2010年12月28日

Freak Power『More Of Everything...For Everybody』

ソウル/ファンクへの憧れを反映したUkクラブ・ミュージック☆Freak Power『More Of Everything...For Everybody』
More of Everything for Everybody
発表年:1996年
ez的ジャンル:Norman Cook系UKクラブ・ミュージック
気分は... :虚構の世界へ・・・

今回はNorman Cookが率いていたFreak Powerの2回目の紹介です。

1st『Drive-Thru Booty』(1994年)に続いて紹介するのは、2nd『More Of Everything...For Everybody』です。

Norman Cook関連作品のエントリーで毎回書いているように、一般にはFatboy Slimのイメージが強いNorman Cookですが、個人的にはBeats InternationalFreak PowerのNorman Cookが最高でしたね。

Beats International『Let Them Eat Bingo』(1990年)、『Excursion On The Version』(1991年)、Freak Power『Drive-Thru Booty』(1994年)、『More Of Everything...For Everybody』(1996年)の4枚は、今聴いても実に格好良い作品だと思います。

ブレイク・ビーツで大いに楽しませてくれたBeats Internationalに対して、Freak Powerは70年代のソウル/ファンクへの憧れをUkクラブ・ミュージックとして昇華させたといった雰囲気ですね。

今日紹介する『More Of Everything...For Everybody』(1996年)は、2ndアルバムにしてFreak Powerのラスト・アルバムです。

『Drive-Thru Booty』からのシングル「Turn On Tune In Cop Out」が、Levi'sのCMで脚光を浴び1995年に再リリースされ、UKシングル・チャート第3位の大ヒットとなりました。その勢いに乗ってリリースされた本作でしたが、チャート・アクションとしては惨敗でした。

しかしながら、内容は当時のUkクラブ・ミュージックがお好きな人であれば、大満足の内容だと思います。

前作ではSly & The Family Stoneへの憧れが大きく反映されていましたが、本作ではP-Funkテイストの楽曲も堪能できます。

虚構感たっぷりのシニカルなジャケも大好きです!

全曲紹介しときやす。

「Trip Through Your Mind」
Minnie Riperton「Take a Little Trip」のサンプリングでスタートするオープニング。虚構の世界へトリップしましょう!

「New Direction」
シングルにもなった1曲。80年代ファンク・テイストのダンス・チューン。スペイシー・サウンドとパーカッシヴなリズムと女性コーラスの組み合わせにグッときます。Afrika Bambaataa & The Jazzy 5「Jazzy Sensation」をサンプリング。

「Husband」
怪しげなソウル・テイストにグッとくるミッド・グルーヴ。気だるいハスキー・ヴォーカルもサウンドにマッチしていますな。
http://www.youtube.com/watch?v=tJ2sPg82648

「Can You Feel It?」
この曲もシングル曲。キャッチーなメロディとファンキー・ビートと唸るギターが印象的なダンス・チューン。
http://www.youtube.com/watch?v=n-fdFACsGPM

「Road Thang」
当時の僕のお気に入り曲。Freak PowerらしくSly & The Family Stoneへの憧れがストレートに反映された仕上がり。コーラスの雰囲気とかモロにそうですね。

「Giving Up Government Drugs」
スクラッチ音がセクシーな女性コーラスが印象的なファンキー・チューン。P-Funkのテイストを上手く取り入れています。

「K.K. Nuns」
「Road Thang」「Let It Go」と並ぶ当時のお気に入り曲。ラテン・リズムとシタールが怪しげな世界へと誘う1曲。終盤はギター・ソロで盛り上がります。今聴いても実に格好良いですね!

「Let It Go」
この曲も当時のお気に入り。70年テイストと当時のUKクラブ・ミュージックらしさが上手くミックスされた仕上がりです。

「Song #6」
アルバム・ジャケのような虚構の世界をイメージさせる切ないムードがグッときます。
「Freedom Child」
ラップを大きくフィーチャー。スペイシー・テイストとアシッド・ジャズが融合した雰囲気です。

「One Nation One Ride」
P-Funkテイストのファンキー・チューン。P-Funk好きの人であれば大いに楽しむことができると思います。

「Ghettos Of The Mind」
ラストは哀愁モードで締め括ります。

『Drive-Thru Booty』(1994年)
Drive-Thru Booty

Beats International『Let Them Eat Bingo』(1990年)
Let Them Eat Bingo

Beats International『Excursion On The Version』(1991年)
Excursion on the Version
posted by ez at 13:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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