力的なライブ活動も含めて評価を上げていきます。そして、制作されたデビュー・アルバムが今日紹介する『Fist Fights And Foot Races』です。

当ブログでは3月に紹介したLogicsNewsenseの二人がゲスト参加したブラジルのHip-HopユニットMental Abstratoの1st『Pure Essence』(2010年)の記事でArtOfficialを簡単に紹介しています。

"The RootsとSouliveの融合"という表現で紹介されることが多いグループですね。単純に「The Roots+Soulive」のような音だとは思いませんが、ジャズ・バンドのグルーヴ感をジャジーHip-Hopに上手く結び付けているという点では、こうした説明がわかりやすいのかもしれませんね。

生音バンドならではのダイナミックなサウンドが二人のMCのラップと見事に一体化しているのが素晴らしいです。

思わずライブを観たくなる、そんな躍動感のあるジャジーHip-Hopアルバムですよ。

全曲紹介しときやす。

「K33」
短いイントロダクション

「Big City Bright Lights」
ArtOfficialの魅力が凝縮されたメロウ&グルーヴィーな1曲。人気コンピ『In Ya Mellow Tone』にも収録されています。生音Hip-Hopらしい躍動感がビンビンに伝わってきます。
http://www.youtube.com/watch?v=HKfCZri9z6Q

「Skunk Ape」
ジャズ・バンドとしての魅力を堪能できるジャズ・ファンク・チューン。キレのある演奏がいいですね。UKジャズ・ファンクがお好きな人はグッとくる仕上がりです。
http://www.youtube.com/watch?v=eMEb4loShHA

「Eyes of a Stranger」
『In Ya Mellow Tone 2』に収録されていたメロウ・ヴァイヴ。ラップとバックの演奏が分離せずに一体化しているのが実感できます。
http://www.youtube.com/watch?v=HAXz3OaRNNs

「Too Nasty」
タイトル通りナスティな演奏をバックに、LogicsとNewsenseが巧みなフロウを聴かせてくれます。リミックス(Kagero Remix)が『In Ya Mellow Tone 2』に収録されていました。

「Gone」
ボッサ・テイストも取り込んだ演奏が僕好み!ライトタッチですが軽すぎないのがいいですな。
http://www.youtube.com/watch?v=z3O4mEoLH2k

「Clockwork」
僕の一番のお気に入り。ジャジーHip-Hopとジャズ・バンドの融合が最良のかたちで表現された1曲だと思います。このダイナミック・サウンドは生音Hip-Hopバンドならではの味わいですな。
http://www.youtube.com/watch?v=FhV5fCjOa_o

「Bottle of Hope」
アングラ・ジャジーHip-Hop好きの方は気に入る仕上がりだと思います。フルートの音色が涼しげでいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=p93CPqD0xQQ

「Remember the Days」
グループ全体の一体感がある盛り上がりにグッとくる哀愁チューン。
http://www.youtube.com/watch?v=pvUwOLhrqB0

「Rewind」
演奏の素晴らしさという点ではアルバムでも上位の出来栄えなのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=KJww_VQxcIo

「Word Bending」
LogicsとNewsenseの畳み掛けるフロウとKeith Cooperの熱いブロウがハイテンションにしてくれます。ライブで盛り上がりそうな1曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=LDdjYdK6b9I

「Architect」
哀愁モードのエレピが印象的です。
http://www.youtube.com/watch?v=R3tHfj7vnLk

「Sound Check on Saturn」
ダークな雰囲気で迫るインスト。ジャズ好きは結構楽しめると思います。
http://www.youtube.com/watch?v=GyNP9Pmjg1E

「Big City Bright Lights (Shin-Ski Remix) 」
「Big City Bright Lights」のリミックス。オリジナルとは異なる魅力の「Big City Bright Lights」を楽しめます。
http://www.youtube.com/watch?v=oDTo36h4t58

サッカーW杯は各国の代表候補が続々発表されていきますね。

日本代表の発表にはガッカリしましたが、各国の候補メンバーを眺めているとウキウキしてきます(笑)。強豪国以外の国のメンバーもよく見ると、いい選手揃っていますよね。そう思うと、この4年間で日本と世界の差は縮まるどころか、拡がった感が強いですね(泣)
posted by ez at 02:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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