2010年12月02日

Dalindeo『Open Scenes』

フィンランドのクラブジャズ・ユニットのブラジリアンなデビュー作☆Dalindeo『Open Scenes』
オープン・シーンズ
発表年:2006年
ez的ジャンル:北欧クラブジャズ
気分は... :気を引き締めなおして...

昨日はプチ開放感に浸って酒を飲みすぎ・・・
いかん、いかん、気を引き締めなおさねば!

こんな時には格好良いクラブジャズで気分を盛り上げマ〜ス!

フィンランドのクラブジャズ・ユニットDalindeoのデビュー・アルバム『Open Scenes』(2006年)の紹介です。

Valtteri Poyhonenを中心にフィンランドのヘルシンキで結成されたDalindeoの紹介は、2ndアルバム『Soundtrack for the Sound Eye』(2009年)に続き、2回目となります。

フィンランドを代表するクラブジャズ・ユニットThe Five Corners Quintet(FCQ)と同じレーベルRicky Tickに所属し、FCQ作品も手掛けるTuomas Kallioが1stアルバムをプロデュースしたことでFCQの弟分バンドという説明も多いグループですよね。

以前に紹介した2nd『Soundtrack for the Sound Eye』は、映画音楽的アプローチとアフロ・ジャズ色を強く打ち出したディープな作品でしたが、デビュー・アルバムとなる本作『Open Scenes』はブラジル/ラテン色の強い仕上がりとなっています。

メンバーはValtteri Poyhonen(g、el-p)、Jose Maenpaa(tp)、Pope Puolitaival(fl、s)、Pekka Lehti(b)、Rasmus Pailos(per)、Jaska Lukkarinen(ds)の6名。さらに本作では日本人女性ヴォーカリストMichikoが3曲でフィーチャーされています。Michikoのミステリアスなヴォーカルがアルバムにいいアクセントをもたらしています。

オリジナルな個性という点では、ディープな『Soundtrack for the Sound Eye』の方がインパクト大ですが、洗練された格好良いクラブジャズという点では『Open Scenes』の方が聴きやすいと思います。個人的に異なる魅力の2枚は共に外せない作品ですが・・・

上記に示したのは国内盤ですが、輸入盤はジャケの色が異なりますのでご注意を!

『Open Scenes』 ※輸入盤
Open Scenes

クラブジャズ好きの人であれば間違いない1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Empty Fruits」
Michikoをフィーチャーした1曲目。美しくも切ない音世界へと誘ってくれるワルツ・チューン。
http://www.youtube.com/watch?v=RjbxopPoLes

「Leviathan」
リラックス・ムードの中にも彼らの小粋なセンスを感じる1曲。

「Non-Stop Flight」
Michikoをフィーチャーした2曲目。ミステリアスなボッサ・チューンに仕上がっています。浮遊感のあるMichikoのヴォーカルが不思議な音空間をクリエイトしてくれます。

「Poseidon」
デビュー・シングル。須永辰緒氏のMIX CDにも収録された話題曲。ダンサブルなジャズ・サンバ・チューンはひたすら心地好く踊れそうな仕上がり!

「Vedenneito」
Valtteri Poyhonenのギターを前面にフィーチャーした1曲。アルペジオの音色に心が癒されます。そんな曲であってもリズムはブロークン・ビーツ的なところがクラブジャズ・ユニットらしいですね。

「Voodoo」
2ndシングル「Go Ahead, Float」のカップリング曲。哀愁モードのサンバ・フュージョン。Pope Puolitaivalのフルートが印象的です。

「Open」
インタールード的な小曲。

「Tsunami」
Michikoをフィーチャーした3曲目。軽快でパーカッシヴなグルーヴ感とミステリアスなMichikoのヴォーカルがよくマッチしています。後半にはMichikoの日本語ラップも飛び出します。これが結構いい感じ!
http://www.youtube.com/watch?v=WsIhUztLaU8

「Samba Da-Li」
デビュー・シングル「Poseidon」のカップリング曲。クラブジャズ好きはグッとくる軽快なジャズ・サンバ・チューン。夕陽を眺めながら聴きたくなる1曲。透明感のあるギターの響きや素晴らしいストリングスにもウットリです。

「Helium」
エレガントな中にも軽快なビート感があって心地好い1曲。さり気なさが逆にグッときます。

「Sold Out」
ゲスト参加のGiorgios Kontrafourisのオルガンも加わったグルーヴィー・ジャズ。Pekka Lehtiのベースがグループをグイグイと引っ張ります。

「Solifer-Lento」
ホーン隊によるロマンティックなメロディとボッサ・リズムの組み合わせがバッチリの1曲。

「Go Ahead, Float」
国内盤のボーナス・トラックとして、2ndシングル「Go Ahead, Float」が収録されています。スキャット・コーラスも加わったファンキー・サンバ・チューン。黒いグルーヴ感がサイコーに格好良いです。この曲は外せない1曲なので、個人的には国内盤をオススメします。

『Soundtrack for the Sound Eye』(2009年)
サウンドトラック・フォー・ザ・サウンド・アイ
posted by ez at 14:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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