発表年:2010年
ez的ジャンル:レトロ・ソウル系個性派R&B
気分は... :ソウル・マシーンはさらに高性能!
Cee Lo Greenの6年ぶりのソロ・アルバム『The Lady Killer』です。
DJ Danger MouseとのユニットGnarls Barkleyとしてもアルバムをリリースしていたので久々という気にはなりませんでしたが、ソロは6年ぶりなんですねぇ!
これまで当ブログでは2ndソロ『Cee-Lo Green... Is The Soul Machine』(2004年)とGnarls Barkleyの2nd『The Odd Couple』(2008年)を紹介済みです。
本作『The Lady Killer』は、『Cee-Lo Green and His Perfect Imperfections』(2002年)、『Cee-Lo Green... Is The Soul Machine』(2004年)に続く3rdソロ・アルバムとなります。
前作『Cee-Lo Green... Is The Soul Machine』の頃はヴォーカルもなかなかイケる巨漢ラッパーというイメージでしたが、今ではすっかりソウル・シンガーCee Lo Greenという感じですね。
Gnarls Barkley『The Odd Couple』でもサイケデリックなレトロ・ソウルを聴かせてくれたCee Loですが、本作でも60年代テイストのレトロ&ポップなソウル・ワールドを展開しています。
Cee Loのクセのあるハイ・トーン・ヴォーカルは、不思議とレトロなポップ/ソウル・サウンドとマッチします。また、バックがどのようなサウンドであろうと、彼のヴォーカルが聴こえてきた途端に濃厚なCee Loワールドになってしまうところがスゴイですね!
プロデューサーには、今最も旬な男Bruno Marsらのプロデュース・チームThe Smeezingtonsをはじめ、Fraser T. Smith、Salaam Remi等が起用されています。
先行シングル「F**k You」はUKシングル・チャートNo.1に輝いています。
Cee Loの毒気のあるヴォーカルはハマると中毒性がありますよ!
全曲を紹介しときやす。
「The Lady Killer Theme (Intro) 」
アルバムのイントロ。勿体振った大袈裟な雰囲気がCee Loらしいのでは?
「Bright Lights Bigger City」
パワフルなソウル・チューン。生音リズム隊と上モノのエレクトロ・サウンド、さらにはストリングスが絡み、Cee Loのクセのあるヴォーカルに負けないスケール感の大きな音世界を展開します。Ben H. Allen/Graham Marshプロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=UBhdIcb84Hw
「F**k You」
アルバムからの先行シングル。USチャート第9位、UKチャート第1位の大ヒットとなっています。Bruno Marsらのプロデュース・チームThe Smeezingtonsがプロデュースしていることも話題ですね。ノーザン・ソウル風のポップな仕上がりはBruno Marsにもつながるものがあります。ただし、タイトルがお下劣なので、インターナショナル盤にはより健全なタイトルの「Forget You」が収録されています。
http://www.youtube.com/watch?v=pc0mxOXbWIU
「Wildflower」
テンポの良いエヴァーグリーンな哀愁ポップに仕上がっています。よく思いますが、Cee Loのクセのあるヴォーカルはエヴァーグリーンなメロディ&サウンドとよくマッチします!Tinchy Stryder、Taio Cruz、Craig David等の作品を手掛けているFraser T. Smithがプロデュースしています。
http://www.youtube.com/watch?v=3UwFRbJ0P_g
「Bodies」
シブめのソウル・チューン。淡々とした中にも鋭さを感じます。Fugees、Nas、Amy Winehouse等の作品でお馴染みの敏腕プロデューサーSalaam Remiプロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=QiZey6e9C_k
「Love Gun」
この曲もSalaam Remiがプロデュースに関与しています。Lauren Bennettのセクシー女声ヴォーカルをフィーチャーしています。パンチの効いたレトロ・テイストの仕上がりです。Amy Winehouseあたりが歌ってもマッチしそうな雰囲気ですな。
http://www.youtube.com/watch?v=ECkoddKjRso
「Satisfied」
いつも以上にハイ・トーンなCee Loのヴォーカルを聴くことができるエヴァーグリーンなポップ・チューン。Fraser T. Smith/Rick Nowelsプロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=PxZq-lwrsLQ
「I Want You」
美しいメロディとエレガントなアレンジが印象的です。Cee Loのヴォーカルも少し抑え気味でそれがグッときます。Fraser T. Smith/Jack Splashプロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=makxfxA_DGY
「Cry Baby」
軽やかでポップな曲調とCee Loのクセのあるソウルフル・ヴォーカルの相性はバッチリです。Fraser T. Smith/Rick Nowelsプロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=iSDknLMfrbk
「Fool For You」
Earth,Wind & FireのPhilip Baileyをフィーチャー。レトロ・モードのソウル・チューンに仕上がっています。同じハイ・トーン・ヴォーカルでもCee LoとBaileyでは対照的ですね。Jack Splashプロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=TgRplZMRJvI
「It's OK」
アルバムからの2ndシングル。この曲にもエヴァーグリーンな魅力が詰まっています。キラキラとしたレトロ感がたまりませんな!The SmeezingtonsのPhilip Lawrenceがバック・ヴォーカルで参加しています。Element/Paul Epworthプロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=cYjC75pmWIk
「Old Fashioned」
タイトル通りオールド・ファッションなソウル・バラード。ソウル・ヴォーカリストCee Loの魅力を堪能できる1曲に仕上がっています。Alan Nglish/Salaam Remiプロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=gUAuZ2qWvsk
「No One's Gonna Love You」
ロック・バンドBand Of Horsesのカヴァー。このあたりのセレクトは面白いですね。フォーキーな味わいのオリジナルに対して、本ヴァージョンはストリングス・アレンジが素晴らしい哀愁ソウルに仕上がっています。Paul Epworthプロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=SzAof7HjaxU
Band Of Horses「No One's Gonna Love You」
http://www.youtube.com/watch?v=cuZo7pLnL7c
「The Lady Killer Theme (Outro) 」
ロッキンなアウトロでアルバムは幕を閉じます。
国内盤には「Georgia」、「Grand Canyon」という2曲のボーナス・トラックが追加収録されています。
Cee LoやGnarls Barkleyの過去作品もチェックを!
『Cee-Lo Green and His Perfect Imperfections』(2002年)
『Cee-Lo Green... Is The Soul Machine』(2004年)
Gnarls Barkley『St. Elsewhere』(2006年)
Gnarls Barkley『The Odd Couple』(2008年)