2010年09月29日

Belle & Sebastian『Tigermilk』

ベルセバ、伝説のデビュー・アルバム!☆Belle & Sebastian『Tigermilk』
タイガーミルク
発表年:1996年
ez的ジャンル:グラスゴー系ネオアコ/ギター・ポップ
気分は... :新作もリリースされますが・・・

日本でも根強い人気を誇るスコットランド、グラスゴー出身のネオアコ/ギター・ポップグループ、Belle & Sebastianの2回目の紹介です。

『The Boy With The Arab Strap』(1998年)に続いて紹介する作品として、"幻のデビュー・アルバム"であった『Tigermilk』(1996年)と実質的なデビュー作『If You're Feeling Sinister』(1996年)のどちらにするか悩みましたが、ジャケの好みで『Tigermilk』にしました(笑)

今日では彼らのデビュー・アルバムとして位置づけられている本作『Tigermilk』ですが、元々は大学の実習として制作され、アナログ盤のみ1000枚限定でプレスされたものです。このため、後年に幻のデビュー・アルバムとして話題を集め、その後CDで再発されました。

Stuart Murdoch(vo、g)とStuart David(b)のみでスタートした彼らですが、本作制作のためにStevie Jackson(vo、g)、Isobel Campbell(vo、cello)、Chris Geddes(key)、Richard Colburn(ds)が集められ、その後のグループの骨格が組まれました。

中身の方は、とても大学の実習として制作された作品とは思えない充実ぶりです。

ベルセバらしい繊細かつナイーブなネオアコ/ギター・ポップを堪能できます。一方でベルセバらしからぬ楽曲も収録されており、興味深く聴くことができます。

コアなベルセバ・ファンは『If You're Feeling Sinister』あたりの方が"らしい"作品なのかもしれませんが、個人的には本作の方が聴き易い気がします。

ベルセバと言えば、間もなく約4年半ぶりの新作『Write About Love』がリリースされますね。

『Write About Love』(2010年)
Write About Love

新作を聴く前に過去作品をチェックしてみるのも良いのでは?

全曲紹介しときやす。

「The State I Am In」
オススメその1。邦題「僕はこんなさ」。オープニングはメロディアスなギターポップに仕上がっています。繊細かつナイーブな雰囲気にグッときます。歌詞には衝撃のカミング・アウトも飛び出しますが(笑)
http://www.youtube.com/watch?v=soMbZ7eLKlM

「Expectations」
悲しげな疾走感が印象的なネオアコ・チューン。Isobelのチェロやホーンが盛り上げてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=2H56B0Eslfs

「She's Losing It」
オススメその2。邦題「傷だらけの女の子」。「The State I Am In」同様、歌詞はビミョーですが、甘酸っぱいメロディはギターポップ/ネオアコ・ファンを虜にするはずです!
http://www.youtube.com/watch?v=1RShI_-85os

「You're Just A Baby」
オススメその3。R&Bテイストも取り入れた小気味良いロック・チューン。モッズ系の音が好きな方は気に入るはず!
http://www.youtube.com/watch?v=IpJUFdcoSqM

「Electronic Renaissance」
タイトルの通り、エレクトロニカというよりエレポップなサウンドはベルセバらしからぬ仕上がりです。でも、そこが面白いですね。
http://www.youtube.com/watch?v=gP4_BJI8OCM

「I Could Be Dreaming」
オススメその4。邦題「見てはならぬ夢」。切ないメロディにグッとくる青春ポップ・チューン。みんなが期待するベルセバ・サウンドを堪能できます。
http://www.youtube.com/watch?v=D5ZIqwpYk9Y

「We Rule The School」
オススメその5。美しいメロディ&アレンジが胸に染み渡る1曲。Isobelの美しいチェロが感動を高めてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=hoK5QiN2vxc

「My Wandering Days Are Over」
オススメその6。邦題「彷徨える日々の終焉」。ベルセバらしい繊細かつナイーブな雰囲気に満ちたネオアコ・チューン。疾走感もあってサイコーです!
http://www.youtube.com/watch?v=qg2C5PicIXI

「I Don't Love Anyone」
オススメその7。邦題「それでも僕は愛さない」。80年代、90年代のUKロックがお好きな人であれば、このメロディにグッとくるのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=qg2C5PicIXI

「Mary Jo」
オススメその8。曲自体はサラッとした仕上がりですが、美しいアレンジに魅了されます。軽くパーカッシヴなのも僕好み。
http://www.youtube.com/watch?v=7nYqKJ0gcas

Belle & Sebastian関連の過去記事もご参照下さい。

『The Boy With The Arab Strap』(1998年)
The Boy With the Arab Strap

The Gentle Waves『Swansong For You』(2000年)
Swansong for You
posted by ez at 00:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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