発表年:1978年
ez的ジャンル:Norman Connors系アーバン・ファンク/ディスコ
気分は... :You're A Star !
今回はNorman ConnorsがプロデュースしたAquarian Dreamの2ndアルバム『Fantasy』(1978年)です。
Aquarian Dreamはニューヨークで結成されたファンク/ディスコ・バンド。Norman Connorsの全面バックアップの元で、デビュー・アルバム『Norman Connors Presents Aquarian Dream』(1976年)をリリースしました。同作にはグループ最大のヒット曲「Pheonix」やフリーソウル・クラシックとして再評価の高まった「Take It To The Limit」が収録されていました。
「Pheonix」(From 『Norman Connors Presents Aquarian Dream』)
http://www.youtube.com/watch?v=W7egZsGOBeI
「Take It To The Limit」(From 『Norman Connors Presents Aquarian Dream』)
http://www.youtube.com/watch?v=XFkh496e1vA
この時点のメンバーは、Claude Bartee Jr.(sax)、Jacques Burvick(key)、Gloria Jones(vo)、Patricia Shannon(vo)、James Morrison(ds)、Mike Fowler(per)、Pete Bartee(g、vo)、Valerie Horn(vo)という8名でした。
その後、同じくNorman Connorsのプロデュースによる2ndアルバム『Fantasy』(1978年)をリリース。さらにグループはConnorsの元を離れ、3rdアルバム『Chance to Dance』(1979年)をリリースしています。
今回紹介する『Fantasy』(1978年)は「You're A Star」、「Fantasy」という2大キラー・チューン収録で今日人気の高いアーバン・ファンク/ディスコ作品ですね。
本作時点のメンバーは、Claude Bartee Jr.(sax)、Claude Bartee III(g、vo)、James Morrison(ds)、Patricia Shannon(vo)、David Worthy(per)、Winston Daley(key)、Ernie Adams(b)、Sylvia Striplinの8名。半数のメンバーが入れ替わりましたが、中でも注目はSylvia Striplinの参加ですね。
80年代に入り、Roy AyersのレーベルUno Melodicから、Eighties Ladiesやソロ名義でのアルバムをリリースするStriplinですが、その飛躍のステップとなったのが本作かもしれませんね。
さらにゲスト・ミュージシャンとして、James Gadson(ds)、Wah Wah Watson(g)、Ray Parker Jr.(g)、Gary Bartz(ss)、Eloise Laws (back vo)、Debra Laws(back vo)等が参加しています。また、元メンバーのGloria Jones、Jacques Burvickも参加しています。特にJacques Burvickは全8曲中5曲のソングライティングに参加していり、正式メンバーではないものの本作の制作に大きく貢献しています。
Norman Connorsプロデュース、Sylvia Striplin参加、フリーソウル・クラシック「Fantasy」収録などさまざまな楽しみ方ができるアルバムです。
僕の場合、やはりSylvia Striplinのキュートな歌声にグッときます!
全曲紹介しときやす。
「You're A Star」
「Fantasy」と並ぶ本作のハイライト。アーバンに疾走するクロスオーヴァー・ディスコに仕上がっています。適度にスペイシーなのもいい感じ!後半には官能女声コーラスも聞こえてくるのでご注意(笑)。Norman ConnorsファンはStarship Orchestraヴァージョン(アルバム『Celestial Sky』収録)と聴き比べるのも楽しいのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=WL-4rTYUFLI
Starship Orchestra「You're A Star」
http://www.youtube.com/watch?v=s3Fpqrm8wTk
「Friends」
ポップなミッド・グルーヴ。ここでのリード・ヴォーカルはPatricia Shannon。Striplinほどの個性はありませんが、手堅いヴォーカルを聴かせてくれます。本曲のみAquarian Dream/Don Mizell/Elzy Whiteのプロデュースです。
「It Ain't Watcha Say」
程好くアーバンなディスコ・チューン。(良い意味での)B級感が魅力です!
「Yesterday (Was So Nice Today) 」
エレガントなストリングスを配したバラード。悪くはありませんが、何か一味足りない気も・・・。
「Play It For Me (One More Time) 」
スマートな中にもパワーを感じるファンク・チューン。押し寄せるようなグルーヴ感が魅力です。
http://www.youtube.com/watch?v=ZVO_fUItxU0
「Fantasy」
タイトル曲はフリーソウル・クラシックとしてもお馴染みの本作のキラー・チューン。Sylvia Striplinのヴォーカルが弾けたソフィスティケイトなダンス・チューンです。軽快なクラビネットの響きもいい感じです。
「Gentle Thoughts」
Melvin Ragin/Herbie Hancock作の人気曲カヴァー。Hancockのオリジナルはアルバム『Secrets』に収録されています(よく考えると、『Secrets』参加メンバーが本作にも多数参加していますね)。Lee Ritenourのカヴァーも有名です。本ヴァージョンはStriplinのヴォーカルをフィーチャーした軽快なアーバン・メロウに仕上がっています。
「Do You Realize」
ラストはアーバンな佇まいのミッド・チューン。Patricia Shannonが艶やかなヴォーカルを聴かせてくれます。「You're A Star」、「Fantasy」に次ぐ人気なのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=M0e5snlA534
ここ数日のフル稼働状態が災いしたのか、体調不良です。
喉から鼻にきて、さらに少し熱っぽい・・・休養したいですが、しばらくはフル稼働を続けなければいけません。また、ドリンク剤を飲む本数が増える(泣)
買いました。
Claude Bartee のサックスはグラントグリーンのバンドでしか知りませんでしたが、
彼の3流サックスフレーズが気持ちいいんです。おまけの Parker,Watson,Gadson
Watkinsには にっこりしました。
改めて聞いてみると、ニュージャズなんてよばれる連中のメロディー感覚はこの手の作品にルーツを持っていることがよくわかります。世間的にはB級扱いなんでしょうが、DJ世代の感性でメローさや、イケテル感を発見しているんでしょうね。
こんなご時世なんで仕方ないかもしれませんが、お体方大切にして下さい。幻視、幻聴を見聞きしはじめたらリーチかかってます。
ありがとうございます。
Claude Barteeから入る聴き方もあるんですね。
僕はジャケの影響もあり、Sylvia Striplinばかりに注目していました(笑)
でもNorman Connors自体がジャズ出身の人ですからね。
勉強になりました。
ありがとうございます。
昨年のCD化に歓喜して、速攻でゲットしました!
クロスオーヴァーなディスコ・サウンドが大好きです。
Norman Connorsで言えば、『Take It to the Limit』、『Mr. C』が2in1でCD化されましたね。
> 幻視、幻聴を見聞きしはじめたらリーチかかってます。
気を付けたいと思います。
ただし、いつも脳内では好きな音楽がリピートしていますが(笑)
来月からしばらく大阪暮らしです。
大阪でソウルバー見つけられるかな?
ありがとうございます。
ソウルバーで聴くと余計にグッときますよね!
最近ソウルバーへ行く機会がかなり減ってしまいましたが・・。
楽しい大阪ライフをお過ごし下さい。