2006年05月19日

Raphael Saadiq『Instant Vintage』

これぞネオ・ソウルのヴィンテージ品☆Raphael Saadiq『Instant Vintage』
Instant Vintage
発表年:2002年
ez的ジャンル:ヴィンテージ・ネオ・ソウル
気分は... :祝バルサ欧州No1☆

UEFAチャンピオンズリーグ決勝「アーセナル対バルセロナ」は、見事バルサの逆転勝利でした。

正直内容はイマイチだったけど、両者の意地のぶつかり合いはなかなか興奮しまシタ。前半にGKレーマンの退場で10人になったアーセナルだったけど、後半30分過ぎまでリードするとは大健闘っす。それにしても、バルサは途中投入のラーションがマーベラスだったね。今シーズン限りでチームを去るけど、最後の最後に大仕事をしてくれました。W杯スウェーデン代表での戦いぶりも楽しみですね。

今回は、元Tony! Toni! Tone!(通称トニーズ)のリーダーRaphael Saadiqの1stソロ『Instant Vintage』デス。

以前にも投稿したように、僕はトニーズのファンだったので、Raphaelのこの1stソロもかなりの期待で購入した記憶がありマス。

当時のRaphaelと言えば、トニーズの活動休止後に元A Tribe Called QuestのAli Shaheed Muhammad、元En VogueのDawn Robinsonと話題のトリオLucy Pearlを結成し、2000年にアルバム『Lucy Pearl』を発表していた。僕的には大好きなATCQTony! Toni! Tone!の合体のようなLucy Pearlがとても気に入っていた。シングルの「Dance Tonight」なんて、ツボのナンバーだったしね。

なので、Lucy Pearlの2ndなんて期待していたんだけど、そんな矢先に発表されたのが『Instant Vintage』(2002年)だった。

このジャケ写真の雰囲気とアルバムからの1stシングル「Be Here」はD'Angeloをフューチャーしていたことなどから、Raphaelの魅力の1つであるスウィート・ソウルなテイストが後退して、もっとリズム重視R&Bのような方向に進むのかな?なんて思ったが、やっぱりRaphaelはRaphaelでした。彼らしいソウル・テイストに溢れたアルバムに仕上がっていマス。

彼自身は、自らのサウンドを“ゴスペルデリック”と呼んでいる。これはゴスペル+ファンカデリック+サイケデリックらしいが、そこにはファンキーで、リアルで、リラックスできるサウンドという意味が込められているようだけど、何かよくわからん(笑)

Raphael本人はネオ・ソウルという呼ばれ方は、あまり歓迎していないようだ。僕的には、本人が否定してもRaphaelほどネオ・ソウルって言葉が似合うアーティストはいないと思うんだけどね。

オススメ曲を紹介しときやす。

「Doing What I Can」
実にドラマティックで、優雅なストリングスが印象的なオープニング。インスタントでヴィンテージ(意味不明?)な1stソロ・アルバムのイントロダクション的な曲デス。

「Be Here」
前述のD'Angeloフューチャーの1stシングル。D'Angelo色が出た、わりと単純な展開でたたみかける極上クールネスに仕上がってマス。

「Still Ray」
Raphaelらしい哀愁のネオ・ソウルっす。物悲しげなピアノの響きが印象的ですね。

「You're The One I Like」
これは実にTony! Toni! Tone!な曲。『Sons Of Soul』の頃を思い出しマス。

「Excuse Me」
Angie StoneとCalvin Richardsonをフィーチャーした曲。Angieのダイナマイト・ボイスとCalvinのソウルフル・ヴォイスとRaphaelのスウィート・ボイスの絡みがいい感じっす。

「Different Times」
TLCのT-Bozをフィーチャーしたナンバー。TLCに通じるグルーヴィーなミデゥアム・ナンバーに仕上がっていマス。この年はLeft-eyeの交通事故死というTLCにとっては悲運の年でしたよね。この曲もどこか悲しい?

「Tick Tock」
Raphaelならではのコクと深みを感じるネオ・ソウル。ソウルへの愛情がヒシヒシと伝わってくるのがこの人の魅力だと思うな。

「Faithful」
アルバム中一番のお気に入りのファンキー・ナンバー。彼自らが呼ぶ“ゴスペルデリック”というサウンドのイメージに近いカンジがしマス。結構、ストリングスの使い方がカッチョ良いんだよね。

「Uptown」
ネオ・ソウルならではのソウル・バラード。ロマンティックなスウィート・ソウルもRaphaelの得意技ですよね。

「What's Life Like」
Curtis MayfieldIsley Brothersを彷彿させる哀愁グルーヴ。シンプルなバッキングがヤケに決まってマス。

「Skyy, Can You Feel Me」
実に心地良いメロウ&グルーヴ。この曲はCD上は全体で約14分30秒の1つの曲になっているけど、実は3曲構成デス。後半の2曲はボーナストラックorシークレット・トラックっす。でもこの2曲が結構聴きどころだったりしマス。

Raphaelの2ndソロ『Ray Ray』もRaphaelらしい良質のネオ・ソウル・アルバムっす。Tony! Toni! Tone! & Lucy Pearlをフィーチャーした曲や、大好きなTeedra Mosesのフューチャー曲などもあり、お楽しみ満載っす。
posted by ez at 01:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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