発表年:1990年
ez的ジャンル:ファンク系男性R&B
気分は... :ドルフィンズは勝利したもの・・・
NFLでは我がマイアミ・ドルフィンズが勝利しましたが、
先発復帰したQBペニントンがわずか2プレーで負傷退場、代わって登場の前週までの先発QBへニーも負傷退場・・・3rdQBシグペンを投入というスクランブル状態でした。次戦以降が気掛かりです。
今回は決してヒットしたわけではありませんが、ソウル/R&Bファンの間で人気の高い1枚Kipper Jones『Ordinary Story』(1990年)です。
Kipper Jonesはミシガン州フリント出身、L.A.育ちの男性R&Bシンガー。1979年に男性R&BグループTeaseを結成し、リード・ヴォーカルを務めました。
Teaseとして、『Tease』(1983年)、『Tease』(1986年)、『Remember...』(1988年)という3枚のアルバムをリリースしますが、商業的な成功を収めることなくグループは解散します。
その後ソロへ転向し、1990年に今回紹介する1stアルバム『Ordinary Story』をリリースしますが、その後表舞台から姿を消してしまいます。ただし、プロデューサー&ソングライターとしてVanessa Williams、Brandy、Ray J、Chante Moore、Kenny Lattimore、Chaka Khan、Juice、Tevin Campbell等の作品で彼の名前を確認することができます。長い沈黙が続いた彼でしたが、2008年に突如18年ぶりとなる2ndアルバム『K.I.P.』をリリースし、ファンを喜ばせてくれました。
(R&Bファンではない)ソウル・ファンの支持が高い男性R&Bシンガーというイメージがありますね。
今回紹介する『Ordinary Story』は、James MtumeがプロデュースしたTease『Remember...』(1988年)とセットで評価の高いアルバムですね。僕も当時『Remember...』からの流れで期待を持って本作を購入した記憶があります。。
ソウルフルであったTease『Remember...』と比較すると、よりファンク色が強く、Hip-Hop、ハウスなどのエッセンスも取り入れた仕上がりになっています。それでもTease時代からのファンも納得させる内容になっています。
アルバムにはChuckii Booker、Thommy O、Derek OといったTease時代の同僚やDust Brothers、Keith Crouchなどが参加しています。
全曲紹介しときやす。
「Welcome to the Hoo Group!」
アルバムのプロローグ。
「Shock Wave」
1stシングルにもなったファンク・チューン。1987年にSheena Eastonがシングル「Eternity」のB面として本曲をリリースしています(Narada Michael Walden プロデュース)。Kipper自身のヴァージョンはCameoあたりを彷彿させる重量感のある打ち込みファンクに仕上がっています。歌詞に出てくるBar-Kays「Holy Ghost」がネタで使われています。Chukii Bookerとの共同プロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=NDktf0Ci5Ck
「Carry On...」
James Brown、Sly Stone、Jam & Lewis、Parliament、Mtume、Roger
Bootsy Collins、Prince、Living Colour、Ten City等々、新旧ブラック・アーティストの名前が続々と登場するファンク・チューン。最後にIsley Brothersの名を挙げて次曲へと続きます・・・
「Footsteps in the Dark」
前曲「Carry On...」で最後に名前が挙がったIsleysの名曲をカヴァー(オリジナルは『Go For Your Guns』収録)。この演出は心憎いですね。僕が「Footsteps in the Dark」へ思い入れを強くしたのは本ヴァージョンがきっかけであり、思い出に残る1曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=tImODdIuBDQ
「Poor Elaine」
クワイエット・ストームな雰囲気にグッとくるバラード。落ち着いた大人の哀愁バラードに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=0DhtxBniHK0
「My House」
ソウルフルなバラードかと思いきや、一転してアッパーなハウス・チューンへ・・・このあたりはR&Bとハウスの距離感が近かったこの時期らしいですね。
「Ordinary Story, Pt. 1」
タイトル曲はPrince「Hot Thing」ネタのクール・ファンクに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=WbDDOcOa3Ac
「Cut Me No Slack (Ordinary Story, Pt. 2)」
「Ordinary Story」のPt. 2という位置づけですが、別の曲だと思って楽しんだ方が良いと思います。同じファンク・チューンでもPt. 1よりカラフルな印象を受けます。
「Trust」
この曲はNJSしていますね。こういうアップ・チューンはこの時期らしいですが、サウンドのみ浮き上がらずヴォーカルと一体感があるのがいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=0wzenrKdJzg
「Consider Me Yours」
味わい深いソウル・バラード。Kipperのヴォーカリストとしての魅力を堪能できます。
「Watch over Me」
ラストはヒューマンな感動で胸を打たれるソウル・チューン。Keith Crouchがソングライティング&プロデュースしています。このエンディングがあるので余計に本作が名盤であると感じてしまいます。
『K.I.P.』(2008年)
久々のワイルドキャット連発には焦りましたが
あれが成功してしまうところがまた面白いところで。。
無茶するのが好きそうなシグペンには
こんな状況ですので是非慎重にプレイして欲しいものです。
それにしてもペニントンは残念でした。できれば復帰を目指して欲しいですが。。
KIPPER JONESさんはすっかり忘れていました。
好みだ。。
ありがとうございます。
QB陣に続き、ロングまで・・・
傷だらけのイルカ軍団は心配ですね。
次戦のベアーズは強敵ですが、何とか粘って欲しいですね。