2010年07月10日

Linda Lewis『Lark』

Lindaの代表作。ユニークでキュートなフォーキー・ソウル!☆Linda Lewis『Lark』
ラーク
発表年:1972年
ez的ジャンル:ラブリー・ヴォイス系UK黒人SSW/フォーキー・ソウル
気分は... :リンダ!リンダ!

UKの黒人シンガーソングライターLinda Lewisの2回目の登場です。

『Fathoms Deep』(1973年)に続いて紹介するのは、1972年リリースの2ndアルバム『Lark』です。

代表作として最も有名なLinda Lewis作品ですね。
僕がLinda Lewisの名前を知ったのも本作『Lark』でした。(当時は読んでいた)MM誌で中村とうよう氏がミーハー・モードで彼女および本作を絶賛する記事を読んだのが最初でしたね。

CD時代になってようやく『Lark』の音源を聴くことができ、その透明感のあるラブリー・ヴォイスとジャンル分け困難なサウンドに感動したものです。

プロデュースはLinda本人と後にプライベートでもパートナーとなるJim Creganです。

レコーディングには、Linda Lewis(vo、g、p)以下、
Jim Cregan(g)、Emile Latimer(per)、Pat Donaldson(b)、Gerry Conway(ds、per)、Eric Oxendine(b)、Jean Rouselle(p、org)、Poli Palmer(vibe、marimba、fl)、Paul Williams(g)、Michael Eve(sax)といったミュージシャンが参加しています。

基本的にはバックはかなりシンプルな演奏で、Lindaの個性的なヴォーカルを際立たせた新感覚のフォーキー作品に仕上がっています。

個人的にはブラック・フィーリングが増した『Fathoms Deep』の方が好みですが、Linda Lewisという強烈な個性を知るうえで『Lark』は絶対外せない1枚だと思います。

フォーキー・ソウルとして聴くも良し!SSW作品として聴くも良し!

全曲Lindaのオリジナルです。

全曲紹介しときやす。

「Spring Song」
オープニングは人気のアコースティック・ソウル。涼しげなアコギ、ボンゴ中心のバックとLindaが爽快なラブリー・ヴォイスがマッチしています。

「Reach For The Truth」
本曲タイトルはベスト盤のタイトルにもなりましたね。Aretha Franklinからの影響を感じるソウル/ゴスペル・テイストの味わい深い1曲。特に後半の盛り上がりは素晴らしいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=RDdX0YyLCRs

「It's The Frame」
ソウルというよりSSW的味わいのアコースティック・チューン。シンプルながらも独特の味わいがあります。

「Feeling Feeling」
Joni Mitchellをもっとラブリー&キュートにした雰囲気のフォーキー・チューンに仕上がっています。

「What Are You Asking Me For」
パーカッシヴなフォーキー・チューン。シンプルながらも心地好い!僕の好きなパターンの仕上がりです。

「Lark」
バックはピアノ/オルガンのみ。シンプルなバックがLindaのヴォーカルの魅力を際立たせてグッド!

「Old Smokey」
「Spring Song」、「Reach For The Truth」と並び人気の高い曲なのでは?エレピの音色が心地好い爽快ソウル・チューン。Common「Go」でもサンプリングされていましたね。

Common「Go」
 http://www.youtube.com/watch?v=YCe1gC5VaW4

「Gladly Give My Hand」
この曲も大好き!。パーカッシヴなフォーキー・サウンドにサックスも絡み、クロスオーヴァーな味わいを堪能できます。

「More Than A Fool」
マリンバ、フルート、ヴァイヴも加わった気の利いたアレンジが楽しい小粋な仕上がり。

「Been My Best」
淡々とした中にもビミョーな心模様が歌いこまれた1曲。ボーッとしながら聴いていたいですね。

「Waterbaby」
一番のお気に入り曲。フリーソウル好きの人にはグッとくるグルーヴィーな魅力に溢れています。

「Little Indians」
ラストはライブ録音です。ギロのリズムが印象的な先住民モードの1曲。歌詞の中には♪Little Japanese♪といったフレーズも聴くことができます。雲雀の囀りと共にアルバムは幕を閉じます。

『Fathoms Deep』(1973年)
Fathoms Deep
posted by ez at 12:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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