発表年:1980年
ez的ジャンル:USローカル・フュージョン
気分は... :まずは「In Every Way」ですな!
今回はフィラデルフィアのローカル・シーンで活躍していた4人組フュージョン・バンドReverieのデビュー・アルバム『Reverie』です。今年、世界初CD化された作品です。
グループに関する情報が全くないので、ライナーノーツの情報を整理すると以下のとおりです。
Mark Knox(key)とJim Miller(ds)の二人が故郷のインディアナポリスで1970年代半ばに活動を開始したのがReverieの歴史の始まりのようです。その後、拠点を東海岸に移し、Ed Yellen(sax)、Gerald Veasley(b)の二人が加入し、4人のラインナップが揃いました。
アルバムとしては、1stとなる本作『Reverie』(1980年)、2nd『Watch the Skies』(1982年)、3rd『Reverie In Concert』(1985年)、4th『Tunnel Vision』(1991年)という4枚をリリースしています。
ベースのGerald Veasleyはその後Grover Washington Jr.のバンドで活躍したり、ソロ作品も数多くリリースしています。
本作『Reverie』は1979年にレコーディングされ、1980年にリリースされたデビュー・アルバムであり、メンバー以外に有名ギタリストLarry Coryell(g)とStan Slotter(tp、flh、fl)の二人がゲスト参加しています。
たまたまCDショップで本作の真っ赤なジャケ(上記のジャケ画像ではわかりづらいですが)が目に留まり、試聴したのが購入のきっかけでした。1曲目のブラジリアン度数の高い「In Every Way」を聴いてグッときてしまいました。さらに曲目を確認すると、ボーナス・トラックに当ブログでもイチオシの和製ボッサ・バンドImmigrant's Bossa Bandによる「In Every Way」のリエディットも収録されているのも発見!こうして購入決定という運びとなりました。
アルバム全体としては、ハイライト曲「In Every Way」が突出しているのも事実ですが、単調なアルバム構成にはなっていないので楽しめます。モロにフュージョン一辺倒ではない感じがいいですね。
まずは「In Every Way」1曲のみでも相当楽しめると思います。
全曲紹介しときやす。
「In Every Way」
本作のハイライト。前述のように僕はこの至極のブラジリアン・フュージョンを聴いて購入を決めました。Gilles Petersonによるコンピ『Digs America, Vol. 2』にも収録されるなどクラブシーンでも人気の高い1曲のようですね。聴いていると、心が晴れ晴れとする爽快さがたまりません。ブラジリアン・フレイヴァーの中にワルツを織り交ぜる小粋なセンスにも脱帽です。Mark Knox作。
http://www.youtube.com/watch?v=0Wkhx_jilgk
「For You」
幻想的かつロマンチックなバラード。作者であり演奏でも主役のEd Yellenのサックスを堪能しましょう。
「Indian Summer」
ミステリアスな序盤を経て疾走するジャズ・グルーヴ。Mark Knox作。フュージョン一辺倒にならないのがいいですね。
「Stop & Be Friendly」
Larry Coryellを迎えたスリリングなファンキー・チューン。緊迫感の高さが伝わってきます。Larry Coryellと共にベースのGerald Veasleyのプレイが目立ちます。Ed Yellen作。
「Caribbean」
前半のジャズ・ファンクな展開から中盤以降は高速フュージョンになってきます。"カリビアン"ってイメージはビミョーな気もしますが(笑)。Mark Knox作。
「Whatever It Takes」
ラストもブラジリアン・フレイヴァーな演奏で締め括ってくれます。ホーン隊の活躍と作者Gerald Veasleyのファンキー・ベースが目立ちます。
CDには「Water Ballet」、「In Every Way(Immigrant's Bossa Band Nobu's Re:edit)」の2曲がボーナス・トラックで追加収録されています。特に後者はオリジナル同様楽しめると思います。
昨日のサッカー「日本対イングランド」は楽しめましたね。
マスコミが騒ぐほど善戦したとは思いませんでしたが、中村俊を外し、アンカーを置く布陣は本番でもぜひ採用して欲しいです。個人的には稲本を使って欲しいですね。