2010年05月23日

B.o.B『B.o.B Presents: The Adventures Of Bobby Ray』

大ブレイク中のデビュー・アルバム☆B.o.B『B.o.B Presents: The Adventures Of Bobby Ray』
B.O.B Presents: The Adventures of Bobby Ray
発表年:2010年
ez的ジャンル:マルチ・アーティスト系新世代Hip-Hop
気分は... :意外に楽しめました!

今回は大ブレイク中のB.o.Bのデビュー・アルバム『B.o.B Presents: The Adventures Of Bobby Ray』です。

アルバム、シングル(「Nothin' on You」)共に全米No.1に輝き、現在最も旬なアーティストですね。

最近チャート・アクションとは無縁の新譜ばかり紹介していたので、たまにはメジャー作品もいいでしょう(笑)

B.o.B(本名:Bobby Ray Simmons)は1988年ノースカロライナ生まれ。ジョージア州ディケーターで育ち、少年時代から楽器演奏やラップに親しんでいたようです。

高校卒業と同時に本格的なソロ音楽活動を開始し、2007年にはJim JonsinのレーベルRebel Rockよりシングル「Haterz Everywhere」をリリース。さらにはT.I.のレーベルGrand Hustleと契約し、T.I.等の作品への客演やミックステープなどを通じて、その名が知られるようになります。そして、満を持してGrand Hustleよりリリースしたシングル「Nothin' on You」が全米No.1となり、デビュー・アルバム『B.o.B Presents: The Adventures Of Bobby Ray』も大ヒットを記録中です。

タイプ的には僕のストライクゾーンから大きく外れているアーティストだと思っていたのですが、シングル「Nothin' on You」の出来があまり素晴らしかったので、それ欲しさにアルバムを購入してしまいました(笑)

僕の場合、気の向くままに月1回程度TVで全米Top40をチェックしています。ただし、話のネタとして眺めている側面が強く、チャートインしている楽曲の95%以上は僕の興味の対象外であり、年々その対象外の範囲が増えている状況です。

そうは言っても、年に数曲程度は"これ相当いいじゃん!"と思うに楽曲に出会うことができます。今年の場合、「Nothin' on You」がそんな1曲でした。

ハワイ出身の新進気鋭のシンガーソングライターBruno Marsをフィーチャーしたラブリーなシングル「Nothin' on You」は、退屈な全米チャートの中で一際輝きを放っている印象を受けました。

B.o.B Feat. Bruno Mars「Nothin' on You」
http://www.youtube.com/watch?v=8PTDv_szmL0

そんなシングル「Nothin' on You」を含むデビュー・アルバム『B.o.B Presents: The Adventures Of Bobby Ray』ですが、自ら楽器も演奏し、ラップのみならず歌もこなすマルチなアーティストだけあって、Hip-Hopアルバムといっても間口が広く、かつポップな内容に仕上がっています。

まぁ、そのあたりを嫌うHip-Hopファンも多いようですが・・・

ゲストにはレーベル主宰者のT.I.や前述のBruno Marsをはじめ、Lupe Fiasco、Eminem、ParamoreのHayley Williams、WeezerのRivers Cuomo、Ricco Barrino、Janelle Monae等が参加しています。

B.o.BT.I.Jim Jonsinの3人がエグゼクティブ・プロデューサーとして名を連ね、The Smeezingtons、Eminem、Crada、Dr. Luke、The Knux、Lil' C、Alex da Kid、DJ Frank Eがプロデューサーに起用されています、

正直、「Nothin' on You」1曲のために購入したアルバムでしたが、意外に楽しめました。

個人的にはHip-Hopの枠にとらわれず、シンガーソングライター的な側面からも才能を伸ばして欲しいですね。

全曲紹介しときやす。

「Don't Let Me Fall」
美しいピアノの音色が印象的な壮大なオープニング。哀愁モードの歌パートと切り裂くような鋭いラップパートでB.o.Bの魅力をダブルで堪能できます。
http://www.youtube.com/watch?v=fBZpOvkBQ34

「Nothin' on You」
前述の大ヒット・シングル。Bruno Marsのプロダクション・チームThe Smeezingtonsがプロデュースしています。Brunoがサビの部分を最初に書き、そこからB.o.Bがアイデアを広げて形にしていったよです。ハワイ出身のBrunoらしいラブリー&ハッピーなメロディが魅力ですね。

