発表年:1977年
ez的ジャンル:ブルーアイド・ソウル系AOR
気分は... :乱でBoo!
今回はErik Tagg(Eric Tagg)の2ndアルバム『Rendez-Vous』(1977年)です。
AOR/フリーソウル・ファンに大人気の男性シンガーErik Tagg(Eric Tagg)の紹介は1stアルバム『Smilin' Memories』(1975年)に続き2回目となります。
今日は気分がAORモードだったので、本作とMarc Jordan『Mannequin』(1978年)のどちらにするか迷ったのですが、ジャケでコチラにしました。前回『Smilin' Memories』を紹介したのも(昨年の)11月でした。僕の中でErik Taggは秋に聴きたいAORなのかもしれません(笑)
本作『Rendez-Vous』は1st『Smilin' Memories』同様、オランダのみリリースのレア盤でしたが、今日ではAOR/フリーソウル系の名盤としてお馴染みの作品ですね。
レコーディングは、兄Larry Tagg(Bourgeois Taggのメンバー)を含む地元ダラスのミュージシャンと共に行われました。 David Foster、Lee Ritenour、Jeff Porcaro、Michael Porcaro等の強力メンバーを迎えた『Smilin' Memories』と比較すると地味なメンバーですが、その事を全く感じさせない素敵なメロウ・サウンドを聴かせてくれます。
ライナー・ノーツやショップのサイトには、Stevie Wonder『Songs In The Key Of Life』(1976年)からの影響が大きいとの解説がありますが、確かにその影響を覗える楽曲がいくつかあります。ただし、モロにStevie調ではなく、メロウなシティ・ポップ・サウンドと上手く調和させているところがお見事という気がします。
やはり、『Smilin' Memories』とセットで揃えておきたい1枚ですね。
全曲紹介しときやす。
「Got To Be Lovin You」
オススメその1。本作のキラー・チューンと言えば、このオープニングなのでは?ブラジリアン・フレイヴァーのシティ・ポップはAOR/フリーソウル好きにはたまらない仕上がりです。
http://www.youtube.com/watch?v=B3kwd1d62hk
「Rendez-vous」
オススメその2。タイトル曲は『Songs In The Key Of Life』からの影響が覗えます。アーバンな雰囲気の中にStevieテイストをうまく散りばめています。
「Lover With Stature」
今の季節にピッタリの少し寂しげな雰囲気にグッときます。SSWらしいシンプルな仕上がりが印象的です。
「Fancy Meeting You」
アレンジがなかなか面白いです。アルバムのいいアクセントになっていますね。
「Marja's Tune」
オススメその3。この曲も『Songs In The Key Of Life』風です。それでもシティ・ポップなテイストを入れてモロにStevie調になっていないところが好きです。
「Babies」
アルバムの中でも最もファンク調の仕上がり。ファンキーはギター&ホーン・セクションが盛り上げてくれます。
「Mutual Feeling」
オススメその4。ラテン・フレイヴァーのアーバン・サウンドが心地好いです。「Got To Be Lovin You」に次ぐ僕のお気に入りです。
http://www.youtube.com/watch?v=tmQLg1nWbjw
「Soul Touch」
哀愁モードのブルーアイド・ソウル。中盤以降の意表を突くアレンジにグッときます。
「Life Goes On」
哀愁モードのバラードで締め括ります。このエンディング・ソングの印象が強く、僕の中でErik Taggは秋に聴きたいAORなのかも(笑)
CDには「Living Off The Love」、「The Love I Gave」、「Who Are You?」、「Will They Be Listening?」という4曲の未発表がボーナス・トラックとして追加収録されています。
『Smilin' Memories』(1975年)
Eric Tagg『Dream Walkin'』(1982年)