発表年:1998年
ez的ジャンル:デトロイト・ブラックハウス
気分は... :ドリンク剤の飲みすぎ注意!
今年最初の超ビジー状態でクタクタです。
ドリンク剤の空き瓶が一気に増えました(泣)
このまま月末まで慌しい状況が続きそうです・・・
今回紹介するのはMoodymann『Mahogany Brown』(1998年)です。
デトロイト・ハウス・シーンを長年牽引し続けるMoodymann(Kenny Dixon Jr.)の紹介は、1stアルバム『Silentintroduction』(1997年)に続き2回目となります。
ここ数日の超ビジー状態で作業しながら聴いていたのがMoodymannの『Mahogany Brown』でした。
Moodymannの幻想的で中毒性のあるハウス・サウンドは、集中して作業したい時に案外重宝しています。ノリはいいけど喧しくなく、ジワジワと音の表情が変化していく感じが、僕の思考リズムやPCのキーボードを叩く作業リズムと上手くシンクロするのかもしれません。
今回初めて知りましたが、一昨年にCD再発されるまで結構入手しづらい状況だったんですね。
最近のMoodymannの動向をきちんとフォローしているわけではありませんが、1st『Silentintroduction』(1997年)と今回紹介する2nd『Mahogany Brown』(1998年)の2枚は、リアルタイムで購入して以来、細く長く愛聴しています。
当時からこの2枚はハウス名盤でしたが、10年以上経った現在でもその評価は変わらないようです。賞味期限の長いハウス作品として、他の作品には特別なヴァイヴがあるのだと思います。
幻想的かつブラック・ミュージックからの影響が色濃く出たトラックは、一度聴いたら病み付きになるのでしょうね。
禁断のデトロイト・ハウスを未体験の方はぜひ一度聴いてみて下さい。中毒になりますよ(笑)
全曲紹介しときやす。
「Radio」
ブラック・ミュージック専門ラジオ局からジャズ、ソウル/ファンク、Hip-Hopといった様々なブラック・ミュージックの断片が聴こえてくるオープニング。Moodymannのクリエイトするサウンドの根底には常にソウル/ブラック・ミュージックがあることを確認できます。
「Sunshine」
子供たちのピュアなヴォーカルとMoodymannらしい少しユルめの幻想的ハウス・サウンドがユラめく音世界へと誘います。
http://www.youtube.com/watch?v=TeX2_oweqFw
「On The Run」
ジワジワと覚醒するハウス・チューン。トライバイルなリズムのうえに鼻歌のように軽快なギターが浮遊していく感じがグッド!
「M.E.A.N.D.N.J.B.」
Norma Jean Bellのサックスと官能的な女性コーラスをフィーチャーした妖しいメロウネスにグッときます。
http://www.youtube.com/watch?v=6gRrIG-4HPY
「Mahogany Brown」
メロウなジャズ・ファンク調のサウンドの中から静かなる狂気が伝わってくるMoodymannらしい1曲。Walter Murphy「Afternoon Of A Faun」をサンプリング。
http://www.youtube.com/watch?v=NS03ywXMVUw
「Me And My Peoples Eyes」
Lord Imran Ahmedをフィーチャーしたポエトリー・リーディングからスタートし、曲の表情が次第にハードになっていくのがいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=_ZRo_OMmgM0
「Stoneodenjoe」
妖しげな4つ打ちハウスに脳内をジャックされてしまいます。感覚が麻痺してしまうような中毒性のある1曲。
http://www.youtube.com/watch?v=xyAPAGuYBuQ
「Joy Pt III」
Taj(Taj Bell)のヴォーカルをフィーチャー。アンニュイなヴォーカルと蜃気楼のようなサウンドが実にマッチしています。アルバムで最もキャッチーな1曲かもしれません。
http://www.youtube.com/watch?v=AmCIxu85mDg
「Black Sunday」
牧師の説教をコラージュしたブラック・フィーリング溢れるMoodymannの本領発揮な1曲。ブラック・ミュージック専門ラジオ局でスタートし、牧師の説教で締め括るというアルバム構成も素晴らしいですね。
『Silentintroduction』(1997年)