2010年08月06日

Angie Stone『Black Diamond』

まさに歌うBlack Diamond!貫禄のソロ・デビュー作☆Angie Stone『Black Diamond』
Black Diamond
発表年:1999年
ez的ジャンル:姉御系ダイアモンド・ソウル
気分は... :No More Rain...

大好きなAngie Stoneのソロ・デビュー作『Black Diamond』(1999年)です。

当ブログでこれまで紹介したAngie Stone作品は以下の4枚(発売順)。

 『Mahogany Soul』(2001年)
 『Stone Love』(2004年)
 『The Art Of Love & War』(2007年)
 『Unexpected』(2009年)

昨年末にリリースされた最新作『Unexpected』『ezが選ぶ2009年の10枚』に選ぶほどのお気に入り作でしたが、商業的にはズッコケてしまいました。まぁ、チャート・アクションが低調だったくらいで僕のお気に入り度が揺らぐことはありませんが・・・

さて、Angie姐さんの作品で唯一紹介し忘れていたのがソロ・デビュー作『Black Diamond』(1999年)です。

ソロ・デビュー作と言っても70年代後半から80年代前半は女性3人組Hip-HopグループThe Sequence、80年代後半から90年代半ばにかけては男女3人組R&BグループVertical Hold、90年代半ばには男女3人組R&BグループDevoxのメンバーとして作品をリリースしてきたベテラン・シンガーなので、かなり貫禄のデビュー・アルバムといった印象ですよね。

アルバムには、公私のパートナー"天才"D'AngeloLenny Kravitz、Gerry DeVeaux、Juliet Roberts等も参加しています。

1961年生まれの姐さんは本作の時点で37歳だったのですが、ベテランらしい貫禄とベテランらしからぬセンス

ジャケのように眩しく輝くBlack Diamondのダイアモンド・ソウルを堪能しましょう。

全曲紹介しときやす。

「Freedom (Intro)」
ソロ・アーティストAngie Stoneの幕開けを告げるイントロ。

「No More Rain (In This Cloud) 」
アルバムからシングル・カットされ、全米R&Bチャート第9位のヒットとなりました。Gladys Knight & the Pips「Neither One of Us (Wants to Be the First to Say Goodbye)」をサンプリングした味わい深いソウル・チューンに仕上がっています。Angie姐さんの魅力が凝縮された本作のハイライト。ソングライターの一人に僕の好きなGordon Chambersの名もクレジットされています。
http://www.youtube.com/watch?v=GtIdcHp7_SI

Gladys Knight & the Pips「Neither One of Us (Wants to Be the First to Say Goodbye)」
 http://www.youtube.com/watch?v=eJmplWfWAPU

「Green Grass Vapors」
N.Y.出身のHip-HopクルーDa Beatminerzの元メンバーAaron "Freedom" LylesとAngieの共同プロデュース。哀愁モードのソウル・チューンです。

「Everyday」
Angie姐さんと当時の公私にわたるパートナー"天才"D'Angeloの共作。本作に先駆けて1996年にシングル・リリースしています。いかにもD'Angeloな浮遊感の漂うネオ・ソウル・チューンに仕上がっています。D'Angelo好きの人は間違いなく気に入る1曲。
http://www.youtube.com/watch?v=76QxE7dumu0

Sade「Sweetest Taboo」をサンプリングしたMike City RemixやNeptunesによるNeptunes Remixも要チェックです。
「Everyday(Mike City Remix)」
 http://www.youtube.com/watch?v=_WjLuvMtDiM
「Everyday (Neptunes Remix) 」
 http://www.youtube.com/watch?v=0deaN49oqO0

「Coulda Been You」
さり気ない中にもしっとりと聴かせるソウル・バラード。姐さんの風格を感じる仕上がり。
http://www.youtube.com/watch?v=6oVSY3SGhiA

「Visions」
Earth,Wind & Fire「Sun Goddess」をサンプリングした爽快グルーヴ。超有名ネタ曲ですが、それに負けずAngie姐さんらしいヴォーカルで存在感を示してくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=g6WGeDdF71Y

