発表年:1997年
ez的ジャンル:エヴァーグリーン・ポップ
気分は... :プラネタリウムへ行きたくなる・・・
今回はPrefab Sproutが1997年にリリースした『Andromeda Heights』です。
これまで当ブログで紹介してきたPrefab Sprout作品は以下の4枚(発売順)。
『Steve McQueen』(1985年)
『From Langley Park to Memphis』(1988年)
『Jordan:The Comeback』(1990年)
『Let's Change the World with Music』(2009年)
僕の中でPrefab Sproutは"冬"のイメージが強いのですが、本作は"夏"に聴きたい1枚ですね。
Prefab Sproutと言えば、昨年リリースされた8年ぶりの新作『Let's Change the World with Music』をリリースし、ファンを歓喜させてくれましたね。
個人的には大満足の『Let's Change the World with Music』でしたが、唯一残念だったのはWendy Smithの魅惑のコーラスを聴けなかったことです。その意味ではWendyの存在感の大きさを再認識した次第です。
その意味では、Wendyの素晴らしい歌声を聴くことができる最後のアルバムである本作『Andromeda Heights』こそがPrefab Sproutが最もPrefab Sproutらしかった最後の作品かもしれませんね。
本来は、『Jordan:The Comeback』と本作の間にThomas Dolbyプロデュースによるアルバム(『Let's Change the World with Music』の原型)がリリースされる予定でしたが、作業が中断してしまい見送られてしまいました。結果として、前作から7年という長いインターバルを経て本作『Andromeda Heights』はりリースされました。
そんな流れでプロデュースもThomas Dolbyではなく、セルフ・プロデュースとなっています。
本作時点でのグループのメンバーは、ドラムのNeil Contiが脱退して、Paddy McAloon、Martin McAloon、Wendy Smithの3名です。
基本的には打ち込みサウンドが中心ですが、そのマイナスな要素よりもプラスの要素を上手く生かしたファンタスティックな音空間を創り出すことに成功しています。
思わず星に願いを託したくなるPaddyのミラクルなメロディ&ヴォーカルを堪能しましょう!
全曲紹介しときやす。
「Electric Guitars」
シングル・カットもされたエヴァーグリーンなポップ・チューン。Paddyらしいメロディ&ヴォーカルを堪能できるファンタスティックな1曲。
http://www.youtube.com/watch?v=OaoTdEZ2_DE
「A Prisoner Of The Past」
この曲もシングル曲。Prefab Sprout版ウォール・オブ・サウンドと思わせるような仕上がりです。Paddyならではのドリーム・ワールドへ誘ってくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=QpVMFD9Pygc
「The Mystery Of Love」
ロマンティックなラブソング。いつもながらWendyが素敵なコーラスを聴かせてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=ngmeAYudXyw
「Life's A Miracle」
エヴァーグリーンなポップ・センスとエレガントなアレンジが結びついたミラクルな仕上がり!
http://www.youtube.com/watch?v=3Z_UGBUTUNU
「Anne Marie」
Anne Marie〜♪連呼の曲です(笑)。でもこの連呼の響きが何かいいんですよね。ドリーミーな仕上がりもグッド!
「Whoever You Are」
Paddyお得意のファンタジー・テイストの1曲。良質のファンタジー・アニメでも観ている気分になりますね。
http://www.youtube.com/watch?v=uwZEYcKZUWw
「Steal Your Thunder」
僕の密かなお気に入り曲。打ち込み中心のサウンド・プロダクションのプラス面が出ている仕上がりだと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=UeJTu-2VO64
「Avenue Of Stars」
スケール感の大きなファンタジー・バラード。多少仰々しい気もしますが、Prefab Sproutの場合はそれほどクドく感じないのが不思議です。
http://www.youtube.com/watch?v=SYZgwHL2XxA
「Swans」
タイトルからしてPaddyらしいですよね。童心に戻れそうなピュアな音空間に時を忘れてしまいます。
http://www.youtube.com/watch?v=3V3I2EPgPrY
「The Fifth Horseman」
アルバムの雰囲気にはマッチしていませんが、シングル向きのキャッチーな仕上がり。Paddyらしいセンスに溢れた1曲だと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=hY3vDjLftWU
「Weightless」
まさに音の無重力状態!音空間に浮遊しているような仕上がりです。
「Andromeda Heights」
ラストはタイトル曲。まさにアンドロメダのような雄大なロマンに溢れた仕上がり。
http://www.youtube.com/watch?v=thohUT2WwG0
Prefab Sproutの過去記事もご参照下さい。
『Steve McQueen』(1985年)
『From Langley Park to Memphis』(1988年)
『Jordan:The Comeback』(1990年)
『Let's Change the World with Music』(2009年)
(ジャケの印象だけだったりして)
このアルバムは、Neil君が抜けて残念でしたが、音は打ち込み感も少なくいつものPaddy節に大満足の作品!
ありがとうございます。
僕の場合は『Steve McQueen』や『Protest Songs』のジャケの影響で冬イメージが強いのかもしれません。
円熟味を増したPaddyのメロディに魅了される作品ですね。