2010年06月29日

A Bossa Eletrica『Eletrificacao』

「Tombo In 7/4」「Skindo-Le-Le」の絶品カヴァー収録!北欧ブラジリアン・フュージョン☆A Bossa Eletrica『Eletrificacao』
エレトリフィカサォン
発表年:2004年
ez的ジャンル:北欧ブラジリアン・フュージョン
気分は... :ミラクルを期待して・・・

サッカーW杯はオランダ、ブラジルが順当に勝ち上がりました。

次は「オランダ対ブラジル」の対戦となり、「アルゼンチン対ドイツ」と並ぶ準々決勝屈指の好カードとなりました。この勝者がそれぞれ決勝に進む可能性がかなり高いのでは?今から楽しみです。

今回はスウェーデン出身のジャズ・ユニットA Bossa Eletricaのデビュー・アルバム『Eletrificacao』(2004年)です。

A Bossa EletricaMans Mernsten(key)、Mans Block(ds、per)、Mats Ingvarsson(b)を中心にMiriam Aida(vo)、Mats Andersson(g)、Fredrik Kronkvist(sax、fl)を加えた6人がスウェーデン南部で結成したグループです。

2002年にシングル「Tombo In 7/4」をリリースし、話題となります。そして、じっくりと時間をかけて制作されたデビュー・アルバムが本作『Eletrificacao』です。

簡単に言えば、北欧ブラジリアン・フュージョンですが、表層的なブラジリアン・フレイヴァーになっていない点とクラブ・テイストを上手く結び付けている点が魅力ですね。

収録曲を眺めると、「Beleza Nao Vai Embora」(Orlann Divoのカヴァー)、「Consolacao」(Baden Powellのカヴァー)、「Tombo In 7/4」Airto Moreiraのカヴァー)、「Skindo-Le-Le」Viva Brasilのカヴァー)といった4曲のカヴァーが目立ちます。

特に「Tombo In 7/4」「Skindo-Le-Le」の2曲がサイコーなのですが、これら2曲はあくまでもボーナス・トラックです。まずはオリジナル曲を中心とした本編を楽しみ!最後に最高のカヴァー2曲を楽しみましょう!

全曲紹介しときやす。

「Quem Vai Devolver Meu Dia」
アルバムは軽快なブラジリアン・グルーヴでスタート。クラブカルチャー経由の小粋なセンスを感じる仕上がりです。

「Tudo Esta Previsto」
アコースティックな味わいが涼しげなボッサ・チューン。メロウになりすぎない感じが逆にいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=e0B2wU1MyDc

「Veja O Sol」
オススメその1。オリジナル曲の中では一番キャッチーなブラジリアン・フュージョンに仕上がっていると思います。適度にミステリアスな雰囲気が漂うのもいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=TFzZ3L1OzK8

「Para Variar」
オススメその2。彼らのセンスの良さを最も実感できる1曲だと思います。ブラジル音楽好きの方もグッとくる心憎い仕上がりです?Miriam Aidaのヴォーカルも素晴らしいですね。

「Beleza Nao Vai Embora」
オススメその3。Orlann Divoのカヴァー(Orlann Divo/Durval Ferreia作)。オリジナルにはない疾走感にグッときます。クラブジャズ好きの人は絶対に気に入るはず!

Orlann Divo「Beleza Nao Vai Embora」
 http://www.youtube.com/watch?v=06jmc8MNRFQ

「Vem A Tarde」
オーケストレーションも配したムーディーな仕上がり。ブラジルの郷愁感とは異なる北欧ならではのサウダージ感(?)が漂います。

「Maculele」
アフロ・ブラジリアン・フレイヴァーのリズムが印象的です。エレクトリック・ベースの地を這うような低音が土着的リズムとよくマッチしています。

「Ilusao」
オススメその4。落ち着きのある大人のボッサ・チューン。カフェ・モード気分にはピッタリなのでは?

「Eletrificacao」
オススメその5。タイトル曲は実に洗練されたブラジリアン・メロウ。ブラジル音楽のツボをおさえた曲作りのセンスとブラジル音楽にクラブカルチャーのエッセンスを上手く加えたアレンジのセンスが融合した素晴らしい仕上がり!

「Brazuka」
軽快に駆け巡るブラジリアン・フュージョン。北欧クラブジャズらしい演奏も堪能できます。

「Consolacao」
オススメその6。Baden Powell作の名曲カヴァー。本曲については、当ブログではこれまでTamba 4Tenorio Jr.Lennie Dale & Sambalanco TrioCelso Fonsecaのカヴァーを紹介してきました。本ヴァージョンはクラブジャズ・テイストの仕上がりで本曲の新たな魅力を示してくれます。涼しげな疾走感がたまりません!

ここまでが本編です。そして前述のように極上のボーナス・トラック2曲が追加収録されています。

「Tombo In 7/4」
オススメその7。彼らのデビュー・シングル。Airto Moreiraの名曲カヴァーです。妖しげなフルートと女声スキャットが誘うクラブ・テイストの格好良いブラジリアン・フュージョンに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=WDeE2AC3uaE

Airto Moreira「Tombo In 7/4」
 http://www.youtube.com/watch?v=tKxposkFaQY

「Skindo-Le-Le」
オススメその8。当ブログでも紹介したViva Brasilの人気ブラジリアン・フュージョンのカヴァー。Miriam Aidaの爽快ヴォーカルとスタイリッシュ・サウンドが織り成すナイス・カヴァーです。やはり♪スキンド・スキンド・スキンド・スキンド・ド・レ・レ〜♪の盛り上がりはサイコーですね。
http://www.youtube.com/watch?v=z6sowAMxnBs

Viva Brasil「Skindo-Le-Le」
 http://www.youtube.com/watch?v=z6sowAMxnBs

さぁ、今日は「日本対パラグアイ」戦!
かなりの難関ですが、今のチームの勢いを考えるとミラクルを期待してしまいますよね。
posted by ez at 09:18| Comment(2) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
バー1本分の差でベスト8を逃した。でも不思議とすっきりした気分です。
W杯もいよいよ佳境に入りましたね。決勝は大方の予想通りブラジルvsスペインでしょうか。
Posted by ドコドン at 2010年06月30日 15:07
☆ドコドンさん

おっしゃる通り、敗退しましたがすっきりした気分ですね。
ドイツW杯の時のような後味の悪さはありません。

「ブラジル対スペイン」の決勝は観てみたいですね。
ブラジルの決勝進出は堅い気がしますが、
もう1ヶ国は「アルゼンチン対ドイツ」の勝者が進出する気がします。
Posted by ez at 2010年07月01日 13:10
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