発表年:1977年
ez的ジャンル:ハワイアンAOR
気分は... :開放的に!
今日は元Country Comfortの中心人物Billy Kauiの唯一のソロ・アルバム『Billy Kaui』(1977年)です。
Billy Kauiは1949年or50年ハワイ、ホノルル生まれ。
Jimmy Freudenberg、Chuck Lee、Randy Lorenzo、Eugene Masumuraと5人で伝説のグループCountry Comfortを結成。ワイマナロのショッピング・センターで演奏するようになります。Modern Folk Quartetでも活躍したCyrus Faryarが彼らに注目し、彼のプロデュースによりデビュー・アルバム『We Are The Children』(1975年)をリリース、一躍注目の存在となります。
その後、Country Comfortはメンバー・チェンジを経て2ndアルバム『Country Comfort II』(1976年)を発表しますが、間もなくグループを解散してしまいます。
Country Comfortのシンガー&ソングライターとして活躍していたBilly Kauiはソロ活動を開始し、1977年に今日紹介するソロ・アルバム『Billy Kaui』をリリースします。しかし、1978年3月30日に突然彼は亡くなってしまいます。公にはされていませんが、死因にはドラッグが関係していたようです。
さて、今日紹介するBilly Kaui唯一のソロ・アルバム『Billy Kaui』ですが、Macky FearyあたりのハワイアンAOR好きの人であれば十分楽しめる1枚だと思います。
個人的にはいくつかピンと来ない楽曲もありますが、その代わり「Close to You」、「Asking for a Night」、「Words to a Song」というミラクルな3曲が収録されているので帳消しといったところでしょうか。
ハワイアンAORを聴きながらのんびり夏を過ごせたらサイコーですね!
全曲紹介しときやす。
「Mr. Reggae」
オープニングはタイトル通りのレゲエ・チューン。ホーン・セクションも入りソウルフルな味わいもあります。Billy Kaui作。
「Close to You」
オススメその1。ハワイアンAORらしいメロウ・チューン。Macky Feary好きの人は間違いなく気に入るであろう1曲。Victoria Stringer/Billy Kaui作。
http://www.youtube.com/watch?v=6-WKadIwdBo
「Asking for a Night」
オススメその2。ラテン・フレイヴァーの軽快な仕上がり。晴れた日に聴くと気分爽快です!Billy Kaui作。
http://www.youtube.com/watch?v=mLQuDLUW6zo ※音質悪いです。
「Working on the Railroad」
ロック調のミッド・チューン。正直、僕にはピンと来ない1曲でした。Joel Schlofsky作。
「Sunny」
ジャジー・アレンジの小粋な1曲。悪くはないけど、Billy Kauiのキャラに合っていない気もします。Billy Kaui作。
「Words to a Song」
オススメその3。以前に紹介したBabaduもカヴァーした名曲。これぞハワイアンAOR!といった雰囲気の自由で開放的なメロウネスがたまりません。忙しない日常を忘れてリラックスしたい時に聴きたい1曲です。John Lee/Billy Kaui作。
http://www.youtube.com/watch?v=aPmVuco1y-A
「It Doesn't Matter Anyhow」
オススメその4。Jose Felicianoのカヴァー。Boz Scaggs的なAORバラードがお好きな方は気に入ると思います。
「Empty」
オススメその5。ハワイらしい雰囲気の漂うライト・グルーヴ。ファンキーなホーン隊も盛り上げてくれます。Carl Trinkwon作。
「Marie」
Randy Newmanのカヴァー。ピアノのみのバックでしっとりと聴かせてくれます。
「Up & At It Again」
ラストはBoz Scaggsっぽいロック・チューン。正直、僕はこういう曲は好みではありませんが(笑)。Brian Robertshaw/Coleman作。
興味のある方はCountry Comfortの作品もどうぞ!
『We Are The Children』(1975年)