発表年:1979年
ez的ジャンル:異色系シンガーソングライター
気分は... :浪漫ねぇ〜!
ここ数日、日本のスポーツ新聞は日本人プレイヤーの大活躍でMLBだらけだったけど、僕的にはサッカーUEFAチャンピオンズリーグ準々決勝2ndlegで大興奮の2日間でした。
4カードのうち、「リヨン対ミラン」、「ベンフィカ対バルセロナ」が面白かったね。結果は、ミラン、バルセロナという実力的に上と見られていた2チームが勝利したけど、リヨン、ベンフィカという敗れた2チームが実に印象的だったね。“美しき敗者”2チームにサッカーというスポーツの浪漫を感じたなぁ。
特に、リヨンはスーパースターはいないけど、実に攻撃的で面白いサッカーをしていたね。個人的には今大会のベストチームとしてリヨンを挙げたいっす!準決勝で「リヨン対バルセロナ」というカードを観たかったなぁ。
ベンフィカは優勝候補バルサをこんなに苦しめるとは思わなかったねっ。バルサのホームであるカンプノウに、ベンフィカの監督として凱旋した、かつてのバルサのスター☆クーマン監督の姿も感動的だったね。きっと彼は将来バルサの監督として、またカンプノウに戻ってくるだろうなぁ!
準決勝も楽しみっす!
さて、今回はRickie Lee Jonesのデビューアルバム『Rickie Lee Jones(邦題:浪漫)』(1979年)っす。
ここ数年、Rickie Lee Jonesを聴くことが多くなった。その理由は、以前に紹介したNorah Jones『Come Away With Me』(2002年)のおかげだ。このNorahの大ヒット・アルバムを聴くたびに、Rickie Lee Jonesを思い出す。何となく、ジャズ/カントリー/フォーク/ソウル/ポップスのクロスオーバー加減と声質のカンジが似ているんだよね。そんなことから、『Come Away With Me』と『Rickie Lee Jones』をセットで聴くのが、僕のお気に入りパターンだ。
Rickie Lee Jonesは、本作でデビューした女性シンガーソングライター。本アルバムとシングルカットした「Chuck E.'s in Love」が共に大ヒットし、その名を一躍有名しまシタ。
何たって、有名なフォトグラファーNorman Seeff撮影のこのジャケットだけでも魅力的だよね。いかにも頼りになる姉御ってカンジがイイよねぇ!一時期、僕の部屋のインテリアとして、このLPをずっと部屋の目立つ場所に飾っていたなぁ。
あとはRickie姉さんの下に集合したメンツがスゴイっす。ざっと挙げてもSteve Gadd、Andy Newmark、Jeff Porcaro、Willie Weeks、Buzzy Feiten、Neil Larsen、Randy Newman、Dr. John、Nick DeCaro、Michael MacDonald、Tom Scott、Ernie Watts等々。プロデューサーはRickie姉さんの幼馴染であるRuss TitelmanとLenny Waronker、エンジニアはRoger Nicholsといったように、デビュー作にしてこのメンバーを集めてしまう姉さんの豪腕に驚くばかりっす。
音楽的には、先のNorah Jonesを引き合いに出せば、自由奔放で、色っぽくて、可愛くなったNorah Jonesってカンジかな。今思うと、この時代にこのジャズ/カントリー/フォーク/ソウル/ポップスのクロスオーバー感覚は、かなり異色だったと思うね。
オススメ曲を紹介しときやす。全曲Rickie姉さん自身の作品っす。
「Chuck E.'s In Love」
前述の大ヒット・シングル。邦題「恋するチャック」と言った方がピンとくるかもね!ウエストコーストらしい軽快なナンバーっす。Rickieの個性的で可愛いセクシー・ボイスを堪能できマス。余裕たっぷりの堂々とした歌いっぷりがお見事!
「On Saturday Afternoon In 1963」
とってもノスタルジックな雰囲気が魅力のナンバー。シンプルなピアノの伴奏と浪漫チックなストリングスをバックが、Rickieの歌を際立たせてくれマス。
「Night Train」
素朴なアコースティック・ナンバー。この素朴かつロマンティックなカンジがNorah Jonesと似ている気がするねぇ。
「Young Blood」
楽しくリズミカルなナンバー。アレンジの秀逸な曲で、このアルバムのクロスオーバー感覚を満喫できます。
「Easy Money」
Little FeetのLowell Georgeもソロアルバム『Thanks I'll Eat It Here』でカヴァーしていたナンバー。このオリジナルは、かなりジャズ色を強くした仕上がりになってマス。
「Danny's All-Star Joint」
これもかなりジャズしているナンバーっす。Rickieのかつての恋人Tom Waitsあたりの影響もあるかもね!
「Weasel And The White Boys Cool」
Rickieの奔放な歌いっぷりが印象的な曲。ドラマティックな曲展開も飽きさせません。この雰囲気は同時代の女性シンガーでもRickieにしか出せないんじゃないかね!
「Company」
「After Hours」
名作映画のエンディング・テーマのような感動的なバラード「Company」。そして、アルバムの余韻を楽しめる小品「After Hours」 。昔、好きだった女の子にプレゼントしたカセットテープのラスト2曲がこの2曲だった。我が青春の思い出っす(笑)
LPの裏ジャケット(CDだと開いた1ページ目)にあるRickieとプロデューサーのRuss Titelman、Lenny Waronkerの3人が子供時代に撮ったスナップショットがとっても微笑ましいっす。未来の名プロデューサー2人を子分のように両側に従え、中央で親分面しているRickieが何とも印象的ですな。
*追記
よく考えれば、この写真って合成もしくはRuss、Lenny以外の誰かと撮ったものですよね。この三人が幼馴染みだったって話は聞いたことがないし、そもそも年齢が違うはずだし...
そうか、何度も歌っている間に記憶が薄れていましたが
チャッキーが恋してるんじゃなくて
Chuck E. が恋してたんですね。
ああ、70年代に戻りたい・・・笑
ありがとうございます。
何かジャケットを見てるだけで胸が高鳴るのが、この頃のアルバムですよね。
僕もずっと「恋するチャッキー」でインプットされていました(笑)
記事TBさせて頂きました。
なるほど。ノラ・ジョーンズは確かにリッキーを彷彿させますね。
リッキーはコンスタントにアルバムを出してますが、このデビューアルバムが強烈過ぎましたね。
ありがとうございます。
いやぁ〜250円でゲッチュとはホントお得ですね!
僕的には、女性シンガーソングライターの中でJoni MitchellとRickie Lee Jonesの存在感は別格な感じかもしれませんね!