「Life Story」
Gerry DeVeaux とCutfather & Joeの共同プロデュース。人生の酸いも甘いも知り尽くした姐さんらしい1曲。人生いろいろありますわな。
http://www.youtube.com/watch?v=WQQZvOJ0crk

「Just A Pimp」
Aaron "Freedom" Lyles/Angie Stoneプロデュース。アルバムの中では地味な存在ですが、ジワジワと迫ってきます。

「Trouble Man」
Marvin Gayeの名曲カヴァー。Angie姐さんらしい味付けで名曲を聴かせてくれます。Aaron "Freedom" Lyles/Angie Stoneプロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=BhTf2EDNCr4

「Bone 2 Pic (Wit U) 」
「No More Rain (In This Cloud) 」と並ぶ僕のお気に入り。ATCQのAli Shaheed Muhammad プロデュース。軽やかなの中に漂うソウルフルな味わいにグッときます。
http://www.youtube.com/watch?v=TeiVgyGjxQU

個人的には当ブログでも紹介したJay Dee(J Dilla)プロデュースのHip-HopクラシックThe Pharcyde「Runnin'」あたりと一緒に聴きたいですね。
The Pharcyde「Runnin'」
 http://www.youtube.com/watch?v=1hZKN4AZ63g

「Man Loves His Money」
ネオ・ソウルらしいファンキー・チューン。危ない世界へ手招きする姐さんのヴォーカルにグッときます。Aaron "Freedom" Lyles/Angie Stoneプロデュース。

「Love Junkie」
いかにも"Love Junkie"なファンキー・ソウル。姐さんが歌うと一層ムード出ます。Aaron "Freedom" Lyles/Angie Stoneプロデュース。

「Black Diamonds & Blue Pearls (Interlude) 」
ラストはアルバムの余韻を楽しみインタールードでアルバムは幕を閉じます。

さらにアルバム(US盤)にはボーナス・トラック「Heaven Help」と隠しトラック「Don't Wanna Ride Without You」の2曲が収録されています。

これで現時点までのAngie Stoneのオリジナル・アルバムは全てエントリーしました。
やはり僕にとってAngie姐さんは現役女性R&Bシンガーの中では一番の存在ですね。
これからも素晴らしい作品を期待したいと思います。

『Mahogany Soul』(2001年)
Mahogany Soul

『Stone Love』(2004年)
ストーン・ラヴ

『The Art Of Love & War』(2007年)
The Art of Love and War

『Unexpected』(2009年)
Unexpected
posted by ez at 01:30| Comment(4) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
昨年の作品は賛否両論だったようですね。
僕は新境地を歓迎したし、音的にもかなり楽しめたのですが。

デビュー作、持ってるのにちゃんと聴いてなかったかも。。
ヒットシングルはGordon Chambers あたりが手掛けていたとは。
スタッフも良いところが集まっているようで、再度しっかり堪能したいと思います。
Posted by YO-SUKE at 2010年08月11日 08:55
☆YO-SUKEさん

ありがとうございます。

『Unexpected』はStaxのプロモも足りなかったのかもしれませんね。
『Black Diamond』はジャケのように輝きのあるダイヤモンド・ソウルが魅力ですね。
ぜひ聴き直してみて下さい!
Posted by ez at 2010年08月12日 01:30
アンジーストーンの歌は聴きやすくていいですね〜。ところでMan Loves His Moneyの裏の音どこかで聞いたことがあるのですが、何のサンプリングですか?
Posted by マイマイ at 2021年06月07日 22:02
☆マイマイさん

ありがとうございます。

「Man Loves His Money」ではクレジット上のサンプリングはないと思います。

私見では、♪I want you♪のフレーズ部分はBeatles「I want you」、レジ音はPink Floyd「Money」へのオマージュのように感じます。
Posted by ez at 2021年06月10日 04:48
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