発表年:1999年
ez的ジャンル:サイケ&偏執系ポップ
気分は... :バルサ勝ってね...
いよいよあと数時間でUEFAチャンピオンズリーグの準決勝「ミラン対バルセロナ」っす。かつてミラン黄金期を支えたオランダ・トリオの一人であるライカールトが敵将バルサの監督として、ジュゼッペ・メアッツァへ乗り込んできマス。
両チームともケガ人がいて、必ずしもベストメンバーでの対戦ではありませんが、攻め合いの点取り合戦を期待しちゃいます。特に注目はロナウジーニョ対カカというブラジル代表MF対決ですよね。バルサファンの僕は、3対2あたりのスコアでバルサが勝ってくれることを望みますが。
今日紹介するのはThe Flaming Lipsの1999年発表の『The Soft Bulletin』っす。
正直、このグループのことは全然わかってないんだけど、本作『The Soft Bulletin』と『Yoshimi Battles The Pink Robots』(2002年)を持っている。何かこの2枚の不思議な魅力が忘れられず、たまに聴きたくなるんだよね。
『The Soft Bulletin』を購入してから約7年...今回初めてこのグループのことを調べてみました。1983年にオクラホマで結成されたグループで、メンバーはWayne Coyne(vo、g)、Steven Drozd(ds)、Michael Ivins(b)の3人組らしい。
Mercury Revと関係が深いバンドなんだね。Mercury RevのギタリストJonathan DonahueはかつてFlaming Lipsのメンバーだったし、同じくベーシストのDave Fridmannが本作や『Yoshimi Battles The Pink Robots』のプロデューサーとして参加していマス。僕はMercury Revの名作『Deserters Songs』(1998年)も持っているけど、全然両者のつながりを知らなかった。でも、言われてみりゃ、『Deserters Songs』と『The Soft Bulletin』って同じ肌触りを持ったアルバムだよね。
僕は基本的にTodd Rundgren、XTCといったポップ偏執狂のアルバムを欲しやすい。The Flaming Lipsの他のアルバムは聴いたことがないのでわからんけど、少なくとも『The Soft Bulletin』と『Yoshimi Battles The Pink Robots』の2枚にはポップ偏執狂のニオイがプンプンした。当然の流れで、このノスタルジックで、メルヘンチックで、サイケなポップ・サウンドに僕は病みつきになっていきまシタ。
オススメ曲を紹介しときやす。
「Race For The Prize」
シングルカットもされた人気曲。僕もこの曲をCDショップで試聴して、本作の購入を決めた記憶がありマス。いかにもポップ偏執狂が歓喜するミラクルな曲だよね。かつてのPhil Spectorのウォール・オブ・サウンドのように仰々しいんだけど、その一方でとてもラフなカンジがアンバランスで何ともいいですな。
「The Spark That Bled」
とってもメランコリックでサイケなナンバー。何とも儚いカンジが魅力っす。
「Slow motion」
美しいオーケストラあり、ダビーでドラッギーな音響処理もなされいるゴッタ煮ナンバー。
「The Observer」
ジャケ・デザインのイメージにぴったりのロンリネスなインスト・ナンバー。
「Waitin' For A Superman」
曲自体は案外単調なんだけど、アレンジの腕で一気に聴かせちゃうところがスゴイね。
「Suddenly Everything Has Changed」
3分54秒のなかに、実にさまざまな展開が盛り込まれた短編映画のようなナンバー。アレンジが実に見事ですな。
「The Gash」
実に壮大かつカルトなカンジのポップ・ナンバー。みんなで手拍子しながら、大合唱できちゃうカンジがいいよね。
「Feeling Yourself Disentergrate」
マッタリ感と切なさが同居するナンバー。何か静かに夕陽をじっと見つめていたい気分になるカンジの曲。ジンワリ心に染み渡ってくるねぇ。今の気分にピッタリの曲かも?
「Buggin'」
とってもメロディ、アレンジがまとまっているポップ・ソング。ちょっとヒネリが少ない気もするけど(笑)
今回初めて気付いたんだけど、このアルバムってUS盤とUK盤で内容違うんだね。僕が持っているのはUK盤でした。
ヨシミさんがピンクロボットとバトルする『Yoshimi Battles The Pink Robots』もいいですよ。こちらは、ピコピコのエレクトロニカなテイストが強いカンジっす。