発表年:1975年
ez的ジャンル:サバイバル系ディスコ・クイーン
気分は... :恋も仕事もサバイバル?
ここ1〜2週間は毎日時間との勝負です。
1時間が実に貴重な時間に感じられます。
そのせいでブログの記事作成もかなり省エネ・モードになっています(泣)
今回は「I Will Survive」 でお馴染みのディスコ・クイーンGloria Gaynorが1975年にリリースしたアルバム『Experience Gloria Gaynor』です。
Gloria Gaynorは1949年ニュージャージー生まれの女性シンガー。
1960年代はSoul Satisfiersの一員として活動していましたが、目立った成功を収めることはありませんでした。その後下積み生活が続きますが、1974年のシングル「Honey Bee」のリリースより、ソロ活動を活発化させます。そして、「Honey Bee」に続くシングル「Never Can Say Goodbye」(Jackson 5の大ヒット曲のカヴァー)がディスコから火がつき、全米チャート第9位の大ヒットとなりました。
さらに1979年には「I Will Survive(邦題:恋のサバイバル)」が全米チャートNo.1の大ヒットとなり、ディスコ・クイーンDonna Summerらと並ぶ女性ディスコ・シンガーとしてその名を轟かせました。
「Never can say goodbye」
http://www.youtube.com/watch?v=9yWevcMkgdU
「I Will Survive」
http://www.youtube.com/watch?v=27IYSk3Ix3Q
良くも悪くも「I Will Survive(邦題:恋のサバイバル)」のイメージが強すぎる人ですよね。僕も長年そのイメージに支配されていて、正直色メガネで眺めていたシンガーだったのですが、本作『Experience Gloria Gaynor』を聴いて認識を新たにした次第です。
『Experience Gloria Gaynor』(1975年)は、『Never Can Say Goodbye』(1975年)に続くGaynorの2ndアルバムです。おそらく今日ではアルバム単位で最も人気のあるGloria Gaynor作品なのでは?
「Casanova Brown」、「(If You Want It) Do It Yourself」、「How High The Moon」、「Walk On By」といったシングル4曲の出来栄えがサイコーですが、アルバム全体としても充実しています。本作を聴くと、Gloria Gaynorが意外とキュートなシンガーであると思う人も多いのでは?
サルソウル・ファンにはお馴染みTom Moultonがミックスを担当をしているのも注目です。
Norman Seefによるジャケ写真にもキマっています!
全曲紹介しときやす。
「Casanova Brown」
ハイライトその1。ガラージ・クラシックとして人気のメロウ・ダンサー。キュートな華やかなさにグッときます。僕の一番のお気に入り!中盤のブレイクもサンプリング・ネタとしてお馴染みですね。Jimmy Roach作。
http://www.youtube.com/watch?v=Mx45wz1Pt9E
「(If You Want It) Do It Yourself」
ハイライトその2。フリーソウル好きには『Free Soul Univers』に収録されていた本曲がハイライトかもしれませんね。キャッチーに弾けたディスコ・チューンです。Jack Robinson/James Bolden作。
http://www.youtube.com/watch?v=WTRZ53CUmw8
「How High The Moon」
ハイライトその3。1940年のミュージカル『Two For The Show』のために書かれた名曲のカヴァー(Morgan Lewis/Nancy Hamilton作)。サルソウル好きが歓喜するいかにもTom Moultonらしいド派手なダンス・チューンに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=VsT5AbxFZ3k
「The Prettiest Face I've Ever Seen」
強烈なダンス・チューン三連発の後は小休止・・・といった感じの落ち着いたミッド・チューン。これが案外良かったりします。Marie Cain作。
http://www.youtube.com/watch?v=iXhAWeo8mqw
「What'll I Do」
胸キュンな感動バラード。ダンス・チューンに埋もれて目立ちませんが、素晴らしい仕上がりだと思います。Burton Senior/Chris Essel作。
「Tell Me How」
この曲も大好き!休日の朝にでも聴きたい爽快メロウ・グルーヴ。キュートなラブリーモードにグッときます。Lester Hodelin作。
http://www.youtube.com/watch?v=kaRuPOIZj1Y
「I'm Still Yours」
しっとりと歌い上げる哀愁バラード。Gloria Gaynorのシンガーとして実力を堪能しましょう。Gloria Gaynor自身のソングライティングですが、曲自体もなかなかグッドなのでは?。
http://www.youtube.com/watch?v=z4OFDlUD7Sk
「Walk On By」
ハイライトその4。ラストはHal David/Burt Bacharach作の名曲カヴァー。当ブログではCal TjaderやAverage White Bandのカヴァー紹介済みです。本ヴァージョンは大胆に変貌を遂げたディスコ・チューンとして聴かせてくれます。Das EFX「Krazy Wit Da Books」、EPMD「Intrigued」のサンプリング・ネタにもなっています。
http://www.youtube.com/watch?v=yF7FhlXmVSE
Das EFX「Krazy Wit Da Books」
http://www.youtube.com/watch?v=eMZ65DA9pPs
EPMD「Intrigued」
http://www.youtube.com/watch?v=mPAT6-uCi8w
CDには「Casanova Brown」、「(If You Want It) Do It Yourself」、「How High The Moon」、「Walk On By」のシングル・ヴァージョンとシングルのB面曲であった「My Man's Gone」の5曲がボーナス・トラックとして収録されています。
他のGloria Gaynor作品もチェックしてみて下さい。
『Never Can Say Goodbye』(1975年)
『Park Avenue Sound 』(1978年)
「This Love Affair」
http://www.youtube.com/watch?v=InmqYIwZzog
『Love Tracks』(1978年) ※「I Will Survive」収録
『Gloria Gaynor』(1982年)
『I Am Gloria Gaynor』(1984年)