発表年:1974年
ez的ジャンル:孤高の男性シンガー。
気分は... :リセット....
今週は忙しさで体はクタクタ、虚しさで心は空っぽ状態です。
何だかいろいろなことをリセットしたくなってきた・・・
こんな時にはVan Morrisonを聴くに限りますな。
ということで、Van Morrisonの6回目の登場です。
これまで当ブログで紹介してきたVan Morrison作品は以下の5枚(発売年順)。
『Astral Weeks』(1968年)
『Tupelo Honey』(1971年)
『Saint Dominic's Preview』(1972年)
『A Period Of Transition』(1977年)
『Avalon Sunset』(1989年)
6枚目の紹介となるのは、『Veedon Fleece』(1974年)です。
『Veedon Fleece』(1974年)と『Into the Music』(1979年)のどちらにするか迷いました。どちらもVan Morrisonの"孤高のシンガー"ぶりを堪能できる2枚ですが、僕の今の心境とリンクする『Veedon Fleece』にしました。
『Veedon Fleece』は、公私にわたり挫折を味わったVanが、自分自身を見つめ直した1枚です。“カレドニア・ソウル”していた『Tupelo Honey』(1971年)、『Saint Dominic's Preview』(1972年)あたりと比較すると、より内なる叫びを感じるアルバムです。
激シブ系のVan Morrison作品の中でも、さらに地味な類いのアルバムですが、味わい深さは格別です。シンプル&オーソドックスな仕上がりですが、それが逆にVanの歌を際立たせているのが魅力です。改めて聴き直すしても、かなり良い出来栄えだと思います。
Ralph Wash(g)、John Tropea(g)、David Hayes(b)、Joe Macho(b)、Dahaud Shaar(ds)、Allan Schwartzberg(ds)、James Rothermel(fl、recorder)、Jef Labes(p)、James Trumbo(p)等のメンバーがバックを務めています。
プロデュースはVan自身が担当しています。
楽曲も全て彼のオリジナルです。
Van Morrisonを聴いていると心が平穏になりますな。
少し休んでゆっくりと考え直してみようっと!
全曲紹介しときやす。
「Fair Play」
実に穏やかなオープニング。今回僕が本作をピックアップしたのも本曲を聴きたかったからです。シンプルでオーソドックスな1曲ですが、それが逆に実にいいですな。この味わい深さはVan Morrisonにしか表現できないものですね。静かなパワーが漲ってきます。サイコー!
https://www.youtube.com/watch?v=Z1vYs5LBC3c
「Linden Arden Stole The Highlights」
シンプルながらも美しいバックとVanの魂の叫びが調和した素晴らしい1曲。訳もなく望郷の思いが湧いてきます。
http://www.youtube.com/watch?v=vwVW1yC2xrE
「Who Was That Masked Man」
ソウルフルなファルセット・ヴォーカルにグッとくる1曲。The Band好きの人はきっと気に入るはず!
http://www.youtube.com/watch?v=fQcnepLAu0k
元Young DisciplesのヴォーカリストCarleen Andersonもカヴァーしています。
Carleen Anderson「Who Was That Masked Man」
http://www.youtube.com/watch?v=pnQxSP3Qfe0
「Streets Of Arklow」
リコーダーの音色と不穏なストリングスが印象的な1曲。静かなる闘志を感じます。
http://www.youtube.com/watch?v=MdNz8LLU5ls
「You Don't Pull No Punches, But You Don't Push The River」
タイトルの長さと9分近い長尺にVanの気合いを感じる1曲。Vanの内なる叫びを存分に堪能できます。リズム隊がなかなかいいですね。
「Bulbs」
アーシーなノリの良さにテンションが上がってくる1曲。
http://www.youtube.com/watch?v=piRfnkqGMQs
「Cul De Sac」
Vanらしいソウルフルなヴォーカルを存分に堪能できる1曲。演奏&ヴォーカルの一音一声にしっかりパワーが伝わっている感じがいいですね。John Tropeaのギターもグッド!
「Comfort You」
リラックスした雰囲気が実に心地良い1曲。
「Come Here My Love」
ギターのみのシンプルな弾き語りですが、これが実にいいんですっ!心の奥までVanの歌声が通り抜けていきます。
「Country Fair」
ラストはアイリッシュ・テイストが感じられる叙情的な仕上がり。ここでもリコーダーの音色が印象的です。
僕の保有するCDはオリジナルの10曲のみですが、最近のCDには「Twilight Zone」、「Cul De Sac(alternative take)」の2曲がボーナス・トラックで収録されているようです。
Van Morrisonの過去記事もご参照下さい。
『Astral Weeks』(1968年)
『Tupelo Honey』(1971年)
『Saint Dominic's Preview』(1972年)
『A Period Of Transition』(1977年)
『Avalon Sunset』(1989年)
何とか15日中に更新できた!