発表年:1992年
ez的ジャンル:異才UKクラブ・ミュージック
気分は... :ドルフィンズ連勝ですが・・・
NFLでは、我がマイアミ・ドルフィンズがバイキングスに勝利し、開幕2連勝となりました。深夜生中継で試合を観戦しながら、思わずガッツポーズしてしまいました!
先週のドルフィンズ戦はTV中継が無かったので、ようやく今シーズンのドルフィンズを中継で観ることができました。
ファーヴから3インターセプトを奪った守備陣には大満足でしたが、攻撃陣には不満が残りました。ブラウン、ウィリアムスによるラン攻撃には合格点を与えたいですが、QBへニーを中心としたパス攻撃は全くダメでしたね。特にへニーはNFLの先発QBのレベルにあるとは思えませんでした。
AFC東地区の優勝を目指すためには、先発QBの課題を解決し、WRマーシャルらを生かしたパス攻撃を機能させることが急務だと思います。
今日は90年代に活躍したUKのクラブ・ミュージック・ユニットPressure Dropのデビュー・アルバム『Upset』(1992年)です。
Pressure Dropは、Justin LanglandsとDave Henleyの二人がロンドンで結成したユニット。二人はBlood Brothersの名でクレジットされていることもあります。
1990年に「Back2Back」、「Feeling Good」といったシングルをリリースし、UKクラブ・シーンでその存在が知られるようになります。1992年にデビュー・アルバム『Upset』をリリースし、その独特なアプローチで人気を博しました。その後も『Front Row』(1993年)、『Elusive』(1997年)といったアルバムをリリースしています。
当時も今も日本では認知度がかなり低いユニットかもしれませんね。
しかしながら、本作『Upset』は、かなりインパクトのある作品でした。
今日ではアシッド・ジャズの流れで語られることが多いようですが、当時の僕にはアシッド・ジャズのユニットという認識は無かったですね。確かにアシッド・ジャズ的な要素もありますが、トリップ・ホップやブレイクビーツ等のエッセンスも取り込んだ、異才ユニットによるドープなUKクラブ・ミュージックという印象でしたね。ジャケのイメージも含めて毒気のある洗練を感じさせる作品でした。
ゲストにはアシッド・ジャズの人気グループGallianoやLeftfieldのPaul Daleyも参加しています。
アシッド・ジャズ、グラウンドビート、ハウス、トリップホップ、UKソウル、ブレイクビーツ等の90年代前後のUKクラブ・ミュージックは、今振り返っても実に面白かったと思います。でも、その割には今日の評価が低いのは残念ですね。
本作も埋もれた90年代作品の1枚ですが、今聴いてもグッときます。
全曲紹介しときやす。
「Intro」
ダビーなイントロでアルバムは幕を開けます。
「You're Mine」
シングル曲。Joanna Lawの女性ヴォーカルをフィーチャーした哀愁モードの人気曲。90年代初めの頃はこのタイプのUKクラブ・ミュージックがストライクでした。Leftfieldによるリミックスも人気でした。それ以外にも様々なリミックスがリリースされています。
http://www.youtube.com/watch?v=wto5HZpqQaw
「You're Mine (Leftfield Vocal Mix) 」
http://www.youtube.com/watch?v=w_XAynm2Aug
「Everything Will Be Alright Tomorrow」
アシッド・ジャズの人気グループGallianoが参加しています。ドープなアシッド・ジャズ・チューンに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=ZjM4VDch4sA
「Big Noise」
シングル・カットされたラテン・ブレイクビーツ。今聴くと、この曲が一番好きですね。気取ったジャケの雰囲気とも重なる小粋な仕上がりにグッときます。
http://www.youtube.com/watch?v=9AQWxwcLnDA
「The Gardener」
Issacのヴォーカルをフィーチャーしたトライバルな仕上がり。
「Gotta Make It Home」
Mark Cornellのヴォーカルをフィーチャー。アシッド・ジャズ、トリップ・ホップ、トライバルのエッセンスを上手く融合している感じが好きです。
http://www.youtube.com/watch?v=tkDaygVLijI
「I'm Your Fool」
アルバムの中で最もスマートな仕上がりかもしれません。グラウンドビートとか好きな人は気に入ると思います。もっと長尺で聴きたいですね。
「Nice Touch」
Eusebeのヴォーカルをフィーチャー。大音量で聴きたいクラブ・モードの仕上がり。今聴いても古臭さを感じないのは、彼らのセンスの良さでしょうね。
http://www.youtube.com/watch?v=T4yZoUdKi4c
「Groove Me」
Alison Gordonのリード・ヴォーカルをフィーチャーしたグルーヴィーなクラブ・チューン。当時はこのタイプの曲が大好きだったのですが、今聴くと少し飽きるかも?
http://www.youtube.com/watch?v=I7PwAi-o6Fw
「Spirits Fall」
Mark Cornellのヴォーカルをフィーチャー。この曲はアシッド・ジャズっぽいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=P_ifQqJo-5g
「People Shall Govern」
Younger Youthをフィーチャーしたラガマフィン・チューン。当時はこういったラガマフィン・チューンが流行っていましたね。
「Back2Back」
アルバムに先駆けてシングル・リリースされていた人気曲。ミステリアスな雰囲気のダークなグルーヴ感に惹かれます。
http://www.youtube.com/watch?v=Uc_kHOH_JXQ
※アルバム・ヴァージョンとは少し異なります。
「Outro」
アルバムのアウトロ。
『Front Row』(1993年)
『Elusive』(1997年)
攻撃の方はプレシーズンゲームの様子から考えて
チャド・ペニントンを使うだけでかなり楽になると思うのですが
代えないんでしょうね。。。
Pressure Drop、初めて聞きましたが気に入りました。
お久しぶりです。
ドルフィンズ2連勝は嬉しいですね。
特にバイキングスに勝利したのは大きいですね。
ファーヴが本調子ではない序盤に対戦したのはラッキーでしたね。
> チャド・ペニントンを使うだけでかなり楽になると思うのですが
同感です。へニーのままではジェッツ、ペイトリオッツといった東地区の強豪相手には厳しい気がします。
Pressure Dropは、90年代前半のUKらしいクラブ・サウンドが魅力ですね。
ジャケも含めて、少し毒っ気がある感じが好きです。