![Join the Dance [Import CD from Italy]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/514LjZXa3qL._SL160_.jpg)
発表年:2010年
ez的ジャンル:Schema系クラブジャズ
気分は... :プレミア開幕!
いよいよサッカーのイングランド・プレミアリーグが開幕しました。
開幕戦の「トットナム対マンチェスターC」を観ましたが、なかなか楽しめました。
オフシーズンに最も積極的に補強を行ったマンチェスターCは今シーズン最も注目のチームかもしれませんね。
ちょうど今「チェルシー対ウェスト・ブロムウィッチ」の試合を観戦中ですが、W杯を負傷で欠場したチェルシーのエッシェンやミケルが元気にプレーしている姿があって嬉しいですね。
明日はいきなり「リヴァプール対アーセナル」のビッグマッチです。
ガナーズ・ファンの僕としてはアーセナルに幸先の良いスタートをきって欲しいですね。
今日はクラブジャズ好きには人気のアーティストGerardo Frisinaの新作『Join The Dance』です。
Gerardo Frisinaはイタリア、ミラノ出身。Nicola Conteと並ぶイタリアの人気レーベルSchemaの看板アーティストであり、プロデューサー/DJとしても活躍しています。
自身の名義では『Ad Lib』(2001年)、『Hi Note』(2004年)、『The Latin Kick』(2005年)といったアルバムをリリースしています。また、自身が手掛けたリミックス集『Note Book: A Journey In Sound The Remix』(2007年)もリリースしています。
本作『Join The Dance』は、『The Latin Kick』以来約5年ぶりの4thアルバムとなります。意外とインターバルがあったんですね。
全体としては従来以上に生音を重視した仕上がりです。ラテン系ビートを強調したパーカッシヴなサウンドの印象が強い人ですが、今回は何がなんでも踊らせるといった感じではなく、その分エレガントな味わいが加わっている気がします。家でも心地好く聴けるのではないかと思います。
レコーディングにはNorma Winstone、Francesca Sortinoという二人のゲスト・ヴォーカリストや、Enzo Lo Greco、Gianni Lo GrecoというSoulstanceの二人やPaolo FedreghiniといったSchema好きにはお馴染みのメンバーも参加しています。
また、High FiveのピアニストLuca Mannutzaがアレンジで参加しています。
伊達男の小粋なジャズは暑気払いにも最適です!
全曲紹介しときやす。
「Tata Somba」
オープニングはエレガントなジャズ・ダンス・チューン。ミラノの伊達男らしい小粋なセンスが光ります。
「Will You Walk A Little Faster?」
シングルにもなった本作のハイライト。UKのジャズ・アーティストNeil Ardley作品のカヴァー。オリジナルはNeil Ardley『Symphony of Amaranth』(1972年)に収録されています。そのオリジナルでもヴォーカルを務めていた女性ヴォーカリストNorma Winstoneがフィーチャーされています。Gerardoのセンスの素晴らしさ堪能できる仕上がりです。エレガントな高揚感がサイコーですね。衰えを感じさせないNorma Winstoneにも引き込まれます。
http://www.youtube.com/watch?v=0hFLYpuL2z0
「Joy Shout」
Gerardoファンお待たせのラテン・アレンジ全開の仕上がりです。Pasquale Bardaroの小粋なヴァイヴにグッときます。
「Waltz for Emily」
洗練された哀愁モードに魅了されるワルツ・チューン。Pasquale BardaroのヴァイヴとAlfonso Deiddaのフルートが実にいいですね。
「One More Swing」
ホーン・アンサンブルにグッとくるモーダルな仕上がり。聴いていてスカッとする小気味良さが魅力です。
http://www.youtube.com/watch?v=beDz7pA4onU
「Mille E Una Notte」
インド・テイストの仕上がり。Paolo Fedreghiniが参加しており、彼の貢献が大きい1曲だと思います。妖しくミステリアスな香りが漂います。
「Titoro」
ジャズ・ピアニストBilly Taylorのカヴァー。Gerardoらしいスリリングなアフロ・キューバン・チューンに仕上がっています。
「High Hat」
Gerardoらしいパーカッシヴなリズムを堪能できます。高速リズムながらもエレガントな雰囲気があるのがいいですね!
「I'm Gonna Go Fishin'」
Peggy Lee/Duke Ellington作品のカヴァー。オリジナルはEllingtonが作曲した映画『Anatomy of Murder』(1959年)のテーマにPeggy Leeが歌詞をつけたものです。ここではイタリアの歌姫Francesca Sortinoのヴォーカルをフィーチャーしています。クールでFrancescaのヴォーカルがいいですね。
「Another Waltz」
この曲に関しては、クラブジャズ好きよりもジャズ・ファンが聴くと、思わずニヤリとしそうな仕上がりです。
「Bubbly」
本作らしいエレガントなジャズ・ダンス・チューンに仕上がっています。センス抜群の1曲!
「For My Mother」
この曲のみレコーディング・メンバーが異なるようです。小粋な演奏の中にも母への愛情が感じられます。イタリアの伊達男も母には弱いのか(笑)。
他のGerardo Frisina作品もチェックしてみて下さい。
『Ad Lib』(2001年)

『Hi Note』(2004年)

『The Latin Kick』(2005年)

『Note Book: A Journey In Sound The Remix』(2007年)
