2011年01月04日

Alive!『Call It Jazz』

女性フュージョン・グループの2ndはライブ・アルバム!☆Alive!『Call It Jazz』
Call It Jazz
発表年:1981年
ez的ジャンル:女性フュージョン・グループ
気分は... :アライヴ!

今日はAlive!『Call It Jazz』(1981年)です。

Alive!は、サンフランシスコで結成された女性フュージョン・グループ。メンバーはRhiannon(vo)、Susanne Vincenza(b)、Carolyn Brandy(per)、Janet Small(key)、Barbara Borden(ds)の5名。

Alive!として、『Alive!』(1979年)、『Call It Jazz』(1981年)、『City Life』(1983年)という3枚のアルバムをリリースしています。

Alive!の名が注目されるようになったのは、90年代のクラブ・シーンで『City Life』収録の「Skindo-Le-Le」が大人気となったためです。オリジナルは当ブログでも紹介したアメリカ在住ブラジル人フュージョン・グループViva Brasilですが、人気に火を付けたのはAlive!ヴァージョンです。

Alive!「Skindo-Le-Le」
 http://www.youtube.com/watch?v=ztkF9GL02n0

その意味では「Skindo-Le-Le」収録の『City Life』を紹介すべきかもしれませんが、「Skindo-Le-Le」は夏に聴きたい気分なので、2nd『Call It Jazz』をセレクトしました。

『Call It Jazz』は1981年5月に行われたライブを録音したライブ・アルバムです。ただし、ライブ・アルバムといっても他のアルバムで聴くことができない楽曲で占められており、その意味でオリジナル・アルバムとして捉えることができる作品です。

『Alive!』収録の「Somebody's Talkin' To You」『City Life』収録の「Skindo-Le-Le」のようなキラー・チューンはありませんが、それでも楽しめる楽曲が揃っています。

「Skindo-Le-Le」のイメージでブラジリアン・フュージョンの印象が強い彼女たちですが、本作を聴けば、ブラジリアンのみならずスウィンギー、ブルージー、スピリチュアルなAlive!に出会うことができます。そのあたりも本作の魅力です。

また、変幻自在なRhiannonのヴォーカルをはじめ、ライブならではの臨場感を堪能できると同時に、彼女たちの実力を認識できる1枚だと思います。

サバービアでも紹介された作品ですので一度チェックを!

全曲紹介しときやす。

「Willing」
オススメその1。おそらく本作で一番の人気曲!Gil Scott-Heronのカヴァーです。オリジナルはGil Scott-Heron & Brian Jackson『1980』に収録されています。本ヴァージョンは、オリジナルとは異なる雰囲気のゴキゲンなサンバ・フュージョンに仕上がっています。サンバ・ビートが炸裂するパーカッシヴ・サウンドにかなりグッときます。

本ヴァージョンの音源がYouTubeで無かったので、本ヴァージョンの雰囲気を受け継いだ日本人音楽家Kenichiro Nishihara(西原健一郎)氏のカヴァー(女性ヴォーカリストAlison Crocketをフィーチャー、アルバム『Humming Jazz』収録)を紹介しておきます。

Kenichiro Nishihara feat. Alison Crocket「Willing」
 http://www.youtube.com/watch?v=RUor2ldynaM
Gil Scott-Heron & Brian Jackson「Willing」
 http://www.youtube.com/watch?v=VmC8sU-qcJI

「Call It Jazz」
タイトル曲は小粋なスウィンギー・チューン。中盤のアップ・スウィング・パートが実にエキサイティング!Rhiannonの高速スキャットもグッド!

「Show Me The Way」
カリンバによるイントロが印象的なスピリチュアル・ジャズ。その幻想的な雰囲気に聴衆も息を潜めています。

「Step By Step」
フェンダーローズの音色が心地好く響くバラード。Rhiannonのエモーショナルなヴォーカルが感動を高めてくれます。

「Wild Women Don't Get The Blues」
女性ブルース歌手Ida Coxのカヴァー。ブルージーなRhiannonのヴォーカルに聴衆も大盛り上がりです。

「Greeting Song」
オススメその2。幻想的な序盤から徐々に盛り上がっていき、気づけばパーカッションが乱舞するグルーヴィーな展開へ・・・。ライブらしい臨場感にグッとくる演奏です。

「Loving Song」
Rhiannonの変幻自在のヴォーカルで盛り上がるスウィンギー・チューン。中盤のブラジリアン・パートもエキサイティング!

「Golden River/Golden Dream」
ミステリアスな雰囲気が支配する1曲。まさに夢の中のようです!

「Too Bad」
ブルージーな雰囲気のバラード。「Wild Women Don't Get The Blues」もそうですが、ブルージーな演奏が意外にマッチします。

「Heaven Is In Your Mind」
オススメその3。メロウな中にもスピリチュアルな雰囲気が漂う素晴らしい演奏です。そのスピリチュアルな部分が単に心地好いで終わらない感動をデリバリーしてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=qOfPrFdfTgM

興味がある方は1st『Alive!』(1979年)、3rd『City Life』(1982年)もぜひ!

『Alive!』(1979年)
Alive!
「Somebody's Talkin' To You」
 http://www.youtube.com/watch?v=fY6DXBG09sg

『City Life』(1983年)
City Life
posted by ez at 01:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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