発表年:2004年
ez的ジャンル:デンマーク産ネオアコ/ラウンジ・ポップ
気分は... :デンマーク出身アーティストに注目を!
今回はデンマーク出身のネオアコ/ラウンジ・ポップ系のバンドLabradorの2ndアルバム『Instamatic Lovelife』(2004年)です。
デンマーク出身のアーティストと言えば、当ブログでは今年大プッシュしているBirgit Lystagerや、4日前のLighthouse Familyの記事の中で紹介したGangwayあたりを真っ先に思い浮かべる僕ですが、今日紹介するLabradorもデンマークのレベルの高さを実感させてくれるアーティストです。
LabradorはリーダーのFlemming Borbyを中心に1998年にコペンハーゲンで結成されたグループです。
これまで『Goodbye Susanne』(2002年)、『Instamatic Lovelife』(2004年)、『Caleidoscope Aeroplane』(2009年)という3枚のアルバムをリリースしています。
僕が持っているのは本作『Instamatic Lovelife』のみですが、全てのソングライティング&アレンジとヴォーカルを担当するFlemming Borbyの才能に感服するばかりです。エヴァーグリーンなメロディ作りと、それをキャッチー&スタイリッシュなポップにまとめ上げる才能は只者ではありませんな。
あと本作では紅一点の女性ヴォーカルSara Futtrup Lundも大々的にフィーチャーされており、彼女のキュートなヴォーカルもアルバムの魅力を大きく向上させています。
さらに本作ではPrague Philharmonic Orchestraによるストリングスを取り入れ、エレガントに迫る楽曲がいくつか収録されています。
W杯での日本の対戦国として、注目されているデンマークですが、これを機会にデンマーク出身アーティストをチェックしてみるのも楽しいのでは?
全曲紹介しときやす。
「Why Does Nobody Listen」
オススメその1。彼らの持つポップ感覚を存分に堪能できる爽快チューン。曲作りの上手さが光ります。女性ヴォーカルSara Futtrup Lundのキュートなバック・コーラスもたまりません。
http://www.youtube.com/watch?v=Ng4D3L9Ti0A
「Side By Side」
オススメその2。アルバムで一番のお気に入り。ハッピー&ラブリー&&エレガントな極上ポップです。彼らの音がBurt Bacharachに例えられるのがよくわかる1曲。
「Sad & Done」
オススメその3。Saraのキュートなヴォーカルが全開の疾走するネオアコ・チューン。ネオアコ/ギターポップのツボを完璧に押さえているのがいいですね。
「Without You」
しっくり聴かせるアコースティック・バラード。FlemmingとSaraの掛け合いが実にロマンチックです。
「Sunday Girl」
幻想的なムードでスタートしますが、徐々にテンションが高まり、終盤はかなり激しいサウンドを聴かせてくれます。
「Guess I'm In The Mood」
オススメその4。「Side By Side」と並ぶお気に入り。 ラウンジ・ポップ、ガールズ・ポップが好きな人は絶対気に入るキュート&ラブリーなキラキラ・ポップ。
「Air Labrador」
哀愁ワルツ調のインスト。後半のパーカッシヴな展開が印象的です。
「Wandering Star」
美メロのアコースティック・チューン。エレガントながらも牧歌的な味わいがあります。
「Don't Forget Your Raincoat」
青臭い雰囲気がたまらない青春ポップ。本作の特徴にストリングスの積極的な導入があるようですが、本曲などはその典型ですね。
「Willows And Blackbirds」
波音や小鳥の囀りと共にスタートするフォーキー・チューン。本曲でも大胆なストリングスが目立ちます。
「Freeway To Mars」
ラストは哀愁モードのポップ・チューン、80年代を彷彿させるポップ・サウンドですね。
http://www.youtube.com/watch?v=1nB8B7i_Qjs
特にオススメ4曲はどれもかなりのキラー・チューンだと思います。これらのうち1曲しかYouTubeに音源が無いのが実に残念です。
『Caleidoscope Aeroplane』(2009年)
「Miracle」
http://www.youtube.com/watch?v=Z8hR2oG1wC0&feature=related