発表年:2010年
ez的ジャンル:正統派系男性R&Bシンガー
気分は... :今年のベストR&Bアルバムはコレでしょ!
11月後半から12月にかけてR&Bシーンは話題の新作が続々とリリースされていますね。
今年のR&Bは不作か?なんて嘆いていた僕ですが、この新作ラッシュが終わると帳尻が合っているのかもしれません(笑)
そんな中から、今回は大好きな男性R&BシンガーEric Benetの新作『Lost In Time』です。
話題の新作がまだまだ続きますが、個人的には今年のベスト男性R&Bアルバムはコレで決まり!と断言してしまうほどのお気に入りです。
良質なR&B作品をリリースし続けるかつてのニュークラシック・ソウルの旗手の一人Eric Benetの紹介は、『True to Myself』(1996年)、『Love & Life』(2008年)に続き3回目となります。
前作『Love & Life』以来2年ぶりとなる新作は、70年代ソウルのヴァイヴ満載のR&Bアルバムに仕上がっています。R. Kellyの新作『Love Letter』も王道ソウル・アルバムのようですし、 正統派路線のR&B/ソウル新作が増えることはいい傾向ですね。
70年代ソウルへの愛情を感じるアルバムですが、単なる懐古趣味的なアルバムになっていないのが素晴らしいですね。とにかくアルバム全編を通じて、胸を熱くするヴァイヴが伝わってきます。それだけEric BenetというR&Bシンガーが実力と存在感を兼ね備えたシンガーだという証拠なのでしょうね。
Faith Evans、Eddie Levert(O'Jays)、Chrisette Michele、Ledisiというゲスト陣も僕のお気に入りシンガーばかりでウェルカムです!また、前作にも参加していた娘のIndia Benetも参加しています。
プロデュースはEric Benet本人とGeorge Nash, Jr.が務めています。
これを聴いてしまうと、これからリリースされる他のR&B新作は相当分が悪いと思います(笑)
捨て曲ナシ!全曲オススメの今年の男性R&BNo.1アルバムです。
全曲紹介しときやす。
「Never Want to Live Without You」
愛と魂の伝道師らしいビューティフル・バラード。純粋に素晴らしい曲とヴォーカルがここにあります。このオープニングを聴けば本作が名作だと確信できるはずです。
http://www.youtube.com/watch?v=4KW8lKl3WeA
「Feel Good」
Faith Evansをフィーチャー。Faith Evansも新作『Something About Faith』をリリースしたばかりですね。70年代ディスコ・テイストのダンス・チューンを聴かせてくれます。スウェイ・ビート好きの人は間違いなく気に入る1曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=cwjWeac-SKs
Faith Evans『Something About Faith』
「Sometimes I Cry」
アルバムからの先行シングルとして、全米R&Bチャート第16位のヒットとなりました。これでもかと言うほど正統派のソウル・バラードです。ヴィンテージ感の中にもニュークラシック・ソウル世代のシンガーらしさを感じます。
http://www.youtube.com/watch?v=3IW7_eSIXp4
「Always A Reason」
Ericの魅惑のファルセット・ヴォーカルを堪能できるバラード。柔らかい雰囲気がたまりません。
http://www.youtube.com/watch?v=legIYGKPLfM
「Paid」
O'JaysのEddie Levertとのデュエット。Eddieがエネルギッシュなヴォーカルで健在ぶりを示してくれる、予想通りの濃密な1曲に仕上がっています。ラテン・フレイヴァーが軽く効いたアレンジも僕好みです。
「Take It」
Chrisette Micheleをフィーチャー。大好きな二人のデュエットというだけで大満足な僕ですが、中身もセクシー&メロウな充実のソウル・チューンに仕上がっています。Chrisetteの新作『Let Freedom Reign』も数日前にゲットし、現在聴き込み中です。こちらも近日中に記事アップしますね。
http://www.youtube.com/watch?v=LDfThYK8PQU
Chrisette Michele『Let Freedom Reign』
「Stir It Up」
何気ないけど実に素晴らしいミディアム・スロウ。Benjamin Wrightの素晴らしいホーン&ストリングス・アレンジと女性バック・コーラスのキュートな歌声にも魅了されます。
http://www.youtube.com/watch?v=HsBxeL4v7pI
「Summer Love」
娘India Benetをフィーチャー。タイトル通り、サマー・モードのメロウ・チューンに仕上がっています。季節外れですが、夏の定番曲になりそうな素晴らしい出来栄えです。また、これ見よがしの親子共演ではなく、純粋にバック・コーラスに徹している娘Indiaにも好感が持てます。父親のDNAを受け継いで素晴らしいシンガーへ成長して欲しいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=A66ywvJZ9WQ
「Lost In Time」
タイトル曲は70年代ソウルへの愛情を感じる素敵なスウィート・ソウルに仕上がっています。あまりの素晴らしさに胸が熱くなります。
http://www.youtube.com/watch?v=mOHsCmwoqNI
「Good Life」
Ledisiをフィーチャー。ホーン隊が盛り上げてくれるアップ・チューンです。
「Something's Wrong」
ラストは極上ネオ・ソウルのバラードで締め括ってくれます。愛の伝道師のセクシー・ヴォーカルを堪能しましょう!
Eric Benetの過去記事もご参照下さい。
『True to Myself』(1996年)
『Love & Life』(2008年)