2010年08月22日

Donn T『Kaleidoscopic』

?uestloveの妹によるクールなフューチャー・ソウル!☆Donn T『Kaleidoscopic』
Kaleidoscopic
発表年:2010年
ez的ジャンル:クール・フューチャー・ソウル
気分は... :アーセナル完勝!

期待の女性R&BシンガーDonn Tのデビュー・アルバム『Kaleidoscopic』です。

Donn T(本名:Donn Thompson)はフィラデルフィア出身の女性R&Bシンガー。彼女はThe Roots?uestloveAhmir Thompson)の妹です。

昨日のCarroll Thompsonから"Thompsonつながり"になってしまいましたね。

Donn Tにとって、本作『Kaleidoscopic』がデビュー・アルバムとなりますが、彼女自身は2004年頃からDonnまたはDonn T名義で楽曲をリリースしています。最も有名なのはThe Randy Watson Experience feat. Donnとしてリリースした「Morning Bell」(2006年)だと思います。本曲では兄の?uestloveがドラムを叩き、James Poyserがキーボードを弾いています(二人とも変名での参加ですが)。

The Randy Watson Experience feat. Donn「Morning Bell」
 http://www.youtube.com/watch?v=Qml0qELoSbA

また、ステージではAmy Winehouse、Zap Mama、Nelly Furtado、John Legend、Les Nubians、Floetryと共演したことがあるようです。

ジャケから想像するに、兄?uestloveにも負けない個性的なキャラの持ち主という印象ですね。

さて、肝心の中身の方ですが、主にブロークン・ビーツ、ハウス方面で活躍するイギリス在住のフランス人DJ/プロデューサーSimbadが全面プロデュースしています。楽曲も1曲を除きDonn TとSimbadの共作です。

そんなSimbadとDonn Tによる音世界は、クラブ・ミュージックとソウル・ミュージックを融合したエレクトリックなフューチャー・ソウルといったところでしょうか。R&B/ソウル・ファンよりもクラブ・ミュージック・ファンの方がすんなり聴くことできる音かもしれません。その意味では?uestloveの妹という先入観ナシで聴いた方が楽しめると思います。

軽々とジャンルの壁を越えてしまっているのが素晴らしいですね。
奇抜な印象のビジュアルとは異なり、Donn Tは確かな実力のヴォーカリストという気がします。Simbadによるフューチャー・サウンドに負けない存在感がDonn Tの歌声にはあります。

先物買いがお好きな方はぜひどうぞ!

全曲紹介しときやす。

「Intro」
アルバムのイントロ。

「Luna Garden」
オススメその1。フロア・ライクなフューチャー・ソウル。スペイシーなエレクトリック・サウンドとクールなDonn Tのヴォーカルが月世界へと誘ってくれます。

「Kisses」
アルバムに先行して2009年にコンピ・アルバム収録というかたちでリリースされた楽曲。ミステリアスな音空間に引き込まれます。フューチャー・ソウルの中で微かにネオ・フィリーが香るあたりが面白いですね。
http://www.youtube.com/watch?v=XF9_40DLFpU

「Ain't D' Ordinary」
ヒンヤリ・モードのクール・サウンドがいい感じのミッド・ダンサー。Sa-Ra Creative Partnersあたりと一緒に聴きたくなりますね。

「Authenticity」
エレクトリックなブリブリ感が印象的なミッド・グルーヴ。スペイシーな音空間を浮遊しているような気分です。

「Look At (What U Startin)」
オススメその2。シングルにもなったアルバムのキラー・チューン。本曲を気に入った人は本作をゲットすべきだと思います。ジャジー感も漂うクールなアーバン・ダンサーに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=JIM3AoWRCz4

「Astro Lovah」
オススメその3。個人的にはアルバムで一番のお気に入り。ハウス/クラブ・ミュージック好きの人はグッとくるであろうフューチャー・ディスコ・チューン。

「Changing」
Donn Tの魅惑のヴォーカルが冴えるエレクトリック・ソウル。Donn Tのソウルフルなヴォーカルが無機質なエレクトリック・サウンドをグイグイと牽引します。

「Beautiful Day」
オススメその4。ビューティフル&ドリーミーなフューチャー・グルーヴ。夢の中で開放感に浸っているような気分になる仕上がりです。
http://www.youtube.com/watch?v=wOyeNja6eA4

「Give」
アルバムの中で一番ソウルフルな仕上がりです。60年代のAretha Franklinテイストで創ったフューチャー・ソウルといった雰囲気の仕上がりです。

「Outrolude」
アルバムのアウトロ。

サッカーのイングランド・プレミアリーグ「アーセナル対ブラックプール」を観戦しながら記事を書いていますが、ウォルコットがハットトリックを決めるなどアーセナル快勝ムードでニコニコ・モードです!やったね!
posted by ez at 00:20| Comment(4) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「Look At (What U Startin)」良いっすね。買うしかないw
Posted by @satomachiya at 2010年08月22日 07:35
☆@satomachiyaさん

ありがとうございます。

「Look At (What U Startin)」はグッときますよね。
低予算ながらもハイパーなフューチャー・ソウルといった仕上がりがお気に入りです。
Posted by ez at 2010年08月23日 03:18
妙に馴染むサウンドだなと思ったらsimbadプロデュースなので納得。「Beautiful Day」が僕好みでした。今後フューチャリングされる事が多くなるでしょうね。このブログをチェックしてなかったらスルーしているところでした。

P・S 最近ワゴンセースで前から気になっていたオーストリアのbusy peopele というユニットのアルバムを買いました。エレクトリックブギーソウルといったサウンドで捨て曲なし!http://www.traxsource.com/index.php?act=show&fc=tpage&cr=titles&cv=23233
Posted by 千葉ジャズマッシブ at 2010年08月24日 01:29
☆千葉ジャズマッシブさん

ありがとうございます。

アメリカよりもイギリスで人気が出そうな路線ですよね。
これからもジャンルの枠を飛び越えた活動を期待したいですね。

Busy People試聴してみました。いいですね。
こういうエレクトリックブギーな音は好きです。
Posted by ez at 2010年08月24日 02:46
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