2006年04月26日

The Dave Pike Set『Noisy Silence-Gentle Noise』

クラブでも大人気のシタール名曲「Mathar」収録のヨーロッパJazz☆The Dave Pike Set『Noisy Silence-Gentle Noise』
ノイジー・サイレンス-ジェントル・ノイズ(紙ジャケット仕様)
録音年:1969年
ez的ジャンル:ジャーマン系クラブJazz
気分は... :ワクワクしてる?

最近、仕事でもプライベートでもワクワク感を大事にしている。

ワクワクする場所には、ワクワクして行動している人がいる。
ワクワクして行動している人に出会うと、その人に会った他人もワクワクする。
だからワクワクする場所には必ず人が集まる。

単純な三段論法だけど、案外コレを理解・実践できない人は多い。

僕が言うワクワク感というのは、単純に楽しいことだけを意味するのではない。
そこには新しいこと、難しいことへのチャンレンジ精神という意味も含まれる。
つまり、ワクワク感があれば、新しいことも、困難なことも何とか乗り越えられる。
あるいは一緒に楽しみ、苦しみながらその困難に付き合ってくれる仲間を得られる。
なんて考えるわけであります。

これ以上書くと、オヤジの愚痴っぽいのでこれでオシマイ!

今日のワクワクする音楽はThe Dave Pike Set『Noisy Silence-Gentle Noise』(1969年)っす。

The Dave Pike Setは、1968年にドイツで結成されたJazzグループであり、『Noisy Silence-Gentle Noise』はドイツの名門ジャズレーベルMPSから発売された彼らのデビュー・アルバムっす。メンバーは、Dave Pike(vib)、Volker Kriegel(g、sitar)、Hans Rettenbacher(b) 、Peter Baumeister(ds)の4人。

よっぽどコアなJazzファンでない限り、このグループを聴くきっかけはフリーソウルやクラブJazz・ファンに大人気のナンバー「Mathar」が目当てだと思いマス。勿論、僕もそのパターンっす。Volker Kriegelのシタールが印象的なこのサイケデリックなナンバーは一度聴いたら忘れられないですよね。

正直、シタールを用いたナンバーは「Mathar」1曲のみ。でも、このアルバムを侮るなかれ!「Mathar」以外のナンバーもなかなか粒揃いっす。基本的にはJazzなんだけど、僕がこのブログで紹介してきた60年代Jazzとは明らかに肌触りが違うかもね!ヨーロッパ的な郷愁感が漂う点や、とってもスムース&メロウってあたりが大きな違いかもね!

僕的には、なんか曇り空がやけにハマるJazzってカンジかなぁ?

全曲紹介しときやす。

「I'm On My Way」
軽やかでキャッチーなvibeが印象的なオープニング。Jazz特有の小難しいカンジがしないのがこのアルバムの魅力かもね。結構グルーヴ感もあってイイっすよ。演奏がワクワクしてます(笑)

「Regards From Freddie Horowitz」
少しスパニッシュなテイストがスパイスのワルツ調のナンバー。少し気取ったカンジがカッチョ良いねぇ。

「Somewhat, Somewhere, Somehow」
「Vian-De」
フランス人の作家、詩人、ミュージシャンだったBoris Vianに捧げられた哀愁のバラード2曲。僕はBoris Vianってよく知らないけど。セーヌ川の辺がイメージされます?vibeの音色が何とも悲しげでステキですな。

「Noisy Silence-Gentle Noise」
静と動のコントラストが魅力のタイトル曲。決して重くなりすぎないのがいいね。

「Mother People」
Frank Zappa & The Mothers Of Inventionの迷曲(?)のカヴァー。Zappaを取り上げるあたりに単なるJazzグループではないクセ者ぶりが窺えますね。演奏もフリーキーなジャズ・ロックってカンジっす。

「Mathar」
前述のこのアルバムのハイライト。サイケデリック・シタール・ジャズ・ロック・なんば〜ぁ!シタール好きにはたまりませんなぁ。ちなみにMatharとは、シタール奏者の大家であり、最近ではNorah Jonesの父親としても有名なRavi Shankarが修業を積んでいた北インドの村の名前らしいっす。

Paul Weller絡みの謎のグループ(?)Indian Vibesがこの曲をカヴァーしていますよね。あるいはMantraによるアッパーハウスのカヴァーなんていうのもあるみたいっすね。

以前にも書いたけど、本作とIndian Vibes「Mathar」、Volker Kriegelのソロ作「Zoom」、Chemical Brothers「The Private Psychedelic Reel」の4曲セットが僕のシタール満喫パターンっす。

「Teaming Up」
とっても幻想的でスリリングなナンバー。何か危険な罠が潜んでいるカンジのヤバさがいいですな。

「Walkin' Down The Highway In A Red Raw Egg」
「Mathar」を除けば、アルバムで一番お気に入りの曲。あんまりJazzを聴いているカンジがしない、カッチョ良くてアブナイ曲。

前述の「Zoom」を含むVolker Kriegelのソロ・アルバム『Spectrum』(1971年)も僕の愛聴盤っす。あとはシタール関連では、Ravi Shankarの甥Ananda Shankarのアルバム『Ananda Shankar』(1970年)あたりも持っていヤス。シタールでStonesDoorsのカヴァーなんかやってて面白いっすよ!
posted by ez at 01:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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