2010年09月20日

Jo Mama『Jo Mama』

Danny Kortchmar、Charles Larkeyらによるファンキー・ロック☆Jo Mama『Jo Mama』
ジョー・ママ(紙ジャケット仕様)
発表年:1970年
ez的ジャンル:ファンキー&ソウルフル・ロック
気分は... :祝日にピザはいかが!

今日は何故か、70年代USロック/ポップス・ファンにはお馴染みのギタリストDanny Kortchmar(Danny Kootch)関連作品が聴きたい気分になりました。

とりあえず家のCD棚から、Kortchmar、Charles Larkey、Carole Kingの3人で組んでいたグループThe City唯一のアルバム『Now That Everything's Been Said』(1968年)、The City解散後にKortchmar、Larkeyらが結成したJo Mamaの1stアルバム『Jo Mama』(1970年)、Kortchmarの1stソロ・アルバム『Kootch』(1973年)の3枚を取り出してきてテーブルの上に並べてみました。

僕と同じように、The City『Now That Everything's Been Said』Jo Mama『Jo Mama』Danny Kortchmar『Kootch』の3枚をセットで所有・愛聴されている方は多いと思います・・・

しばらく3枚を眺めていましたが、ジャケが一番祝日っぽい(?)Jo Mama『Jo Mama』をセレクトしました(笑)

前述のように、Jo Mamaは、The City解散後にDanny KortchmarCharles Larkeyの二人がが女性ヴォーカリストAbigail Hanessらのメンバーを集めて結成したグループです。グループは『Jo Mama』(1970年)、『J Is for Jump』(1971年)という2枚のアルバムをリリースしています。

今日紹介する1st『Jo Mama』は、フリーソウル人気曲「Love'll Get You High」が収録されている作品です。

メンバーはAbigail Haness(vo)、Danny Kootch(g、vo、congas)、Charles Larkey(b)、Ralph Shuckett(key、vo)Joel Bishop O'Brian(ds)の5名。プロデュースはPeter Asherが務めています。

とにかくファンキーな仕上がりにグッとくるアルバムですね。ファンキーと言っても、ノリが良いだけはなくコクがある感じがたまりません。また、ファンキー・サウンドにマッチするAbigail Hanessのソウルフルなヴォーカルもアルバムの魅力を高めています。ラテン・フレイヴァーの曲もあり、グループの引き出しの多さも感じさせます。

全12曲中10曲がメンバーのオリジナルです(Kortchmar単独作が7曲、メンバー共作が3曲)。

改めて聴いても、捨て曲ナシ!充実の全12曲を存分に楽しみました。

全曲紹介しときやす。

「Machine Gun Kelly」
James Taylorヴァージョン(アルバム『Mud Slide Slim and the Blue Horizon』収録)でもお馴染みのスワンピーなレイドバック・チューン。Shuckettのエレピがご機嫌です!

「Midnight Rider」
この時期でこのタイトルだど、The Allman Brothers Bandの同名曲を思い浮かべる方も多いかもしれませんが同名異曲です。Hanessのソウルフルなヴォーカルを堪能できるゴスペル調の仕上がりです。

「Searching High, Searching Low」
メンバーの小粋な演奏にグッとくるR&Bチューン。Hanessのヴォーカルも含めて、軽やかだけどコクがある感じがたまりません。

「Lighten Up, Tighten Up」
ブルージーでイナたい演奏がいい感じビター・チューン。酒瓶片手にホロ酔いモードで聴きたい1曲です(笑)

「Venga Venga」
モロに僕好みのラテン・フレイヴァーの1曲。もっと長尺で聴きたいですね。あっけないエンディングが少し残念です。

「Sailing」
完成度ではアルバム随一だと思います。Carole King作品かと思うほど楽曲がキャッチーで、美しく躍動感のあるヴォーカル&演奏も申し分ありません。

「Great Balls Of Fire」
Jerry Lee Lewisでお馴染み「火の玉ロック」のカヴァー(Otis Blackwell/Jack Hammer作)。ここではファンキー&アーシーなヴァージョンで聴かせてくれます。パンチのあるHanessのヴォーカルと深いコクのあるリズム隊にグッときます。

「The Sky Is Falling」
Kootchのギター・ソロを堪能できるファンキー・チューン。グループの持つファンキーな魅力が凝縮されているのでは?

「The Word Is Goodbye」
Hanessのソウルフルなヴォーカルを前面にフィーチャーしたスロウ。ジャジー&ブルージーな雰囲気にグッときます。

「Check Out This Gorilla」
美しく感動的な仕上がり。如何にも!なスロウ・バラードにしないところが彼らのセンスの良さかもしれませんね。

「Cotton Eyed Joe」
トラディショナルをメンバーがアレンジしたもの。感動的なヴォーカル&コーラスにグッときます。♪Cotton Eyed Joe〜♪の部分が♪彼女〜♪と聴こえてしまうのが僕だけでしょうか(笑)

「Love'll Get You High」
ラストはフリーソウル好きにはお馴染みのファンキー・グルーヴ。Archie Bell & the Drells「Tighten Up」好きの人であれば、絶対に気に入る1曲です。『Free Soul Garden』でも「Love'll Get You High」〜「Tighten Up」という曲順で並べられていましたね。個人的にはそこにKingfish「Hypnotize」も加えて聴くのがお気に入りです。「Tighten Up」云々を抜きにしても、ホーン隊も入ったアンサンブルは聴き応え十分です。

The City『Now That Everything's Been Said』Danny Kortchmar『Kootch』も、そのうち紹介したいと思います。

『J Is for Jump』(1971年)
ジャンプ

The City『Now That Everything's Been Said』(1969年)
Blu-spec CD 夢語り

Danny Kortchmar『Kootch』(1973年)
Kootch
posted by ez at 00:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック