発表年:2003年
ez的ジャンル:血縁系ネオ・フィリー
気分は... :ナチュラル(* ̄∇ ̄*)
今回はFatin DantzlerとAja Graydon の夫婦R&B/SoulデュオKindred The Family Soulのデビュー・アルバム『Surrender To Love』(2003年)っす。
Musiq『Soulstar』の記事投稿で書いたように、フィラデルフィアを拠点とするKindredはネオ・フィリー系のグループっす。。
何たってKindred(血縁)のFamilyによるソウルだからねぇ!
夫婦デュオということで、どこかで“21世紀のAshford & Simpson”みたいな記事を見かけたけど、あまりそんな感じは受けないなぁ。Kindred はAshford & Simpsonほど見た目も濃くないし(笑)
僕は初めてこのアルバムを聴いた時に、同じ夫婦デュオでもBobby Womackの弟CecilとLindaのカップルWomack & Womackを思い出した。彼らの『Love Wars』(1983年)というアルバムのナチュラルさが大好きなんだけど、それと同じ力の抜け具合をカンジたねぇ。ただ、Womack & Womackがまさにソウルのナチュラルさだったのに対して、Kindredはニューソウル的なナチュラルさだねぇ。
昨年発表した2ndアルバム『In This Life Together』も悪くないけど、少しマーケットを意識しすぎたカンジかな?なので、僕的にはこの1stアルバムの方がお気に入りっす。
オススメ曲を紹介しときやす。
「Rhythm of Life」
アルバムからのリードシングルとなった曲。ジャジーだけど実にリラックスしたカンジが魅力のナンバー。このあたりはネオ・フィリーらしいね。
「Far Away」
FatinとAjaそれぞれのボーカルの持ち味を堪能できるナンバー。元RufusのBobby Watsonがベースで参加してマス。
「Stars」
アルバムの前半はスローが多いんだけど、スローものでは実にエレガントなナチュラルさを感じるこの曲が一番好きだなぁ。週末に朝までマッタリ飲んでる時なんかに聴きたいねぇ。
「I Am」
アルバムでダントツのお気に入りナンバー。サウンド的には「Marvin Gaye+Donny Hathaway+Stevie Wonder」というカンジでニュー・ソウル好き的には完璧ですな。そこにAjaとゲスト参加のJazmine Sullivanの包容力のあるボーカルが絡んでくる。ホント、この1曲にKindredの魅力が全て詰まっている気がしマス。
「Family Song (Reprise)」
約1分20秒程度のインタールードなんだけど、Jill Scott、Bilal、Musiqといったネオ・フィリー・オールスターズがコーラスで参加してマス。
「Meant to Be」
アーバン・ソウル・テイストなナンバー。さりげなくオシャレっす。この曲も週末の夜にピッタリだねぇ。
「Spread the Word」
「If I」
僕がすぐにヤラれるパーカッシブなグルーヴ感がたまらないナンバー2曲。2曲ともホーンセクションやフルートがさらにグルーヴを盛り上げてくれマス。
「Don't Wanna Suffer (Carbon Copy)」
これは実にCurtis Mayfieldなナンバーっす。骨太Curtisってカンジの疾走感がいいですな。
「Party's Over」
Flo BrownとMalik B.のラップをフィーチャーしたニューソウルHip-Hopといった趣のナンバー。
「Rhythm of Life(King Britt Remix)」
King Brittによる「Rhythm of Life」のRemix。邪道だけど、実はこのフロア仕様の曲がアルバムで一番スキ!って人は案外多いんじゃないかと思いマス。僕も実はオリジナルよりもこのRemixの方がダントツに好きっすm(_ _)m
何故だかこのアルバムを聴いていると、渋谷、下北沢、中目黒あたりで週末飲んでいる風景が頭に浮かんでくる。渋谷だと台湾料理で一杯やってるカンジだね。何故だろう?このアルバム一番聴いていた頃、そんな週末の行動パターンが多かったのかなぁ(? ?)