2006年04月28日

Fishbone『Truth and Soul』

破天荒なミクスチャー・ブラック・ロック☆Fishbone『Truth and Soul』
Truth and Soul
発表年:1988年
ez的ジャンル:破天荒系ブラック・ロック
気分は... :スカッとしようぜ!

サッカーUEFAチャンピオンズリーグ準決勝「バルセロナ対ミラン」は、スコアレス・ドローでバルサが見事勝ち上がり!決勝は「バルセロナ対アーセナル」☆久々にお気に入りチーム同士の決勝となり、ウレシイ限りっすd(^ ^)bグッ!

さて、今日は何かスカッとしたい気分...で、Fishbone『Truth and Soul』(1988年)にしまシタ。

LAで結成された黒人6人組のFishboneは、現在でもブラック・ロックの最高峰と評価されるグループ。

元々はFunkadelic/Parliamentあたりのファンクに影響を受けていたグループだったが、その後スカ、レゲエ、パンク、へヴィ・メタル等のミクスチャーな音楽スタイルを構築していきやシタ。

僕はデビュー・ミニ・アルバム『Fishbone』(1985年)の破天荒さとストリートなカンジを相当気に入っていたので、この(ミニ・アルバムを含めた)3rdにもかなりワクワクしていたね。同時期の作品だとPrince殿下の『Lovesexy』(1988年)と同じくらいの期待度だったと記憶してヤス。黒人音楽の枠に収まらない黒人ミュージシャンという意味では殿下とFishboneは共通していると思います。

僕がこのアルバムを購入した頃、黒人音楽と白人音楽のミクスチャー・スタイルこそがこれからのミュージック・シーンに旋風を起こすと思っていやシタ。そしてのその急先鋒こそがFishboneだった。

しかし、結果としてFishboneは商業的には全く成功しなかった。きっと黒人からも白人からも異質な音楽とイメージされてしまったのだろう。黒人から見ると、“何で黒人がロックやるのよ!”とHip-Hopの方へ流れ、白人から見ると、“所詮キワモノ系ロックでしょ!”と敬遠されたってカンジでしょうか?白人ロックがファンク的なアプローチをして大成功を収めたRed Hot Chili Peppersなどと比較すると対照的な姿かもしれないね。

でも、それは単に商業的には成功しなかったというだけで、音楽的には素晴らしい作品を残してくれた。特に、この『Truth and Soul』は、彼らの破天荒なエナジーと高い音楽性がうまくバランスした作品に仕上がっていると思いマス。

オススメ曲を紹介しときやす。

「Freddie's Dead」
いきなりオープニングはCurtis Mayfieldの名曲のカヴァー。ここではかなりロック・テイストを強調したへヴィーな仕上がりにしていマス。今振り返ると、ジャンキーとなり死んでいった黒人のことを歌ったこの曲をオープニングに持ってきたあたりに、このアルバムのメッセージ性を強くカンジますな。

「Ma and Pa」
シングルにもなったスカ・ナンバー。彼ららしい勢いのある演奏を聴くことができマス。ノーテンキなスカのリズムとは裏腹に家族の崩壊がテーマのシリアスな曲デス。

「Question of Life」
ホーンセクションが実にファンキーでカッチョ良いグルーヴィーなスカ・ナンバー。このタイプの曲は黒人音楽ファンからも支持されるのではと思うのですが。

「Pouring Rain」
少しエナジーを抑え気味ながら、スケールの大きな演奏を聴かせてくれるナンバー。彼らが単に勢いだけのバンドではないことを実感できマス。

「Mighty Long Way」
ファンキーで切れ味鋭い彼らのロック的なカッチョ良さを堪能できるナンバー。

「Bonin' in the Boneyard」
とってもロックで、とってもファンクなまさにミクスチャーな彼らの魅力一杯のナンバー。僕のダントツのお気に入りっす。もの凄いエナジーをカンジます。ライブで聴いたら大盛り上がり間違いナシの曲ですね!ベースがメチャカッチョ良いっす。

「Slow Bus Movin' (Howard Beach Party)」
ボードヴィル調なカンジが少しお遊びなカンジに聴こえるが、公民権運動のことを歌ったマジメなナンバーっす。

「Ghetto Soundwave」
これもファンキーかつ力強いナンバー。粘り腰のホーンセクションが印象的ですね。だんだんと高揚感が増してくたところで、軽くハズしてくれるあたりも彼ららしい。

「Change」
エンディングは、それまでのアルバムの雰囲気を一気に覆すような美しく、力強く、スピリチュアルなアコースティック・バラード。この曲を聴いた途端、一瞬ハッとした記憶がある。これをFishboneの曲だと主張してもなかなか信じてもらえないかもね。

他の作品では、前述の『Fishbone』(1985年)、『Reality of My Surroundings』(1991年)あたりがオススメっす。

ブラック・ロックで言えば、Living Colour、Bad Brainsあたりも当時注目されていましたよね。久々にCD聴いてみようかな?
posted by ez at 00:40| Comment(4) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは! さぶです、ご無沙汰です。
初めて書き込みします。
Fishbone って、私の記憶が正しければ、
Party at the ZERO 
という曲やってなかったでしょうか。
かなりはじけた感じの曲だったような。
遠い昔の大学時代にバンドでコピーした覚えがあります。違ったらごめんね。
この間はあまりお話できず残念でした。また飲みましょう!!
Posted by さぶ at 2006年04月30日 23:20
☆さぶさん

ありがとうございます。

>Party at the ZEROという曲やってなかったでしょうか。

『Fishbone』収録の「Party at Ground Zero」だと思います。
かなり江戸っ子ノリなカンジの曲ですよね(笑)
でも、この曲をコピーするバンドなんて粋ですね!

>この間はあまりお話できず残念でした。また飲みましょう!!

ホント、残念でしたね。
今度ゆっくり音楽談義でもしましょう!

そう言えば、Fundo de Quintalメチャ良かったです。
何ともサウダージなカンジでこれからの季節にピッタリですね。
この場を借りて御礼させて頂きますm(_ _)mありがとうございました。

これからもお気軽にお立ち寄り下さい。
よろしくお願い致します。
Posted by ez at 2006年05月01日 00:11
そうでした、CD確認したらジャッキーの言うとおりのタイトルでした。(←書き込む前にCD見ろっての!)
フンドヂキンタルよかったでしょ〜!!
賛同してくれてうれしいです。
コーラス(ハモってなくてすべて斉唱なのがまた良い)がとってもハッピーだよね!
今度面白いライブでもあったら誘ってください。
また人形町でも飲みましょう。
Posted by さぶ at 2006年05月01日 21:59
☆さぶさん

ありがとうございます。

>とってもハッピーだよね!

Fundo de Quintalは、生きる喜びを感じる音楽ですね。
こういう音楽を聴いていると、小さな事でくよくよせず、人生何とかなるさ!
っていい意味で楽観的な気分になれるのがいいですね。

> 今度面白いライブでもあったら誘ってください。

何かいいライブがあればお知らせしますね。
Posted by ez at 2006年05月02日 00:18
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