YouTubeに本PVのメイキング・ビデオがありました。
http://www.youtube.com/watch?v=Q9s_7dE5rW0

個人的にはB.o.B以上にBruno Marsに注目しています。ちなみに当ブログの過去記事からBruno Marsを検索してみたら、Brandy「Long Distance」(アルバム『Human』収録。2ndシングルにもなった感動バラード)の作者の一人がBrunoでした。早く彼自身のフル・アルバムをリリースして欲しいですね。

Bruno Mars & PL「On Fire」
 http://www.youtube.com/watch?v=cNdX7Jo--wI

「Past My Shades」
Lupe Fiascoをフィーチャー。ゲスト陣の中で一番楽しみにしていたのがLupeでした。ロック・テイストの哀愁トラックをバックに、B.o.BとLupeが歌心のあるところを聴かせてくれます。Cradaプロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=1ueLqjW0p2g

「Airplanes」
「Nothin' on You」に続く2ndシングルとしてヒット中。ロックバンドParamoreの女性ヴォーカリストHayley Williamsをフィーチャーしています。女性シンガーをフィーチャーしたドラマチックなHip-Hopチューン。Alex da Kid/DJ Frank Eプロデュース。個人的には平均的な出来栄えといった印象です。

「Bet I」
T.I.とPlayboy Treをフィーチャー。Kuttaプロデュース。サウスHip-Hopらしいポッセカットですが、僕は苦手なタイプの曲です。正直、「Nothin' on You」以外全てこのタイプの楽曲ではないかと心配していたのですが、コレ1曲のみだったので良かった(笑)

「Ghost in the Machine」
ロック・テイストの哀愁バラード。UFOのイメージでシンセの音色が鳴り響いているのがご愛嬌ですね(笑)

「The Kids」
ロック・バンドVampire Weekend「The Kids Don't Stand A Chance」のリメイク。Janelle Monaeのヴォーカルをフィーチャーしています。オリジナルもそうですが、微かに香るレゲエのテイストがグッとくる曲ですね。オリジナルと聴き比べるのも楽しいのでは?DJ Frank Eプロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=UvLUm105ZBQ

Vampire Weekend「The Kids Don't Stand A Chance」
http://www.youtube.com/watch?v=eLqokTb7TvI

「Magic」
WeezerのRivers Cuomoをフィーチャー。Dr. Lukeプロデュース。エレクトロHip-Hopとパワーポップが融合したキャッチーな仕上がりです。みんなでバカ騒ぎしながら大音量で聴くにはピッタリなのでは!意外とクセになる1曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=ELgC_j-eZDo

「Fame」
ファンキーな仕上がりがご機嫌です。でも実はGershwinの名曲「Summertime」のメロディがベースになっています(わかりづらいかもしれませんが)。The Knuxプロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=qh8-kAqgRs4

「Lovelier Than You」
「Nothin' on You」を除けば一番のお気に入り。Hip-Hop色は殆ど皆無の歌ものアコースティック・チューンです。Bobby RayがBruno Marsに引けを取らない素晴らしいシンガーソングライターであることを証明している1曲だと思います。現在の僕の音楽嗜好に最も近い仕上がりです。ハワイ系の楽曲と組み合わせてみるのもいいかも?
http://www.youtube.com/watch?v=RfVW7oQfOeg

自らギターを弾きながら歌うライブ映像もありました。
「Lovelier Than You(Live)」
http://www.youtube.com/watch?v=KSOzYxX-fZQ

「5th Dimension」
Ricco Barrinoをフィーチャー。聴けば一発でわかると思いますが、Marvin Gaye「Inner City Blues (Make Me Wanna Holler) 」がベースとなっています。「Inner City Blues」のイメージを巧みに活用した仕上がりです。Lil' Cプロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=vVoqExbCaHI

「Airplanes, Part II」
ラストは「Airplanes」のパート2。Hayley Williamsに加えてEminemがフィーチャーされています。EminemはB.o.Bのアイドル的存在らしいです。もしかしたら、サンプリング曲以外でEminemの名が登場するのは当ブログで最初かもしれませんね。僕の場合、Eminemと聞いてもあまりグッときませんが・・・
http://www.youtube.com/watch?v=kb8ZvMzZYl4

さぁ、あと数時間でサッカーUEFAチャンピオンズリーグ決勝「バイエルン対インテル」の一戦です。

インテル勝利、モウリーニョ劇場の完結!というのが僕の予想ですが・・・
posted by ez at 00:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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