録音年:1965年
ez的ジャンル:絶品Jazzギター
気分は... :『Kill Bill』最高!
大してJazzに詳しくない僕の中で、Jazzギタリストと言えば、Wes MontgomeryとGrant Greenという名前が真っ先に思い浮かぶ。George Benson、Pat Methenyといった人たちは、単にギタリストというよりも、もっと総合的なミュージシャン/アーティストってカンジかなぁ。それに比べると、Wes MontgomeryとGrant Greenは職人タイプのギタリストってカンジですよねぇ。
この二人のうち、好きなギタリストという意味で、相当頻繁に聴くのはGrant Greenなんだけど、Jazzギターの道を切り開いたと偉大なギタリストという点では、やっぱりWes Montgomery(1925-1968年)を押さえておくべきだよね。
1959年に36歳で初リーダー作を発表し、1968年に心臓麻痺で45歳という若さで他界するまで、その暖かく、歌心のあるプレイでJazzギターというものをグッとポピュラーな存在にした。まさに、Jazzギターの開拓者でしたね。
僕が持っているWesのアルバムは、『Incredible Jazz Guitar』(1960年)、『Full House』(1962年)、『Smokin' At The Half Note』(With Wynton Kelly Trio)(1965年)、『Dynamic Duo』(With Jimmy Smith)(1966年)、『A Day In The Life』(1967年)、『Willow Weep For Me』(1969年)あたりっす。
一般的には『Incredible Jazz Guitar』か『Full House』がWesの代表作として取り上げられることが多いけど、個人的に一番のお気に入りは、Wynton Kelly Trioとの共演作『Smokin' At The Half Note』(1965年)っす。何故だかわからないけど、ふと“Jazzギターが聴きたいなぁ?”と思った時に、無意識にCD棚からこのアルバムを探していることがあるんだよねぇ。
Wynton Kelly(1931-1971年)は、10代前半にデビューし、その後Gizzy GillespieやMiles Davisといった大物のバンドで活躍したピアニストっす。僕も50年代後半から60年代前半のMilesのアルバムを通じてKellyの名を知りまシタ。彼の代表作『Kelly Blue』(1959年)も結構好きっす。
本作は、タイトルにあるようにHalf Noteというクラブでのライブ・アルバムなんだけど、実際にライブは前半2曲のみで、後半3曲はスタジオ録音になっています。メンバーは、Wes Montgomery(g)、Wynton Kelly(p)、Paul Chambers(b)、Jimmy Cobb(ds)の4人っす。僕の中では、一番ノッているWesがこのアルバムの中に居るような気がしマス。
全曲紹介しときヤス。
「No Blues」
Kellyのかつてのボスである帝王Milesの作品。この作品はKellyがMilesのバンドに在籍中の得意レパートリーだったそうっす。ブルースではない(?)新しいブルースとでも言いたげな、Wesの小気味良く、自由なギター・ソロが艶やかでメチャカッチョ良いっす。13分近くある長尺ナンバーですが、飽きることなく聴けます。勿論、Kellyのピアノ・ソロも聴きごたえ十分っす。
「If You Could See Me Now」
アルバムで一番のお気に入りの美しくロマンチックなバラード。Jazz特有のロマンチズムが十二分に堪能できマス。まずはKellyのピアノにウットリっす。この頃のKellyは下降気味だったと聞くけど、この演奏は絶好調なカンジがします。そして、Wesのソロがさらに魅惑の世界へと誘ってくれマス。これぞ歌うギターってカンジですな。
「Unit 7」
ここからはスタジオ録音っす。この曲は、一言“いかした”アップ・ナンバー。リズム感溢れるグルーヴィーな演奏で一気に聴かせマス。
「Four on Six」
Wesの代表作『Incredible Jazz Guitar』にも収められていたナンバー。ノリノリのWesのギターはもう手の付けようがないカンジですな。カッチョ良さではアルバム中一番かも?絶品っす。
「What's New?」
お馴染みのスタンダード。本ブログでは、これまでJohn Coltrane、Jimmy Smithの「What's New?」を紹介しましたが、それらとはまた違った味わいっす。
まさにWhat's New?ってカンジかな?
今、WOWOWで『Kill Bill』のVol.1 & Vol.2を観て大興奮中!
何度も観て、ストーリーもわかっているし、この馬鹿馬鹿しさもわかっているんだけど、観るたびに笑えるし、興奮するし、新しい発見がある。この劇画チックな展開が何とも言えませんな。やっぱりタランティーノは天才ですね。
Wes Montgomery聴きながら、『Kill Bill』観賞なんて、Wesに失礼だね。ゴメンナサイm(_ _)m
ありがとうございます。
Grant Greenは60年代〜70年代初めの作品を中心に持っています。
持っている中では、『Alive』、『Green Is Beautiful』、『Live At The Lighthouse』といった70年初めの作品がベスト3ですかね。『Live At The Lighthouse』が一番好きです。
3枚共コンガがパカポコ鳴っているソウルフル&グルーヴィーなアルバムです。僕がGrant Greenに求めているものが基本的にそういった方向なので。