2010年09月18日

Caetano Veloso『Cores, Nomes』

Caetanoの魅力が上手くパッケージされた1枚☆Caetano Veloso『Cores, Nomes』
Cores & Nomes
発表年:1982年
ez的ジャンル:ジェントル&メロウMPB
気分は... :ジェントル&メロウ

久々にCaetano Velosoのソロ作を紹介しますね。
セレクトしたのは1982年リリースの『Cores, Nomes』です。

これまで紹介したCaetano Veloso関連作品は以下の3枚。

 『Tropicalia:Ou Panis Et Circencis』(1968年)
 ※Gilberto Gil、Gal CostaNara Leao、Os Mutantesらとの共演作
 『Caetano Veloso』(1969年)
 『Caetano』(1987年)

振り返ると、意外に当ブログでCaetano Velosoのソロ作を紹介していませんね。
単純に"ブラジル音楽を聴きたい!"といった気分で聴くアーティストではないからかもしれません。やはり、Caetanoの圧倒的な存在感、幅広い音楽性は別格ですね。

今日紹介する『Cores, Nomes』(1982年)は、80年代のCaetanoを代表する1枚だと思います。

近年、再評価の高い弾き語りアルバム『Caetano Veloso』(1986年)あたりも考えましたが、よりポップでカラフルなサウンドを楽しめる『Cores, Nomes』の方をセレクトしました。

アルバム全体を貫く瑞々しい美しさに魅了されます。サウンドも実にカラフルでキャッチーです。

個人的には「Queixa」「Trem Das Cores」あたりのメロウネスにグッときます。それ以外にもカーニヴァル賛歌「Um Canto De Afoxe Para O Bloco Do Ile」、Djavanのカヴァー「Sina」など聴き所の多いアルバムだと思います。

ジェントルな歌声、美しいメロディ、カラフルなサウンド、Caetanoの魅力が上手くパッケージされた1枚だと思います。

ジャケも素敵ですよね。Caetano作品の中でNo.1だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Queixa」
David Byrne監修のブラジル音楽コンピ『Brazil Classics 1: Beleza Tropical』にも収録されていたオープニング。素敵な歌とサウンドで彩られた爽快メロウはモロに僕好みの1曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=G76ASeUGHGg

「Ele Me Deu Um Beijo Na Boca」
淡々とした歌とグルーヴィーなサウンドの組み合わせに引き寄せられる1曲。歌詞には♪Rolling Stones forever rock'n and rollin'♪なんて歌詞も飛び出します。
http://www.youtube.com/watch?v=4POUZNOjeY4

「Trem Das Cores」
Caetanoの優しい歌声と美しいメロディに魅了される名曲。2分半にも満たない曲ですが、もっと長尺で聴きたいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=pzVYLNaCdEo

「Sete Mil Vezes」
それまでのカラフルなサウンドから一変し、シンプルなバックで歌われています。
http://www.youtube.com/watch?v=Tg9iG24I3M4

「Coqueiro De Itapoa」
Dorival Caymmi作品のカヴァー。弾き語りでサラっと聴かせます。

「Um Canto De Afoxe Para O Bloco Do Ile」
Bloco Afro(黒人によるカーニヴァル演奏集団)の名門Ile Aiye賛歌。Caetanoの息子Morenoも参加しています。パーカッションと男女合唱のみの感動的な仕上がり。
http://www.youtube.com/watch?v=9eXbh-6xxUQ

「Cavaleiro De Jorge」
ホーン隊が盛り上げてくれる爽快グルーヴ。コンテンポラリーな仕上がりが好きです。

「Sina」
Djavanのカヴァー。Djavan本人も参加しています。Djavanヴァージョンは人気作『Luz』(1982年)に収録されています。両ヴァージョンを聴き比べてみるのも楽しいのでは?Caetanoヴァージョンはキャッチー!Djavanヴァージョンは感動的!というのが僕の印象です。
http://www.youtube.com/watch?v=Rf6JqQOcwfY

Djavan「Sina」(From 『Luz』)
http://www.youtube.com/watch?v=2RAbrXJQTtU

「Meu Bem, Meu Mal」
Thomas Improtaのジャジーなピアノをバックに歌う感動的な仕上がりです。

「Genesis」
Gal Costa、Gilberto Gil、妹Maria Bethaniaも参加したファンキー・チューン。4人が共演したライブ・アルバム『Doces Barbaros』(1975年)にも収録されていました。

「Sonhos」
Peninha作品。弾き語りでしっとりと歌い上げます。
http://www.youtube.com/watch?v=KdiLL06YkJc

「Surpresa」
Joao Donatoとの共作。ロマンティックな仕上がりにグッときます。

まだ70年代のCaetano作品を紹介していないので、次回は『Joia』(1975年)か『Qualquer Coisa 』(1975年)あたりを紹介しますね。

Caetano Veloso関連作品の過去記事もご参照下さい。

『Tropicalia:Ou Panis Et Circencis』(1968年)
Ou Panis Et Circensis

『Caetano Veloso』(1969年)
Caetano Veloso (Irene)

『Caetano』(1987年)
Caetano (Jose)
posted by ez at 12:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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